[私とNZ] NZでの介護士としての働き方 K.U. 第5話

K.U.さんのコラム5話目です。

日本とニュージーランドの介護システムや、やっぱりニュージーランド人だなーと思う始業時間や就業時間の考え方など、文化の違いがよくわかる1話です。

彼女は今回の話で大きな決断を迫られます。
さていったいどんな決断だったのでしょう。

5話目始まり始まり。

私とニュージーランド K.U.の場合 第5話

第5回目です。
一体このコラムはいつまで続くのだろう??と思いつつ、まだまだこの時点でNZ滞在2年目の話(笑)お付き合いいただき、ありがとうございます。

さて、NZで就職活動を無事に終えて、Sケアセンターで働き始めたわけですが、当時のシフトは、4days on 2days off(4日働いて2日休み)というサイクルで、Dementia Unitという「認知症専門ユニット」で働き始めました。認知症ユニットの入居者は全部で20名。全員認知症の診断を受けた人たちで、D3という中軽度の認知症レベルの人たちが生活しています。

ニュージーランドの高齢者施設は主に、Rest home(自立型老人ホーム), Hospital care(要介護老人ホーム), Dementia Unit(認知症ユニット)、Apartment(ケアつき住宅)の4つに分類されます。

施設によって特性が異なり、2種類の施設が混在している場合や、1種類だけの独立型とそれぞれですが、私の勤めたSケアセンターは、3種類のRest home Unit(15名), Hospital Unit(20名), Dementia Unit(20名)の少人数のユニット制を採用している老人ホームで、それぞれのケアのレベルに合わせて施設内でのユニット間の移動が可能という特性があり、もしより介護が必要になっても同じ敷地内での移動となるので、環境の急激な変化による入居者の不安は軽減されます。

 ニュージーランドで働くにあたって、日本で働いていたときに築き上げた仕事をする上での常識は大幅に覆され、驚きの連続というのが正直な感想です。勤務時間もシフト制も考え方が正反対であることがほとんど。例えば、私は4days on 2days offのシフトを変更して、人出不足のあおりもあり、アフタヌーンシフトという午後3時から午後11時までのシフトを週5日こなしていますしたが、日本の施設勤務で経験したように早番、遅番、夜勤の混合不規則勤務というのは基本的にニュージーランドではありません。遅番なら永遠に遅番をやり続け、夜勤は夜勤専門スタッフが毎晩勤務します。

 そして仕事の開始時間も、日本時代の癖で仕事開始の15分前に出勤していると、「午後3時までお茶でも飲んで待ってなさーい」と言われ、午後11時5分前には「コートをはおりなさーい」と帰る準備をさせられます。

 仕事自体も完全に役割分業制で、介護士は基本的にケア以外の仕事はやらないのが特徴といえます。ケアプランの作成はナースの仕事と決まっており、レクレーションはアクティビティスタッフがいて、家族ケアは「ダイベショナル・セラピスト」という専門のスタッフがいるため、日本にいたときはすべてをケア支援スタッフがこなしていたことを思い出すと、ニュージーランドでの仕事はとてもシンプルで分かりやすいと感じました。

 そんな日々もあっというまに過ぎ、途中でマネジャーから、「今後も継続して働いて欲しい」とビザサポートのお話をいただいたのですが、当初自分で決めたNZ滞在の期限、最大1年半がせまっていることもあり、自分で決めたことだし・・と、一旦帰国することを決めていました。

けれどもどうしてもどうしても日本で自分が働く姿を想像できないこともあり、最後の1ヶ月は、ご飯が通らないくらい悩みに悩んだ末に、やはり一旦帰国はすることにして、ビザサポートの件は保留にしてもらい、ワーホリビザの期間を半年分残して帰国する道を選ぶことに・・。

帰国の前に、せっかくワーキングホリデーなんだし、ワーキングのみで働いてばかりではもったいない!ということで、NZ北島ロトルア・タウポ方面へ5日間の旅行に行ったりして、なんとな~く自分はまたNZに戻ってきそうだな・・と予感しつつ、下宿先に持ち帰れない荷物を一時的に預かってもらい、銀行口座も閉じずに帰国の途につきました(笑)

ロトルアの博物館。左右対称のステキな建物です。


ロトルア名物?「マッド・スパ」。ここで一人泥風呂満喫しました♪一人旅大好きです♪


タウポの「クレーター・オブ・ザ・ムーン。1時間ほどのウォーキングコースをゆっくり巡り、日本の箱根の大涌谷を思い出させる眺めでした。

第6回は「その後の決断」をお伝えします。

「私とニュージーランド」のシリーズ全体を見てみたい方は「私とNZ」をご覧ください。

K.U.さんの「私とニュージーランド」を通してご覧になりたい方は「私とNZ K.U.の場合」をご覧ください。

K.U.

2006年5月よりNZ・クライストチャーチ在住。現在は知的障害者のコミュニティサポートワーカーとして働きつつ、バレーボールに夢中な、第一子出産間近の自称「アクティブ・K.U.」。

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