[私とNZ] 学校での介護の資格取得と就職までの道のり K.U. 第3話

K.U.さんのコラムもすでに3話目。

今日7月29日が彼女にとって出産の予定日。
彼女との連絡は一昨日mixiで日記が書かれていたのを最後に動きが見えなくなっています。もしかしたら、すでに生まれてお母さんになっているのかも?です。

さて、前回ニュージーランドの夫婦のあり方や、老人ホームのボランティアについて紹介してくれました。

今回は、当時と現在のNZにおける福祉系学校の状態と、言葉の壁に直面しながら、前へ進んでいく彼女のすごく前向きでパワフルな様子がわかる話です。

さて3話目スタートします

その前に1話目2話目を読んでみたい方は、「私とNZ K.U.の場合」をご覧ください。

その前に。実は写真を3枚掲載する予定でしたが、不手際で今回は掲載できません。
改めて掲載します。

私とニュージーランド K.U.の場合 第3話

第3回は「NZでの資格取得と就職活動」について、お話したいと思います。

NZにきて最初の10ヶ月は、学生として学校に通っていたわけですが、その内訳は、最初の4ヶ月を語学学校で介護専門コースに進むための語学力をつけるためにフルタイムで語学を勉強し、残りの6ヶ月を語学学校に併設されていた介護専門コースで勉強しました。そして私は2つの介護の資格「ACE1(介護基礎資格レベル1),Dementia(認知症専門資格)」と、NZの「ファースト・エイド(救命救急)」の資格の合計3つを学生のうちに取得しました。

介護コースの教室。学生の国籍は、フィリピン、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、日本、韓国から来ている学生を中心に構成されていましたが、フィリピン人率は80%を超えていたと思います。

介護専門コースには、フィリピン人学生が多く、バックグラウンドとして母国で看護師をしていた人たちで、最終的にNZで看護師として働くための足がかりとしてこのコースを選択していました。当時は3ヶ月ごとにどんどんフィリピン人の生徒がNZに上陸していたという印象がありました。NZとフィリピン間の国の政策で、NZ側は介護士不足を補うために、フィリピン側はNZに介護士または看護師として働いて国に送金するという目的でプログラムが組まれていたそうです。今でも当時のクラスメイトのほとんどはクライストチャーチを中心に介護士または、看護師として働いていて、家族を呼び寄せ、子どもが生まれと、この4,5年でクライストチャーチのフィリピン人コミュニティが一気に大きくなりました。また、彼らは英語の基礎ができているために、3ヶ月間で2~3の介護の資格を取って卒業というケースが多かったことを覚えています。

ところが、今年2月の地震前後からNZ自体の失業率の増加に伴い、今まで不足していたと言われていた介護士はもはやNZ人でまかなえるという移民局の判断から徐々にフィリピン人に対する入国が厳しくなり、あれだけフィリピン人の入国を斡旋していたにもかかわらず、ワークビザの発給の制限や介護の学校に対して移民局から指導が入るといった事態も報告され、移民を幅広く受け入れるNZの裏と表をみせられた気がします。

話はそれてしまいましたが、英語初心者(日本ではラジオ英語のみで勉強して入国)から始めた私は、介護専門コースに入るための英語力をつけるので精一杯というのが本音で、コースに入ったあとも、午前は介護の勉強、午後は介護に関連する英語の勉強、学校のあとは滞在先に帰るまでは図書館で英語の勉強といった日々を送っていました。

それでも実際に就職するという段階になって、英語力は必要不可欠である、ということを身にしみて実感し、無謀にも学校外の自費で受けたファースト・エイドの資格に至っては、講師から「あなたの英語の問題で終了証明書を渡せないかもしれない」と言われるくらい、英語はNZで何をするにしても基本中の基本ということを叩き込まれた思い出があります。

そして無事にコースを終えて、いざNZで働くという段階になり、スムーズに働くために、ワーキングホリデービザを現地でオンライン申請をしました。当時はNZで働く経験をしてから帰国という予定だったので、ワーキングホリデービザは、私にとっては好都合のビザでもありました。

申請後1日半でビザは取得でき、最初は介護実習先の老人ホームで働く予定でしたが、相手側との契約がうまくいかず、最終的には介護コースの斡旋で、「介護士派遣会社」に登録し、ワーホリ2日目にして働き始めるという驚きの展開で、当時は同じ雇用主の元で3ヶ月以内の労働しか許可されていなかったので、3ヶ月の間、「派遣介護士」として、クライストチャーチ市内のあちこちの老人ホームを渡り歩き、ある意味武者修行の感覚で、本来の留学の目的であった、

「海外の老人ホームで働く」「たくさんの施設を経験する」を「ワーキングホリデービザ」と「派遣会社」のおかげで達成できました。

 次回は、「その後のK.U.のワーキングホリデーの行方、さらなる就職活動」についてお話したいと思います。

「私とニュージーランド」のシリーズ全体を見てみたい方は「私とNZ」をご覧ください。

K.U.さんの「私とニュージーランド」を通してご覧になりたい方は「私とNZ K.U.の場合」をご覧ください。

K.U.

2006年5月よりNZ・クライストチャーチ在住。現在は知的障害者のコミュニティサポートワーカーとして働きつつ、バレーボールに夢中な、第一子出産間近の自称「アクティブ・K.U.」。

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