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ニュージーランドのガイドブック「Lovely Green New Zealand」の著者4人がそれぞれのメディアでニュージーランドのさまざまなお勧めスポットをリレー形式で紹介するこの企画、今回で5話目となりました。
ガイドブックは蔦谷代官山でニュージーランドフェアや、NHKで放送された「世界はほしいモノにあふれている」の紙面が紹介されたこともあり、おかげさまで好調に売れているそうです。購入いただいた皆様、本当にありがとうございました!
さて今回から4回にわたって製作に関わった4人の著者の四角大輔、野澤哲夫、富松卓哉、そして僕が「ガイドブックで本当は紹介したかったけど、紹介できなかったスポット」をリレー形式で紹介します。
数あるお勧めスポットの中から選ぶのは大変
ニュージーランドに住み始めたのが2005年。途中、日本に帰ったりカナダで生活していたこともありますがニュージーランドと関わり始めて来年で20年を迎えようとしています。
20年も生活しているとさすがに「ここがお勧め」という場所は沢山あります。
誰もがきっと好きになってくれる場所。
けっこうマニアックだったり、ニッチすぎて多くの人にとっては、あまりピンと来ないかもしれないところ。
書き出したらキリがありません。
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この記事を書くとき「どこにしよう」と真剣に悩みました。
僕はウェリントン在住で今回のガイドブックもウェリントンを中心に担当しました。また他の地域は「大好きでオススメの場所だけど、何年か訪れていない」ところが多いのも正直なところです。
そこでいろいろ考えた結果、「Lovey Green New Zealandに掲載できなかったけどお勧めのスポット」として紹介するのは「ウェリントンのビール」にしました。
「ウェリントンのビール」を掲載できなかった
「ニュージーランドのお酒」と言えばワインが連想されがちです。
でも、実は地ビール(クラフトビール)も非常に人気で、ここ数年はニュージーランドのクラフトビールが世界中の美味しいビールを決める大会で優秀な成績を収めているほどです。
ちなみにLovely Green New Zealandの紙面では
- The Sawmill Brewery | Matakana (30ページ)
- McCashins Brewery | Nelson (31ページ)
- Golden Bear Brewing Company | Mapua (109ページ)
- Brew Moon | Waipara郊外 (118ページ)
- Speight’s Ale House | Dunedin (119ページ)
などが紹介されていますが、実はウェリントンのクラフトビールのブランドを紹介できなかったのが心残りでした。
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ウェリントンには狭い範囲に数多くのビール工場(ブリュワリー)やブリュワリーの直営バーがあります。どれも規模は小さく「クラフト(手作り)」にこだわったところばかりです。
- Black Dog Brewery Co
- Fork and Brewery
- Fortune Favours Beer
- Garage Project
- HUSK Brewery, Roastery & Eatery
- Waitoa Social Club
- Whistling Sisters Beer Co.
これ以外にも本当に小さな規模のブリュワリーや、セラードアを持たないブリュワリーはたくさんあり、挙げはじめたらキリがありません。

その中でも今回特に紹介したいのが、ニュージーランドのクラフトビール業界を牽引しているブランド「Garage Project」です。
日刊ニュージーランドライフでも「ニュージーランドで最も評価されたビール」として、何度か紹介したことがあるので、名前を聞いた(見た)ことがある方も多いかもしれません。
「Garage(車庫)」から始まったGarage Project
日本では違法となっていますが、ニュージーランドでは個人でお酒を造ることが合法です。
もちろん造ったお酒を販売することはできませんが、個人で飲む分にはまったく問題ありません。そのためビールの醸造に必要な道具を販売するお店があったり、ビールの製造所を個人に間借りするサービスもあるほどです。
Garage Projectはそんな個人の醸造から始まりました。
Ian GillespieとPete Gillespieという兄弟と、その友人のJos Ruffellの3人が、2011年にAro Valleyというエリアにあった廃屋を借りて始めました。
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これが現在のお店の外観です。外観を見るとそこが元々ガソリンスタンドや、それに併設する車の修理を行う「Garage」であったことがわかります。
たった3人で始めたちょっとしたプロジェクトとしてのビール造りが、今では世界中のビールの大会で優勝・高い評価を受け、さらにニュージーランド国内で最も勢いがある、急成長している企業に選ばれるまでになりました。
今ではオークランドにもセラードアを開いたり、ウェリントンのGarage Projectから徒歩2分のところにGarage Projectのバー「Taproom」をオープンするなどしています。

店の入り口左にはビールを作っている大きな樽があります。
訪れた日が日曜日だったせいか、ビールを作っている人は誰もいませんでした。人がいてあまり忙しくないときにスタッフに話しかけると中を見せてくれることもあります。
それと現在作っているビールが「What’s brewing」のボードに書かれています。ちなみにこのおじさんは創業者の1人Pete Gillespieです。

ショップの壁面にはビールのサーバーがあり試飲は無料です。もちろん自分で注いで飲むことはできません(笑
それぞれビールのアルコール度数や原材料が記されていて、ビールの好みを伝えると、好みににあったビールを試飲させてくれます。

どんどん注いでくれるので、お酒に弱い人や車で訪れた人は要注意です。(その前に車で訪れた人は飲んじゃいけませんね)

そしてショップでは瓶や缶に入ったビールの販売以外に、お店が用意したペットボトルやお客さんが持ってきた容器にその場でビールを入れる量り売りも行っています。
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写真ではわかりにくいかもしれませんが、右のおじさんはフタができる陶器のボトルを持参して、このボトルにビールを入れてもらっていました。
ぜひ飲んで欲しいビール「Hatsukoi」
Garage Projectには何十種類ものビールがあり、セラードアを訪れるとその時その時で違うビールを飲むことができます。
中でも今回イチオシしたいのは「Hatsukoi」という名前のビールです。
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日本語で「初恋」と書かれたこのビールは日本のキリンビールにインスパイアされて(着想をえて)作られたビールとのことです。ビールの種類でいうと「ピルスナー」です。
とはいえ、日本のラガービールのような「切れ」「喉ごし」ばかりではなく、苦みが抑えられているので日本のビールはあまり好きではないという方でも美味しく飲めると思います。
その他にも「Tsuyu Saison」という日本の「梅雨」という言葉が入ったビールも以前製造されたことがあります。このビールは日本の川越にあるビールメーカー「Coedo」とコラボレーションしたもので、すでにGarage Projectのセラードアでは販売されておらずスーパーや酒屋で在庫があれば購入できるという貴重なものとなっています。
Garage Projectの情報
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住所:68 Aro St, Aro Valley, Wellington 6021
電話番号:04-801 8076
営業時間:12時から
ウェブサイト|Facebook|Instagram
シリーズで読みたい方はこちら!
ウェリントンにお越しの際はぜひGarage Project訪れてみてください!
ウェリントンに来れない方はスーパーマーケットや酒屋でぜひ探して飲んでみてください。けっこうドッシリとした味わいのものが多く、日本のビールを飲めない方でも飲めるモノが多いです。
では、リレー記事のバトンをニュージー大好き.comの野澤さんに渡します!
リレー記事の最新記事は日刊ニュージーランドライフのFacebookページで更新情報としてお知らせしますので、よければFacebookページをチェックしてみてください。またはこの記事でも下記のシリーズ一覧をアップデートしていくので、そちらのチェックをよろしくお願いします。
僕が住む街で一番オススメの場所はココ
- 僕の住む街ウェリントンで一番オススメの場所はココ(長田雅史)
- ぼくが住むエリアで一番オススメの場所はココ(四角大輔)
- 僕の住む街・オークランドで一番オススメの場所はココ!(野澤哲夫)
- ぼくが住みたいエリアで一番オススメの場所はココ(富松卓哉)
本当はガイドブックで紹介したかったお勧めスポット
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- ウェリントンのビール文化(長田雅史)
- オークランドのオーガニックカフェ(野澤哲夫)
- 小さくてラブリーなビーチタウン(四角大輔)
- 各地の絶景&フェスティバル&カフェ(富松卓哉)
ガイドブックでもっと紹介したかったスポット
- ニュージーランドのコーヒー文化(長田雅史)
- The Clevedon Village Farmers’ Market(野澤哲夫)
- coming soon …
ニュージーランドでも購入できます
最後に。Lovely Green New Zealand。
日本ならAmazon.co.jpや楽天ブックスなどオンラインや書店で購入いただけますが、ときどき「ニュージーランドでは買えませんか?」という声があります。
実はニュージーランドでも買えるんです。ニュージー大好き.comで。
お値段は送料込みで1冊25ドルです。日本では1728円で販売されていることを考えると送料込みで25ドルで買えるのはけっこう安いですね。部数に限りがあると思いますので、興味がある方はお早めに!