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ウェリントンは10月に入ってやっと雨が多い冬から、春らしい気候になってきました。
今日の気温は車の外気温計で見ると20度。日本人には半袖は寒い気候でもニュージーランドの人たちは一気に夏らしい格好をして街を歩き始めます。
今回はそんな春を感じるウェリントンの街中を歩いてきたんですけど、その中でも特に気になった「ウェリントンの青い信号は女性?」と「虹の横断歩道」を紹介します。
ウェリントンの街中にある虹色の横断歩道
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ニュージーランドでは先週10月3日からCuba Streetという目抜き通りにある交差点に虹色の横断歩道が登場しました。
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場所はCuba StreetとDixon Streetが交差したところです。
なぜ「虹色の横断歩道」があるのでしょうか。「オシャレだから」「可愛いから」「インスタ映えするから」といった理由ではもちろんありません。
この「虹」というのはLGBTの象徴なんですね。ちなみに空に架かる虹は7色で描かれますがLGBTの虹は6色(赤・オレンジ・黄・緑・青・紫)で描かれます。
もともとは8色だったのがいろいろ大人の事情で6色になったとか。この辺興味がある方はGoogleなどで検索してみると面白いかもしれませんよ。
さて、話は戻って。
ウェリントンの市長Justin Lesterによると、この鮮やかな横断歩道はウェリントンが人種や年齢、性的嗜好といった多様性を受け入れることをコミットするものであるそうです。
ところでウェリントンにはこの交差点を含め幾つかの歩行者用信号機が普通の信号とちょっと違うんです。何が違うのか?というと青信号が女性なんです。
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情報元:Stuff.co.nz
青信号のヒトが男性ではなく女性?

「歩行者信号の青が女性」と言われて、何のことかピンときますか?この写真の人ですね。
この歩行者用信号は最近は日本もそうですけどLEDになって「青地に白抜き」から「白地に青抜き」になったりしましたけど、ニュージーランドでもだいたい似た感じです。
この青信号の人がウェリントンの一部の信号では女性なんです。
そもそも普通の青信号の人が「男性なのか女性なのか」はっきりわかりません。今回の話ではそこは掘り下げません。でも、ウェリントンにある信号は明らかに「女性」なんです。
これがその信号機です。これではわかりにくいかもしれないので、もう少し拡大して見てみましょう。
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明らかに女性ですね。
名前はCarmen Rupeといって、上では「女性」と書きましたが、正確には「元男性」で性転換をして「女性」になりました。
今から40年以上も前にLGBTの権利をうたったの1人であり、ウェリントンの市長として立候補したことがある人であり、さらに性労働者でした。
彼女は1977年に市長選に立候補し、中絶や同性愛が違法だった当時、それらの合法化や性教育を義務教育の中に組み込むことなどを掲げていました。結果、選挙では負けてしまいましたが、これら掲げたことは後にすべて国として認められることになります。
この信号はそんなCarmen Rupeを称えて、2016年から設置されています。
情報元:Stuff.co.nz
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あれ?ウェリントンの青信号って別の女性じゃなかったっけ?という方もいるかもしれません。そうなんです。ウェリントンにはこれとは更に別の女性(今度は正真正銘女性)の青信号もあるんです。
もう1つの女性の青信号
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ウェリントンにもう一つある女性の信号機がこれです。
このシルエットだけではなかなかわかりませんね。彼女はKate Sheppardです。Kate Sheppardは10ドル札の肖像にもなっている女性で、世界で初めて女性の参政権を認めさせるために活躍した活動家です。
彼女のこと、女性の参政権のことは以前紹介していますので興味がある方はそちらをご覧ください。
ウェリントン旅行の際は探してみてください!
ということで、ディズニーランドで「隠れミッキーを探せ」というのがありますけど、ウェリントンに訪れた際は、これらの隠れ(隠れていませんけど)名所を探してみてください!