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ニュージーランドを出国するとき、今まで出国手続きの前に「出国カード Departure Card」と呼ばれるカードを書かなければいけませんでした。
時間がないときや、混んでいるとき、荷物をたくさんもっているときはこのカードを書くのが本当に面倒くさいんですけど、これがやっと、やっと廃止されるそうです!
そこで今日はそんな「出国カードが廃止される」ことにまつわるお話しです。
11月から出国カードが廃止に
昨日8月26の新聞で「お」と思わず声が出てしまったニュースが新聞社各紙で報じられていました。
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それは出国カードが廃止になるというものです。
現段階では「11月から」とだけ発表されており、具体的な日付けは明らかにされていません。
移民局のIain Lees-Galloway曰く
出国カードを止めることは国際的な流れであり、出国カードがなくなることで、旅行者は出国がよりスムーズになり、空港での滞在がより良いものになる。
と話していました。実は出国カードを必要とする国は世界的に見ても一握りです。日本も出国カードありませんよね。
もともと1921年に導入された出国カードは、カードに書かれている情報をもとにニュージーランドに出入国する観光客や移民の状況を把握するために使われていました。
その調査を別の方法にすることで、出国カードが不要となりました。
また旅行者の利便性だけでなく、年間で受け取る出国カードの枚数は650万枚もあり、それを処理するために10万時間もの時間を割いていました。それだけの手間や人件費を削除できるのは非常に大きなメリットとなります。
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10万時間がどのくらいなのか調べてみると、毎日365日処理したとして1日171.5時間。8時間労働のスタッフが22人必要です。お金で換算すると最低時給は16.5ドルなので単純計算すると165万ドル。日本円にして年間で1億2500万円くらい費用がかかっています。
もちろん全員が最低時給ということは有り得ないので、それ以上です。これら人件費や設備や備品にかかるお金をカットできるというのは大きいですね。
今後は電子的な情報が扱われる
今まで人間が書いた出国カードは、人間がセッセと処理して、まとめ上げていました。
今後は出入国の際のデータを参照して行われるそうです。これによってニュージーランドに住んでいる人は何日海外にいたのか、観光客は何日ニュージーランドを滞在するのかだけでなく、性別や出身地、国籍なども電子的なデータとして集計されることになります。
出国カードは廃止。でも入国カードは健在
11月に出国カードが廃止になりますが、入国するときのカード(Arrival Card)は引き続き記入しなければなりません。
なぜ入国カードは廃止にならないのか?というと、入国カードには別の目的もあるからです。
それは「食べ物など禁制品の持ち込みをチェックするため」です。入国するとき「禁制品を持っているかどうか確認するため」には、どうしても今まで通り入国カードが必要になるとのこと。
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個人的には出国カードは入り口で書くのがけっこう面倒だったので、なくなることに大賛成です。入国カードは機内で腐るほど時間があるので、時間つぶしの一環として書いてあげても良いです。←偉そう
情報元:New Zealand Herald Stuff.co.nz (1)(2)