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ニュージーランドの賃貸物件は高いとよく言われます。
僕はニュージーランドに住み始めて10年くらいになりますが、そのうち6年が住み込みで家賃がほぼ無料、その後ウェリントンに越してきたので、ウェリントンの住宅事情しかわかりません。
そこで今回はニュージーランドの6都市と対象に、間取りごとにどのくらいの価格帯が多いのか、調べてみました。これからニュージーランドに住んでみたいと思っている人の参考になれば幸いです。
予備知識:ニュージーランドの賃貸事情
今回の記事を読んでいただくのに当たって、知っておいていただきたい予備知識から紹介しておきます。
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家賃は週ごとの設定
まずニュージーランドの家賃は「1週間いくら」で設定されています。そこが日本と大きく異なる点です。支払いは週ごとだったり、2週間に1回だったりオーナーごとに違うようです。
間取りは寝室とBathroomの数が基準になる
日本では「1DK」や「2LDK」という間取りの書き方をしますね。
ニュージーランドでは寝室(bedroom)とシャワーやトイレがあるbathroomの数が間取りの基準になります。そのため賃貸を探すときも「ダイニング」「リビング」の数を入れることはなく、bedroomとbathroomの数を入れます。
全国6都市の賃貸事情を調べてみた
今回、ニュージーランドで「唯一無二」といっても良いほどのシェアを持つオークションサイトであり、賃貸・分譲などの物件を掲載しているTradeMe(トレードミー)を使って、賃貸事情を調べてみました。
調べる基準は以下の通りです。
- 家賃
- 間取り
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例えば「週300ドルから350ドルで、2 bedroomsの賃貸」は何件あるのか?といった具合です。
また比較では「1ヶ月の家賃」を日本円で表示しています。
これは「1週間の家賃(ドル)÷週7日×1ヶ月30日×75円」で換算して、キリの良い数字に丸めています。
調査を行った都市は以下の6都市です
- オークランド
- ロトルア
- ウェリントン
- ネルソン
- クライストチャーチ
- ダニーデン
- クイーンズタウン
ちなみに各都市の合計の物件数と、これから紹介する表に記載されている物件数を合計したものは異なっています。というのもTradeMeで価格帯ごとに絞り込みを行う際、「200-250ドル」と「250-300ドル」で検索した場合、250ドルの物件はどちらの絞り込み結果にも反映されてしまうからです。つまり物件数が実際より多くなるということです。
では、どのような結果になったのか北にある街から見ていきましょう。
オークランドの住宅事情
まずニュージーランド最大の都市オークランドです。
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オークランド(Auckland City)の総物件数は2080件。さすがオークランドという物件の量でした。
どの間取りにも物件が多いです。オークランドはエリアが広く、さまざまな地域があるので、本来であればもっと地域を絞って見ていく必要があるんだと思います。
ただ僕自身、オークランドに土地勘があまりないのと、オークランドを各エリアで紹介し始めると、全体的にボリュームがありすぎるため「Auckland City」という括りで紹介しました。
ちなみにTradeMeではAuckland City以外にも、Manukau City、North Shore Cityなどで分かれています。
ロトルアの住宅事情
ロトルア(Rotorua)の総物件数は69件。
全体的に数が少ないので参考になりにくい部分はありますが、ファミリータイプの3 bedroomsが一番多いことがわかります。
あまり1 bedroomの物件はないんですね。
ウェリントンの住宅事情
ウェリントン(Wellington)の総物件数は552件。
ロトルアと比べると1 Bedroomがかなり幅広い価格帯であることがわかります。
深く掘り下げると街の中心地に1 Bedroomが多く、郊外に行くほど部屋数が多くなる傾向がありました。
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ちなみに我が家は3年ほど前に今の家(2 bedrooms)を借りて、家賃は当時のまま据え置きで週300ドルから350ドルの価格帯にあります。
その後、家賃が全体的に高騰したため、今では2 bedroomsで300ドルから350ドルの物件はほとんどありません。
ネルソンの住宅事情
ネルソン(Nelson)の物件数は74件。ロトルアと同様で絶対的な物件数が少ないので傾向がわかりにくいです。
その中からわかることはロトルアと比べると「2 Bedrooms」が多いことですかね。
クライストチャーチの住宅事情
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続いてクライストチャーチ(Christchurch City)です。物件総数は1370。オークランドに次いで物件数が多いです。
オークランドやウェリントンと比べて、どの間取りも割安なことに驚きました。どの間取りも2 Bedroomsで100ドル以上の差があります。
オークランドやウェリントンと同じ家賃でクライストチャーチに移り住んだら、かなりいい家に住めそうです。
ダニーデンの住宅事情
ダニーデン(Dunedin)の総物件数は600件。
大学があるため、1 bedroomで、しかも安い物件が多いことがわかります。
またオークランドやウェリントンより大きな家が多く、4 Bedroomsや5 Bedroomsもかなりの物件量です。
それと高い物件も少なめのようです。
クイーンズタウンの住宅事情
そして最後にクイーンズタウン(Queenstown-Lakes)です。
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クイーンズタウンは物件がかなり少なくたったの22件。そのため正直なところ傾向がよくわかりません。わかることは1つ「賃貸物件がそもそも少ない」ということですね。
クイーンズタウンで家を借りたい人は大変そうです。
もしくはTradeMeに載せる前に借りる人がドンドン決まってしまうのでしょうか。
住んでみたい街に絞り込んで行くと面白い
今回は「都市」という大きな括り(くくり)で紹介したため、情報が若干漠然としていますが、大まかな傾向は何となく見えたかと思います。
もしニュージーランドに移住したいと思っている方や、ニュージーランド国内で引っ越しを考えている方は、「都市」という大きな括りではなく、もう少し具体的なエリアを絞り込んで見ていくと面白いと思います。
地域ごとに物件を見ていくと、安い地域には安い地域なりの理由(街までのアクセスや治安など)があったり、思わぬ良いエリアを見つけられたり、調べ始めると時間が経つのを忘れてしまうほど没頭できます。
ニュージーランドで賃貸物件を探すときの参考にしてみてください。