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毎年、オークランドは世界中の街のなかから「住みやすい街」として、高く評価されています。
そんなオークランドですが、今年はトップ10から外れてしまいました。
その代わり、日本でも報じられているかもしれませんが、日本の都市が2カ所トップ10にランクインしました。
そこで今回はそんな先日行われた「住みやすい街」ランキングにまつわるお話しです。
住みやすい街ランキングとは
まず始めに今回行われた「住みやすい街ランキング」という調査がどんなものなのか?から紹介して行きます。
今回行われた調査はイギリスの新聞社「エコノミスト」がThe Liveability Rankingと称して毎年この時期に行っています。
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毎年約140の国と地域を対象に「生活のしやすさ」を5つのカテゴリー30項目にわてった調査しています。ちなみにその調査項目は以下の通りです。
政治/社会の安定性 25点
- 軽犯罪の多さ
- 凶悪な事件の多さ
- テロの可能性
- 軍事的な衝突の可能性
- 国民の暴動の不安
医療 20点
- 私立病院の空き具合
- 私立病院のクオリティー
- 公立病院の空き具合
- 公立病院のクオリティー
- 処方箋が要らない薬を入手するときの容易性
- 一般医療のレベル
文化と環境 25点
- 湿度と温度の快適さ
- 旅行者にとって不快な気候かどうか
- 汚職の有無と程度
- 地位や宗教の差別
- 検閲の程度
- スポーツをできる場所の有無
- 文化に触れるところの有無
- 食事と飲み物
- ものやサービスの消費
教育 10点
- 私立学校の空き具合
- 私立学校のクオリティー
- 公立学校のレベル
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インフラの普及 20点
- 道のクオリティー
- 公共交通機関のクオリティー
- 国際線など海外との繋がりのクオリティー
- 質の良い家の入手難易度
- 電力供給のクオリティー
- 水供給のクオリティー
- 通信網のクオリティー
この調査の結果、残念なことにオークランドはトップ10から外れ、その代わり日本の2都市が初めてランクインを果たしました。
住みやすい街トップ10はどこ?
では、どこがトップ10に選ばれたのでしょうか。気になるトップ10を一気に見ていきましょう。
01位:ウィーン, オーストリア
02位:メルボルン, オーストラリア
03位:大阪, 日本
04位:カルガリー, カナダ
05位:シドニー, オーストラリア
06位:バンクーバー, カナダ
07位:トロント, カナダ
07位:東京, 日本
09位:コペンハーゲン, デンマーク
10位:アデレード, オーストラリア
なんと3位に大阪。そして7位に東京がランクインしました!すごいですね!
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実は今回、去年トップ10に入っていた4都市がトップ10から外れてしまいました。それがこの4都市です。
- パース … 7位から14位
- オークランド … 8位から12位
- ヘルシンキ … 9位から16位
- ハンブルグ … 10位から18位
この中にオークランドがいます。ちなみにこれら4都市はスコアを落としてトップ10から落ちたのではなく、スコアはほぼ同じだったにも関わらず、トップ10から外れました。
つまり今回トップ10に入ってきた都市がスコアを上げた結果、ランキングに変動があったということですね。
代わりにトップ10に入った都市は大阪、東京、シドニー、コペンハーゲンです。
大阪が今回、大幅にスコアを伸ばした要因は公共交通機関の質が上がり、犯罪率が下がったことで前回よりも高く評価されました。
この調査結果を見て思うこと
僕はニュージーランドに住んでいますが、オークランドには住んだことがありません。なので、オークランドが住みやすい街なのかどうか、正直なところわかりません。
僕は東京出身。ここ数年は一時帰国の時、大阪で生活をしているのでその時の印象から東京も大阪もすごく住みやすい街だと思います。
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ただここで僕が思うのは「数値化できる設備とか制度、環境」から導き出した「住みやすい街」というのは、必ずしも「住み心地が良い街」ではないということです。
上で調査したこと以外にも、数値化できない街の雰囲気、街の時間の流れ方、その街に住む人の雰囲気、そして街自体は関係ないのかもしれませんが、その街に住む人たち、もっといえば自分自身のライフスタイルによって「住み心地が良い街」は変わってくると思っています。
そういう意味でいうなら、東京は住み心地はあまり良いとは思えませんでした。
それよりもランクインすらしていない今住んでいる街ウェリントンの方が好きです。
ただこの「住み心地が良い街」は100人いたら100人考えが違って、東京が住み心地良い街という人も多いはずです。
それ自体、何が正しいとか間違っているとかはないはずです。「好みの問題」「何を重要視するか」だと思います。
何はともあれ、日本の都市が2つも選ばれたことは本当に誇らしいことですね!
情報元:Stuff.co.nz New Zealand Herald