スポンサーリンク
先日、ニュージーランド航空で採用された機内食がメディアを賑わしていました。
その名もImpossible Burger。日本語にすると「ありえないハンバーガー」とか「不可能なハンバーガー」。そもそもハンバーガーに名前が付いていること自体あまりないのに、名前もけっこう奇抜ですよね。
いったいどんなハンバーガーなのでしょうか。
このページの目次
機内ではさまざまな特別食が提供される
機内食は事前にリクエストをすると、その人の食習慣に合わせた特別食を提供してくれます。
航空会社によってどこまで対応できるか違いますが、だいたいこんなものが用意されていることが多いです。
スポンサーリンク
- ベビーミール
- チャイルドミール
まずは子供用の食事ですね。その他にも
- ベジタリアン
- ベジタリアン(生野菜のみ)
- ビーガン
- フルーツのみ
- シーフード
このような食材に制限があるものや
- 低脂肪
- 低塩分
- 低カロリー
- 低グルテン
- 糖尿病
- 低乳糖
- 消化の良い食事(胃腸疾患の人対応)
- アレルギー対応食
これらのような特定の成分を抑えたもの、アレルギーに対応したもの、さらに
- ヒンズー教
- イスラム教
- ジャイナ教
- ユダヤ教
といった宗教に対応したものまであります。多くの場合、離陸の24時間前までにリクエストすることで対応してくれます。
どうして、こんな特別食のことを紹介したのか?というと、今回紹介するImpossible Burgerは「特別食」だからです。
見た目は肉々しいのにベジタリアンなImpossible Burger

上の写真が今回、ニュージーランド航空が機内で提供することを発表したImpossible Burgerです。見た目はどう見ても普通のハンバーガーですよね。
ところがこのハンバーガー。実はベジタリアンのハンバーガーなんです。
スポンサーリンク
と言っても「え?そんなの日本でも提供している店、普通にあるよ」と思われるかもしれません。でも、このハンバーガーは普通のハンバーガーではありません。
このハンバーガーはアメリカではすでに2,500店舗で提供されているベジタリアンのハンバーガーで、見た目は肉々しいほど肉を使ったハンバーガー。そして食べても普通の肉をハンバーガーなんです。
謎の肉 Impossible Foods
このImpossible Burger。アメリカのスタンフォード大学のPatrick O. Brown博士が考案し、Impossible Foodsというスタートアップを立ち上げました。
このスタートアップは、今現在起きている食糧難を解消し、継続可能な社会を目指すことを目的としています。といっても、なんのこっちゃ?かもしれませんね。
簡単に要点をまとめると、Impossible Burgerで使われているパテ(肉)は100%植物由来のもので作り出されています。しかも従来のような「The 代用食」というあまり美味しくないものではなく、「見た目も味も本物の肉」を目指して作られています。
なぜそんなことをするのか?というと、全人類が必要とするだけの牛を育てるためには膨大な土地と膨大な水を必要とします。さらにそれだけの牛を育てると牛から温室効果ガスが膨大な量発生してしまいます。
スポンサーリンク
ところがImpossible Foodsのパテなら、牛を育てるのと比べて水を75%少なく、また温室効果ガスを87%抑え、さらに必要とする土地は95%抑えることができるそうです。
そして何よりそれだけの牛が食されているということは、それだけの命が失われているということです。Impossible Foodsによると2000個のImpossible Burgerが売れると、牛1頭の命を救ったことになるとか。
でも、そんな肉大丈夫なの?
「見た目も味も肉なのにベジタリアン」というハンバーガー。正直なところ「本当に大丈夫なの?」と思ってしまいますよね。僕もそう思います。
そこでどんなものが材料なのか調べてみました。
材料は水、ココナッツオイル、小麦タンパク質、じゃがいものタンパク質、天然香料が主なもので、そこに「肉らしさ」を出すために血液の中に含まれるヘモグロビンの色素に相当する「ヘム」を植物由来の亜鉛などで再現しているそうです。
また100%植物由来なので、、コレストロールや人工調味料、ホルモン剤、抗生物質は一切使われていません。
お味の方はどうなんだろう?
そして気になるのは味ですね。「結局代用食は美味しくない」というのが、ありがちすぎるパターンです。
スポンサーリンク
https://twitter.com/44blue/status/1012164206286725120
見た目もすごく美味しそうですよね。
TwitterやInstagramで食べた人の感想を探してみると、わりと美味しいようです。
- 美味しかった。
- 悪くない
- 見ないで食べたらわからない。10点満点。また食べたい
- よく焼いたハンバーガー
などなど非常に良いことばかりが書かれていました。「まずかった」「悪くないけどもう食べない」という投稿はパッと見た限りなかったです。
実際食べてみたいですよね!?
このImpossible Burgerがどんなお味なのか。そもそも美味しいのか、まずいのか?を自分の舌で味わうにはアメリカに行くかニュージーランド航空の機内で楽しむしかないですね。
ちなみに、Impossible Burgerが提供されるのはオークランド-ロサンゼルス間のフライトのみ、しかもビジネス・プレミアのみの提供となっています。。。
日本人がこのハンバーガーを機内で食べる可能性はかなり低そうですね。残念。
スポンサーリンク
個人的にはこういったいわゆる代用肉は興味本位で食べてみたいと思いつつ、そもそもその食べ物が人体に及ぼす影響がよくわからないので、諸手を挙げて賛成というわけではありません。
だからといってブラウン博士がいうように人類がこの先ずっと食肉を続けていたら、さまざまな問題が深刻化するのも理解できるので、いろいろ難しいところです。
でも、間違いなくニュージーランドか日本でこの肉の提供が始まったら食べてみたいです。