スポンサーリンク
ニュージーランドの各紙で取り上げられた「青年がポッサムの顔面を殴る動画」がちょっとした炎上状態となっています。
ニュージーランドでは「害獣」に指定されているポッサムに行った、その青年の行動は「害獣駆除」だったのでしょうか。それともただの「動物虐待」だったのでしょうか。
ニュージーランドでは害獣のポッサム
ニュージーランドにはポッサムという動物がいます。
カンガルーと同じように有袋類で、もともとオーストラリアで生息していたものが持ち込まれ、ニュージーランドで大繁殖しました。
スポンサーリンク
あまりにも数が増えすぎてしまって、今では国を挙げて駆除を行っているほどです。
レンタカー屋で「運転中にポッサムを見つけたら、避けずに轢け」といわれるなんていう話もあるとか。
これは「時速100キロで山道を走っていて、急にハンドルを切ったら危ないから」という意味で言われているはずなのですが、「害獣だから殺してしまえ」という意味で捉えている人も多いそうです。
害獣駆除?それとも動物虐待?
ニュージーランドの新聞社New Zealand Heraldによると先日、ティマル(Timaru)の南にあるワイマテ(Waimate)というエリアのファームで撮影された動画が、Facebookページに投稿され話題を呼んでいます。
その動画は、農場の柱の上に座っているポッサムを見つけた青年が、ポッサムに近寄り思いっきりポッサムの顔面を殴り飛ばすというものでした。
上記のリンクから動画を見ることはできますが、見ていて気分が良いものではないので、ここでは掲載しません。
その農場はポッサムの被害に悩まされており、その農場に暮らす青年から見ればポッサムは恨むべき存在。殴ったのは駆除のつもりだったのかもしれません。
この動画を取り上げた新聞記事やその新聞社のFacebookページには数千にも及ぶコメントが殺到。ちょっとした炎上状態になってしまいました。
害獣駆除と動物虐待の境目は?
スポンサーリンク
今回の件に寄せられたコメントをいろいろ見ていくと、考えさせられる内容ばかりでした。
まず今回の「害獣ポッサムを殴る」ことは害獣駆除なのか、それとも動物虐待なのか?です。
毒殺や銃殺は良くて、なぜ殴るのは駄目なのか?という話はそれぞれの立場や考え方で終わることのない議論が繰り広げられます。
そして話は逸れて、牛や豚を食肉にするのはどうなのか?という話に。
こうなってくると話は広がりすぎて収集が付きません。
個人的にはこう思う
個人的に今回の件の「駆除」と「虐待」の違いは
- 「駆除」は、毒殺などを使ってその動物が苦しまずに(多少苦しむのかもしれませんが)亡くなるか、もしくは銃殺など一瞬で息の根を止める殺し方をしているもの
- 「虐待」は、殺すことは殺すことが目的ではなく、いたぶることが目的のもの。
と思っています。なので、今回の青年が行った行為は「虐待」であり、あってはならない行動だと思います。
スポンサーリンク
では、牛や豚を食肉にすることは?というと、この辺は「そもそも肉を食べることの是非」があったりするので、今回は触れません。
ということで、ニュージーランドで炎上した動物虐待のニュースでした。