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皆様、明けましておめでとうございます。今年も1年ありがとうございます。
え?なんの話し?間違えて古い記事を公開した?と思わないでください。実は今日2018年6月15日にマオリ族の暦では年が明けて、新しい年を迎えたんです。
そこで今回はマオリ族の新年「Matariki」を紹介します。
マオリ族の正月「Matariki」っていったい何?
日本に限らず「西暦」を採用している国では1月1日に年が明けます。
またその昔、日本で使われていた「旧暦」の場合は2018年の新年は2月16日です。
それら西暦や和暦と同じようにマオリ族にも暦があり、今年2018年の場合は元旦が「6月15日」なんです。
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Matarikiは昴(すばる)と深く関わりがある
もともとMatarikiは「新年」という意味ではありません。
Matarikiは「プレアデス星団」、日本の古い言い方だと「昴(すばる)」を意味します。
昴は、毎年冬が訪れ太陽が顔を出している時間が一番短くなる頃、東の空に顔を出します。この「昴が見える」ことがマオリ族にとって「本格的な冬に入る」ことを意味し、越冬へ向けて準備を始めました。
またその年、一番最初に見える昴がどう見えるか?で、その年の農業がどうなるか占っていました。例えば星が明るく見えればその年は豊作になり、あまりよく見えなかった年は不作になると信じられていました。
余談なんですけど、マオリ族と同じルーツを持つと言われているハワイの先住民は昴のことを「Makarii マカリイ」と呼びます。どこか響きが似ていますね。
部族によって祝う日や定義が若干異なる
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今でこそマタリキ(Matariki)は1年に1日なんですけど、以前は部族によってMatarikiの日は違っていました。
というのも、ある部族は「その年で最初にMatrikiが見えた日」をMatarikiの日とし、またある部族は「Matarikiがはじめて観測された次の新月の日」をMatarikiとするなどありました。
現在は「Matarikiが見えて、最初の新月が出た日」がMatarikiと統一されました。
ちなみに2020年までのMatarikiの日を見てみると以下の通りです。
- 2018年 … 6月15日
- 2019年 … 6月5日
- 2020年 … 6月22日
Matarikiの祝い方
Matarikiは日本の正月と同じように「3日間」祝います。
そのあいだに家族が集まり、1年間頑張った自分たちを労ったり、自分たちの先祖を敬ったり、家族のための時間に当てられます。
また虹の神様Uenuku(ウエヌク)や、農業の神様(Rongo)に豊作を祈ったり、新年ということで「新しい始まり」を願って木の苗を植えたりしました。
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現在では、全国各地でマオリ文化に触れる場としてMatarikiの日の前後にイベントが開催されます。イベントではマオリの歌やパフォーマンスを見たり、マオリアートに触れることができます。
気を改めて引き締める良い機会のMatariki
西暦の正月は1月1日。正月といえば「一年の計は元旦にあり」なんて言いますね。
マオリ族の正月Matarikiはだいたい6月です。1月1日から約半年が経ったMatarikiに改めて「一年の計」をしてみるのもいいですね。
またMatarikiのタイミングでニュージーランドにいる方は、マオリ文化に触れる良い機会なのでぜひMatarikiのイベントに顔を出してみましょう。