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去年の3月にダニーデンのチョコレート工場見学ツアーが閉鎖されるというニュースを紹介しました。
このツアーは年間で12万人が訪れるダニーデンでも有数の観光スポット。読者の方の中にも訪れたことがある方、多いのではないでしょうか。
その工場が二転三転した後、遂に完全に閉鎖することが明らかになりました。
そこで今回は工場閉鎖にまつわる話と、その後釜を狙った企業が現れているというお話しです。
当初は新たな施設を作る予定だった
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年間12万人が訪れる人気の観光スポットであったことから、当初は工場自体は閉じても、その跡地にチョコレートをテーマとした体験型の施設を2018年にオープンするとしていました。
オープンする理由は工場が閉鎖することで数百人が職を失うためその雇用の確保はもちろん、観光スポットを失うダニーデンという街としての損失が大きいと考えられていたからです。
そのため総建設費700万ドル(5.6億円)かけて雇用を生み出し、さらに年間で今までより多い18万人が訪れる新しい施設に期待が寄せられていました。
ところが親会社であるMondelez(モンデリーズ)は今月のはじめにこのプランを白紙に戻すことを発表。さらに跡地にはダニーデン病院(Dunedin Hospital)が建てられることが政府によって発表されました。
新しい病院の建設は2020年に開かれる次の選挙前に始まり、2026年開業を目指しているとのことです。
冬のイベントも取りやめに
ダニーデンでは毎年冬になるとキャドバリーが主催する「Cadbury Chocolate Festival」というイベントが開催されていました。
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一番の目玉は世界でもっとも急な坂のBaldwin Streetの頂上から、何万、何十万というチョコレートのボールを転がして、どのチョコレートが一番最初に坂の下までたどり着くか競うレースでした。
日本でも何度も紹介されたことがあるイベントなので見たことがあるかたもいると思います。
そのCadbury Chocolate Festivalも今年から開催されないそうです。
余談といえば余談ですが、このイベントはチャリティーイベントで、今までその収益はすべてチャリティーパートナーに寄付されていました。今年に限っていうと、キャドバリーはそれと同等の金額を寄付することを発表しています。
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ただ街としては工場ツアーも失うし、冬の一大イベントも失うことになるので観光客が一気に減ってしまいそうな気もします。
ここぞとばかりに進出する企業もある
「チョコレート工場が閉鎖される」というニュースは、多くの人にとって残念なニュースなんですけど、人によっては大きなビジネスチャンスでもあります。
ダニーデンにあるチョコレートの会社「The Otago Chocolate Company」通称「Ocho」は、そんなビジネスチャンスを掴もうとする企業の1つです。
Ochoはダニーデンを拠点にする手作りチョコレートの店です。ダニーデン以外にも全国のセレクトショップや一部のスーパーマーケットで販売されています。
どこで販売されているか気になる方は「Stockists | OCHO」をどうぞ。北はオークランド、南はインバーカーギルまで30店舗以上で販売されています。
そのOCHOが去年、事業拡大を目的としたクラウドファンディングを行い、200万ドル(約1.6億円)を1日ちょっとで集め大成功を収めたことが話題になりました。
OCHOの新しい工場は2018年中にオープンし、工場内にはカフェやもちろん工場見学ツアーが開催されるとのことです。
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今後も動きがあれば紹介します
今回のキャドバリーの工場とツアーの件。二転三転しているので、今後も何か動きがあるような気もします。
もし、今後も今回の件で動きがあったらお知らせするようにします。
情報元:stuff.co.nz (1) stuff.co.nz (2) Newshub Pledge me ほか