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1−2時間の飛行機ならまだしも、3-4時間、さらに日本とニュージーランドやヨーロッパ、アメリカのような10時間を超えるフライトとなると座席選びはとても重要になります。
「左右をものすごい巨体の人たちに囲まれて狭い」とか「ものすごいうるさい団体に囲まれた」といった事前に知りようもないことはどうにもなりません。
でも、通路側・窓側、前方・後方の席でどこを選ぶのが良いのか?といったことは予め知っておくと、座席指定で役立ちます。
そこで今回は長距離路線のエコノミークラスでどの座席を選ぶのが良いのか?を紹介します。
窓側・通路側はどちらが良い?
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まず最初に多くの人が座席選びで迷う「窓側」と「通路側」のどちらが良いか?についてです。
「眺め」を考える
まず窓側の席の一番のメリットは「窓からの眺め」です。離着陸時の景色はもちろん、上空から見る日の出や日の入りを見るのは格別です。
通路側だとなかなか景色は楽しめません。
「席を立つ」で考える
窓側に座ると隣の人がトイレに行く時など席を立った時に起こされることはありません。逆をいえば自分が席を立ちたい時に毎回相手にどいてもらわなければなりません。しかも3人席の場合は、2人に「スミマセン」といって席を立ってもらう必要があります。けっこう気まずいですよね。
通路側の場合は、トイレに行くなど席を立つときは気軽に行けますが、窓側の人が席を立ちたい時にどかなければいけません。
「広さ」で考える
広さでいうと通路側のほうが圧倒的に広いです。マナーが良い悪いは別として人が来ないときは通路に足を出すこともできます。ただし出しすぎには注意。
また隣に壁がないため圧迫感も少なめです。
一方、窓側は狭くなりますが、壁があるため壁によっかかって寝ることができます。
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その他も考慮する
その他、窓側の席は窓から冷気が伝わってくるため寒いです。また窓側は頭上の荷物を出すのが大変です。
また同じ「通路側」でも、窓側の座席の通路側と中央の席の通路側があります。個人的には同じ通路側の席を取るのであれば、中央の席の通路側をオススメします。
なぜかというと横の席の人が席を立つとき、窓側の通路側席の場合かならず席を立たなければなりません。ところが中央の場合は、隣の席(真ん中の席)の人は反対側から通路にも出ることができるからです。
先方、真ん中、後方はどこが良い?
では、次は飛行機全体で前方、真ん中、後方でどこがいいのか?を考えていきましょう。
「静かさ」で考える
意外かもしれませんが、飛行機は場所によって機内特有の「ゴー」という音の大きさに差があります。
エンジンより前方に行けば行くほど静かです。
ちなみに「静かさ」でいうなら、トイレの近くやフライトアテンダントが作業するエリア周辺は賑やかになりがちです。
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「着陸後」で考える
着陸後早く出たい場合は、前方のほうが有利です。
ただしどんなに早く機内から出ても、そのあとの荷物の受け取りや、入国手続が混んでいると大差ないことも。
「揺れの多さ」で考える
「揺れが少ない方が良い」と考える人は、機体の前後左右で見て真ん中の席を選びましょう。
なぜ揺れが少ない席を選ぶのに、真ん中の席が良いのか?というを図にしてみました。
まず前後で揺れる場合、機首が上がったり下がったりします。またそれに合わせて機尾も上下します。つまり真ん中にいると一番振れ幅が少ないわけです。

これは左右に揺れたときも同じです。機内の真ん中の4人席(期待によっては3人席)の真ん中が1番揺れにくくなります。
その他も考慮する
その他で言うと、団体客は後方の席に来ることが多い(前方のいい席から遠ざけるため)ので、団体客を避けたいなら前方のほうが良いかもしれません。ただ必ず団体に囲まれないか?というとそればかりはわかりません。
ただ座席は前方から埋まりがちなので、後方の方が空きができやすく「席3つ分を1人で」とか「隣がいない席に移動」できる可能性は後方席のほうが高いです。
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非常口横の席。エグジットロウはどう?
機体の非常口がすぐ横にあるいわゆるエグジットロウの席はどうでしょう?
この席は足元が広いのがもっとも大きなメリットです。というのも、この席の前には客席がありません。相当広いです。そのため窓側席でも隣の人を邪魔せずに席をたつことができます。
その代わりこの席を予約するには追加料金がかかったり、そもそもオンラインなどでは予約ができないこともあります。
ニュージーランド航空の場合、追加7,000円(片道)となっており、以下の条件を満たした人のみ座ることができます。
- 15歳以上
- 幼児と一緒ではない
- 移動に支障がない
- 妊娠していない
- 英語が離れなければいけない
- 視力や聴力に障がいがない
それとこの座席付近にはトイレがあるため、人の出入りが激しいのとトイレの音や場合によっては匂いがするかもしれません。
また前に座席がない=テレビやテーブルが椅子の横から引き出すタイプです。そのため隣の席とのあいだにある肘掛けが固定されており、隣の席が空席でも座席を広くできません。この辺は意見が分かれるところです。個人的にはあまり好きではありません。
そしてけっこう重要になるかもしれないことがあります。それは自分の座席の下に荷物が置けないし、前に座席がないため座席の後ろのポケットがない&座席の下に荷物が置けないのもデメリットの一つと言えます。
この席の場合、シートベルトサインが出ると荷物を片付けなければなりません。
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他にも非常口=ドアがあることで他の席よりも足が冷える印象があります。これは体感の問題なので勘違いかもしれません。
壁が前にある席(バルクヘッド席)はどう?
「壁が前にある席」というと、わかりにくいかもしれません。昔で言う大きなテレビが付いていた壁前の席です。
この席は足物は広いものの、赤ちゃんが使うベッドを置ける席のため子連れが優先になります。また、周りに赤ちゃんが来る可能性があるので、「泣き声」とか「チョロチョロ子どもがする」ことを気にしない人でないと、厳しい席になります。
あとこの席もエグジットロウ同様、テーブルとテレビは座席の横から出すタイプです。(詳しくはエグジットロウの記述を参照してください。
結局どこの席がいいのか
あれこれと書きましたが、結局どの席が良いのか?というと「人による」と思います。
僕は以前は窓側を取っていました。でも、今は中央列の通路側を選びます。
条件だけを見ていくと一般的に「前方の通路側が良い」と聞きます。
でも僕は後方でもあまり気にしません。団体客に囲まれたら、フライトアテンダントに言って席を変えてもらえるし(満席でなければ)、前のほうが早く出れると言っても、過去の経験から急いで出ても荷物の受け取りで待たされたりして、結局そんなに差はないように思えるからです。
なので、今回紹介したメリットとデメリットを見ていただいて、自分なりの「いい席」を探してもらえたらと思います。
それと、できればチェックインのときに席の状況を聞いてみるといいですね。
「僕の周りに団体客いませんか?」と聞いて団体客を避けてみたり、「今の時点で良いので、横の席が空いてるところがあったら、そこに移れませんか?」とか自分の好みを伝えてみると、意外と移れるかもしれません。