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今日はどこかほんわかとしてしまうニュースを紹介します。
皆さんは「Kea ケア」というニュージーランドの野鳥を知っていますか?
いたずら好きで車のワイパーを壊したり、人の荷物を持ってどこかへ飛んでいってしまったり、とにかくいたずら好きなことで有名です。
このいたずらが過ぎるケア対策として、人間が使うようなアレを設置しているというニュースがニュージーランドの新聞社stuff.co.nzで報じられていたので紹介します。
なんだかちょっと和むニュースです。
イタズラが過ぎる鳥「Kea」
Kea(ケア)はニュージーランドの固有種で、オウムの一種です。
体長は50センチくらいで、全身緑色を帯びた茶色(オリーブ・グリーンというらしいです)で、羽を広げた時に見えるオレンジ色がとても印象的です。
ケアは世界で唯一の山岳に住むオウムで、ニュージーランドの南島の高山地帯に生息しています。北はエイベルタズマン国立公園、南はミルフォードサウンドを含むフィヨルドランド国立公園で見ることができます。ちなみに絶滅危惧種に指定されています。
そんなケアは好奇心旺盛でいたずらが大好き。
車のワイパーのゴムを食いちぎったり、アンテナを壊したり、観光客のサングラスを盗む、カバンのチャックなどを壊すは当たり前。さらに困るのは交通整理をするために置かれているオレンジ色のロードコーンの位置を変えてしまうことも。
その時の映像がYoutubeにありました。
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ケアのいたずらを予防するためにアレを設置
以前から、ケアのいたずらを予防するために環境省(Department of Conservation)が、各所にあるものを設置しています。
それは「ジャングルジムのような遊び場」です。好奇心が旺盛なケアはとにかく遊ぶことが大好き。人間に迷惑をかけて問題になっているところに「遊び場」を設置すれば、そっちに気持ちが行くのでは?と考えたわけです。
実際、マルボロ地方のRainbow Valleyに設置されている遊び場をご覧ください。
この遊び場はミルフォードサウンドへ通じるトンネルの入り口や、ネルソン、アーサーズパスなどに設置されているとのこと。
これらの遊び場は、監視カメラが設置されて常にケアの動向を観察し、どんな玩具が好きなのか研究しているそうです。また同時にケアが遊び場に飽きないように常におもちゃを入れ替えているとのこと。
ケアを見つけても食べ物は与えないように
ケアは好奇心が旺盛で、人間の食べ物も食べようとします。
食べ物だけならまだしもジュースなど飲み物も飲んでみようとするほどです。
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ただケアの専門家 Tamsin Orr-Walkerは、絶滅危惧種であるケアの数が危険な状況に陥っている理由の1つとして、「観光客が与える食べ物」を挙げています。
人間の食事は本来、鳥が食べるものではありません。カロリーが高すぎたり、毒にすらなるものもあります。
我が家の近くではケアの親戚にあたる同じオウムの仲間の「カカ」が生息しています。以前、このカカを保護、育成している団体から「家で人の食べ物を与えないでください」と書かれた紙が郵便受けに入っていました。
エサをあげれば食べるし、良かれと思っていろいろあげてしまいがちなんですけど、やってはいけないんですね。
情報元:Stuff.co.nz