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今日は少し残念なニュースを紹介します。
ニュージーランドといえば、大自然が残されて水や空気が美味しい国というイメージをもつ人が多いはずです。
実際、ニュージーランドは日本と比べたら断然自然が多いです。
日本の約7割の国土。人口は日本が1億2700万人、ニュージーランドは470万人しかいないので割合でいうとたったの3.7%しかいません。
それにも関わらずここ数年、ニュージーランドは川や湖、海、さらに水道水の水質問題が深刻化し、ニュースや新聞などで取り沙汰されています。
水道水を安心して飲めない人が人口の1/5もいる
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ニュージーランドといえば「水道水をそのまま飲める国」の1つとして、日本のメディアでも取り上げられています。
ところがここ数年、何らかの理由で水道水が汚染されてしまうニュースをよく耳にします。
最近だとHavelock Northという街で汚染された水道水を飲んだ5,500人の住人が体調を崩し、病院に運び込まれる人もたくさん出たという出来事がありました。この事件の原因は羊の糞が水道水に混入したことだと言われています。
このニュース以外にも去年10月にはクライストチャーチの一部のエリアで水が濁り、水を沸かして飲むよう指示が出たり、ダニーデンでも似たようなことがありました。
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ある調査によると現在、ニュージーランドには人口の約1/5、90万人の人たちが安心して水道水を飲めないそうです。都市によっては塩素消毒を行っていない都市もあり、そういった都市では細菌などで水道水が汚染されないよう塩素を入れる計画もあります。
実際、クイーンズタウンでは今年の夏は水道水に塩素を入れると発表しています。
なぜ自然が多いのに水が汚染されているのか
日本のようにどこまで行っても住宅地や工業地だと、生活用水や工業用水などが川に流れ込んで河川や池、湖が汚染されていくのはイメージできます。
ところがニュージーランドの場合、街は各地に転々とあるだけ。工業地にいたってはその街の中にポツポツとあるだけです。それでも川が汚染されていくのは少し不思議です。
実はニュージーランドは日本の住宅地や工業地の代わりにあるものが、国を埋め尽くしているんです。それは「農地」です。
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昨日の記事でもクライストチャーチに降り立つ前の写真を掲載しました。すごい勢いで農地が埋め尽くしています。
ニュージーランドの水道水が汚染され始めている大きな要因は、過剰な酪農と言われています。牛や羊といった家畜がする糞やオシッコが土壌を汚染し、結果として河川や池、湖の水質汚染につながっていると考えられています。
川や湖にいたっては全体の約60%が泳ぐのに適していないといわれています。
旅行中、水道水を飲んでも大丈夫?
ニュージーランドをこれから旅行する方が気になるのは「水道水を飲んでも大丈夫?」ということだと思います。
「基本的に」上水道が来ているところなら、飲んでも問題ありませんが、心配であればペットボトルの水を買って飲みましょう。
例えばウェリントンの場合、水道水をそのまま飲んでも大丈夫です。オークランドも大丈夫と言われていますが、以前オークランドへ行った時水道水を飲んだら、あまり美味しくなかったのでペットボトルの水を買いました。
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気を付けたいのは田舎です。田舎の場合、上水道が来ていない家が未だにあります。
雨水を貯めた水や井戸水を飲んでいることがあります。住人は平気でも、それは免疫ができているだけで、住民でない人はお腹を壊す可能性がゼロではありません。
心配であれば、生水を飲むのは避けてペットボトルの水を買うか、「3分以上沸騰させた水」を飲むようにしましょう。
情報元:The Times & The Sunday Times | New Zealand Herald | Stuff.co.nz