ニュージーランドの公用語は全部で3つあります。
1つは英語。もう一つはニュージーランド手話、そして3つ目がニュージーランドの先住民マオリ族が話すマオリ語です。
そして昨日から1週間はMaori Language Weekとして、ニュージーランドではマオリ語強化週間のようなものが始まっています。
そこで今回はマオリ語について少し紹介していきます。
普段の生活・旅行でどのくらいマオリ語に触れる?
ニュージーランドの公用語マオリ語。普段、ニュージーランドで生活・旅行していてどのくらい触れる機会があるのでしょうか。
実はマオリ語の会話を耳にする機会はほとんどありません。
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目にするのはRotoruaやTekapoといった地名や、Kumara(さつまいも)やTarakihi(スズキの一種)といった食べ物の名前くらいです。
あとはニュースの冒頭で「こんにちは」や「こんばんは」という意味があるKia Oraを耳にするくらいです。
では、いったいどのくらいの人がマオリ語を話せるのでしょうか。
マオリ語を話せる人はどのくらいいる?
Radio New Zealandの記事によると、マオリ語で日常会話ができる人は23,000人ほどとのことです。
これはマオリの人たちの21%、人口全体でいうと4%にあたります。
また調査によると、人口の42%が「学校でマオリ語を教えてほしい」と考え、56%が「2カ国語ある国歌は好きだし、支持している」という結果が出ています。
ちなみにこの曲がニュージーランドの国歌の1つ「God Defend New Zealand」です。一番がマオリ語、2番が英語です。
ちなみに以前、この国歌の意味を記事にしていますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
マオリ語の読み方は日本人なら楽勝
日本人にとって、英語はTHやRとL、Wなど日本人にはなかなか発音できない音がたくさんあります。「W」?と思う方もいると思いますが、実は日本人は英語のWの発音がなかなかできません。
ところがマオリ語は厳密に言えば、まったく同じではないものの日本語の発音に非常に近いので見れば、すぐに発音できるようになります。
例えば、母音のa i u e oは日本語の「あいうえお」と同じでOKです。
また母音の上に横棒が入ったā ī ū ē ō は「あー、いー、うー、えー、おー」という発音です。シンプルですね。
そして子音は日本語よりも少なく10種類しかありません。発音は若干違うものもありますがほぼ同じです。
a | i | u | e | o | |
---|---|---|---|---|---|
K | ka カ | ki キ | ku ク | ke ケ | ko コ |
T | ta タ | ti ティ | tu トゥ | te テ | to ト |
N | na ナ | ni ニ | nu ヌ | ne ネ | no ノ |
H | ha ハ | hi ヒ | hu フ | he ヘ | ho ホ |
M | ma マ | mi ミ | mu ム | me メ | mo モ |
P | pa パ | pi ピ | pu プ | pe ペ | po ポ |
R | ra ラ | ri リ | ru ル | re レ | ro ロ |
W | wa ワ | wi ウィ | we ウェ | wo ウォ | |
NG | nga ンガ | ngi ンギ | ngu ング | nge ンゲ | ngo ンゴ |
WH | wha ファ | whi フィ | whe フェ |
厳密には日本語と少し違うんですけど、とりあえず上の発音でも「マオリ語の発音上手だね」と褒めてもらえること間違いなしです。
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発音で気を付けたいのは「tiがティ」になること、「tuがトゥ」になること、それと「ng」と「wh」という子音があることです。
ちなみに空白の部分はマオリ語で「wu」「whu」「who」が付く言葉を見つけられなかったので、使われていないのかな?と思い、掲載しませんでした。
この上の言い方さえマスターすれば、マオリ語の挨拶「Kia Ora」は「キオラ」ではなく「キア オラ」だということがわかりますね。
今週はマオリ系のイベントが各地で開催
マオリ語週間に伴って、ニュージーランドの各地でイベントが開催されています。
中でも目玉なのが、ディズニー映画「モアナと伝説の海」が全編マオリ語化されたものが制作され、ニュージーランドにある30の映画館で無料で公開されることです。
「モアナと伝説の海」はニュージーランドのマオリ族をはじめとした南太平洋に住む民族の神話が元になっており、また脚本をニュージーランド人のTaika Waititiが行ったことで、ニュージーランド人にとって特別なものとなっています。
ちなみにチケットはすでにすべて完売とのことです。残念。DVD化とかされるんですかね。
イベントに興味がある方はMaori Laanguage WeekのEventページをご覧ください。
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他にも今週一週間は普段よりもマオリ語を目にする機会が多いと思いますので、旅行中の方は意識してみてみてはいかがでしょうか。