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ニュージーランドには「ポフツカワ」と呼ばれる夏になると大量の赤い花を咲かせる花があります。
この木は別名ニュージーランド・クリスマスツリーとも呼ばれ、ニュージーランドを象徴する花の1つであり、ニュージーランド人がもっとも愛する花の1つでもあります。
土産物屋ではTシャツなどさまざまな商品でポフツカワのデザインが使われているので、ニュージーランドを訪れたことがある方なら一度は見たことがあるはずです。
そんなポフツカワが実はニュージーランドオリジナルの木ではなく、オーストラリアが原産であるという研究が発表されました。
ポフツカワってどんな花?
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ポフツカワは上のような写真の赤い花を夏になると付けます。もう少し花を拡大してみるとこんな感じです。
ポフツカワは「フトモモ科」と呼ばれる常緑樹の一種で、大きな分類でいうとコアラが食べるユーカリや香辛料のオールスパイスも同じフトモモ科です。
気が付いた方もいるかもしれませんが、ハワイに生息する「オヒアレフア」という木(下の写真)の親戚にも当たります。
素人目にはポフツカワとオヒアレフアの区別、付きませんね。
オヒアレフア以外にもポフツカワの親戚はオーストラリアやパプア・ニューギニア、ニューカレドニア、タヒチ、さらに日本の島々、南米やアフリカなど太平洋諸島に多く生息しています。
そんなポフツカワはニュージーランド固有の植物ではなく、もともとオーストラリアに生息していたものだったという研究結果が、とある専門誌で発表になりました。
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ポフツカワの起源はオーストラリアにあり!?
先日、オーストラリアのアデレード大学の専門家が、American Journal of Botanyという専門誌に、ポフツカワの起源はオーストラリアにあるという研究成果を発表しました。
研究チームのMyall Tarran曰く、タスマニアの東海岸St Helensで2,500万年前の化石を発見し、調査をしたところ
その化石からポフツカワが発見された。もともとニュージーランドやオーストラリア、パプア・ニューギニアなどの元となった大陸ゴンドワナに生息していたものと思われます。
そしてその生息地は、ゴンドワナ大陸のなかでも現在のオーストラリアに当たる。
ということがわかりました。
ハワイに自生するオヒアレフアやそのほか、太平洋諸島にあるポフツカワの親戚に当たる木々は、大きな分類でいえばポフツカワの仲間ではあるが、ポフツカワではありません。ところが今回の研究では「もともとポフツカワはオーストラリアに自生していたが、それが何かしらの理由でオーストラリアでは絶滅し、ニュージーランドに移ったポフツカワのみ現在も生息している」ことがわかりました。
とはいえポフツカワはポフツカワ
研究チームがポフツカワのツールはオーストラリアにあり!と発表していますが、個人的にはどっちでもいいかな?と思います。
どちらにしてもポフツカワはニュージーランドに生息していて、夏になると大量の赤い花を咲かせて目を楽しませてくれることに変わりがないからです。
もしニュージーランドを12月中旬から1月中旬に訪れる機会がある方はポフツカワを探してみてくださいね。