ブレナム、カイコウラ大地震で2分半揺れて500万リットルのワインを失う

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去年11月14日の午前0時2分、カイコウラでマグニチュード7.8という大地震が発生しました。

そのときの揺れはカイコウラから約100キロ離れたブレナムを中心としたマルボロ地方でも大きな揺れが観測されました。ちなみに「100キロ」というのは、関東なら「新宿―宇都宮」や「新宿―伊東」、関西なら「京都―名古屋」の直線距離くらいです。

そして、ブレナムを含むマルボロ地方では、たった2分20秒の地震の揺れで500万リットルものワインを失うことになりました。

500万リットルものワインが一瞬にして消える

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カイコウラで起こった大地震はマグニチュード7.8。

マグニチュード7.8というのはニトログリセリンを使った爆弾800万個分、そして原発の40個分に相当するエネルギーを一瞬で解き放ったのと同じ威力があります。と言っても、なんだかよくわかりませんね…。

この地震によってブレナムを含むマルボロ地方でも被害が出ました。

New Zealand Winegrowerがその時の地震の被害状況を調査したところ、500万リットルものワインが失われていたことが先日わかりました。実は11月に速報値が出ていて、そのときは400万リットルと言われていたので、さらに調査を進めた結果、さらなる被害が発覚したということになります。

500万リットルといえば、ワインは1本750ml入りなので、約670万本ものワインが一瞬にして消えた計算になります。ワインの平均価格が幾らなのかわかりませんけど、1本10ドルでも6,700万本で6億7000万ドル、1ドル80円で考えても340億円の被害ということです。

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ところが、500万リットルといえば膨大な量に思えるかもしれませんが、実はマルボロ地方で生産さえるワインの2%にしか相当しません。つまり年間で2.5億リットルもワインを生産しているということです。さすがニュージーランドで一番のワインの産地ですね。

今後懸念されること

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今回もっとも懸念されている、心配されているのはワイナリーにあるワインを熟成させるタンクに被害が出たことです。現在、その調査結果では全体の20%、6000万リットル分のワインを製造できる分のタンクに被害が出ました

それによって今年ワインを作るための修理や交換が必要とされています。

現在、ステンレスのタンクの製造を請け負う業者はフル稼働で製造を行っています。

不幸中の幸いにも

ブドウの花の開花状況や今年の気候を考慮した今年の予想収穫量が例年より少ないため「ワインのもととなるぶどうはいっぱいあるのに、タンクが圧倒的に足らない」という事態は避けられそうです。

それと地震が起こった時間が0時2分と遅い時間だったため、ワイナリーでまったく事故が起こらなかったのも不幸中の幸いです。

2013年にブレナム周辺を震源地とするマグニチュード6.5の大地震が起こった際に被害にあったタンクを修理したものや、破損して交換したものは被害が出ていませんでした。

またワイナリーによっては製造中のワインの一部は余震で更に失ってしまうことを懸念してマルボロ地方の外に移し出された。中にはワイパラ(Waipara)やオタゴ(Otago)まで運んで、その地でワイン造りを行うなどしました。それと同時にタンクなど施設の修理、さらに通常業務などがあり、ワイナリーは大忙しだったそうです。

今後なにもないことを祈ります

ブレナムには相変わらずカイコウラを通った海岸ルートで行くことができません。内陸を通って行く必要があります。

というのもカイコウラから北に抜ける道で大規模な土砂崩れが起こってしまい、復旧に時間がかかっているからです。できればクライストチャーチ▶カイコウラ▶ブレナムというルートが早く復活して、ひとりでも多くの観光客が訪れてくれればいいんですけどね。それが結果的に街の復興を後押しすることになります。

マルボロ地方では11月の地震から今年1月末までの2ヶ月半で1800回もの地震が発生しています。今のところ、被害が出るような揺れはありませんが、ブレナムに限っていうと2013年にマグニチュード6.5の大地震、そして2016年にも大地震ととにかく大きな地震が頻発しています。

これで全て収まってくれることを祈るばかりです。

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