かつて同性愛が違法だったNZ。過去の同性愛が原因の前科が抹消することに

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昨日、今日ニュージーランドだけに限らず世界中のメディアがニュージーランドの同性愛にまつわるニュースを報じました。

そのニュースというのは、かつてニュージーランドが同性愛を犯罪として扱っていた時代に、同性愛が発覚し犯罪者とされてしまった人たちの前科をなかったことにするという法案が通ったことについてでした。

このニュースを知って、そもそも「同性愛が犯罪だった」ということにちょっと驚きでした。そして、同性愛で捕まった人たちの罪がなかったことになるという、何とも興味深いニュースだったので、今日は皆さんにも紹介しようと思います。

かつてニュージーランドでは男性の同性愛が違法だった

今回のニュースで初めて知ったんですけど、その昔、ニュージーランドでは男性の同性愛が違法とされていたそうです。「男性の同性愛」とあえて書いているのは、女性の同性愛については法律で何も定められたことがないからです。不思議ですよね。

ちなみに「男性の同性愛」で罪に問われるのは男性同士の「猥褻な行為」「性行為」それと「同性愛者が集う場所を提供・運営すること」の3つでした。なので、密かに同性愛者として生活する分には何も問題ありませんでした。

もともと男性の同性愛が違法とされたのは、ニュージーランドがイギリス連邦に所属した1840年からです。当初は捕まれば死刑だったのが、その後は終身刑や重労働・鞭打ちへと変わり、その後徐々に軽減されていきました。

そして1986年、今から約30年前には男性の同性愛は合法となり、さらに1993年に同性愛を差別することが違法化され、2013年には同性婚が合法となりました。

合法にはなったか前科が残った

across the universe : castro, pride weekend, san francisco (2014)

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1986年に同性愛は合法になりましたが、それ以前に捕まってしまった人たちの「前科」は消えることがありませんでした。

そのため、就職や家探しなどで「無犯罪証明」が必要になると「前科があるもの」という扱いを受けてしまうことになりました。そこで合法化から30年経ってやっと、その前科をなかったことにできるようになりました。

昨日、法務大臣のAmy Adamsが同性愛が原因で犯罪者とされてしまった人たちの前科をなかったことにすると発表しました。そしてAmyは「同性愛者であることが理由で、犯罪者とされてしまった人やその家族は汚名を着せられ、大変だったと思う。申し訳ないことをした」と謝罪をしました。

ところで、法律によって前科とされてしまった人たちは今回のことで、「前科を持つ人」という扱いはなくなったわけですが、国としてはこのことについて賠償金のようなものを払うつもりはないそうです。

ちなみに1986年以前に同性愛が原因で罪を問われた人は約880人いますが、この人たち全員の前科が消えるわけではありません。

というのも、お互いが合意の上の行為だった場合は罪を問われません。それがもし片方が合意していなければそれは今の法律でも犯罪です。また、未成年に手を出したことで捕まった人もいるので、そういった人たちの罪は消えません。

罪ではない罪に問われるって怖いですね

Wellington

実は最近、無実の罪に問われた人が出て来るドラマを見ていて、冤罪になったことで人生が大きく狂っていくのって怖いなぁと思ったばかりでした。

今の時代なら、同性愛を認めるか認めない/好き嫌いは別の話として、それが違法である、犯罪であると思う人は少ないですね。

ところが当時は、当たり前のように違法でした。それって今思えば怖いことですね。生まれ持って同性愛だった人は生まれながらにして犯罪者になってしまうということです。

ということで今回はちょっと興味深いなぁと思ったニュースでした。

情報元:
NZ Government to quash historic gay sex convictions – National – NZ Herald News ほか

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