先日の大地震 ブレナムの今後のワイン生産量に影響が出る可能性大

前日起こったニュージーランドの南島、カイコウラを中心とした大地震。
その後、カイコウラだけでなく北はウェリントンの南、ブレナムの北の方でも頻繁に大きな地震が起こっています。

ブレナムといえばニュージーランドでも有数のワインの産地。「ブレナムの北」と聞いて「ワイン大丈夫かな?」と思った方も多いのではないでしょうか。

今日はニュージーランドのメディア「Newshub」に「NZ quakes hit Marlborough wine harvest」という記事が載っていたので、今回の地震でブレナムにどんな影響があったのか紹介します。

地震によって400万リットルのワインを失う

Wairau Valley, Marlborough, New Zealand

今回の大地震でブレナムのワイナリーが倒壊といった大きなニュースはありませんでしたが、それでもブレナム全体で400万リットルものワインを失ったそうです。

「400万リットル」ということは、750mlのワインボトルが533万本です。1本原価が10ドル(これが適切なのかわかりませんけど)だとしたら5330万ドル、42億円の損失となります。相当ですよね。

ところが、この事自体、ブレナム全体のワイン産業で考えたらそんなに大きな問題ではないそうです。

というのもブレナムでは年間2億リットルものワインが生産されているため、400万リットルは全体の2%にしか相当しないからです。

もちろんブレナムで生産されるワインの2%だとしても、被害にあったワイナリーが限られていたら、その被害にあったワイナリーにとっては大打撃かもしれませんが、「全体」で見たら「2%」は確かに大きな問題ではありませんね。

しかも、2016年のワインは「a near record one」、つまり非常に出来がいいため、売れるワインはたくさんあるとのことです。

それよりも今回、問題になりつつあるのは次の収穫のことなんです。

今後のワインの生産量に影響する問題が

fermentation tanks

今回のニュースで主題として取り上げられていたのは、すでに生産されたワインのことではなく、今後のワインについてでした。

というのも、今回の地震でワインの貯蔵に使うタンクの20%が破損していることがわかったそうです。20%といえば、上の「年間の生産量2億リットル」で考えたら、4,000万リットルです。先ほど適当に試算した400万リットルで42億円の損失を10倍したら420億円の損失です。笑えません。

現在も査定を進めていて、この20%の損失は増減するかもしれません。今後の余震次第では拡大することだって十分にありえます。

ワインはニュージーランドにとっても一大産業なので、政府やマルボロ地域の役所はできるだけ早く、そして安全な方法で対応していくと約束していますが収穫まであと4ヶ月を切っています。それまでにどれだけ元通りになるのかが、ポイントです。

ちなみにブレナムがあるマルボロ地方で作られる2億リットルのワインのうち80%が輸出されているそうです。

個別のワイナリー情報はわかりません

お気に入りのワイナリーの被害状況が気になる方もいますよね。ところが残念なことに多くのワイナリーが地震による被害状況を公開していません。

Yealands Estateはニュースリリースを出して、被害状況をアップデートしていました。
それによると大きな被害は出ていないそうです。また2013年に起こった大地震の教訓が活き、大きな混乱を起こすこともなく通常通りに戻ったとのことでした。

Yealands Wine Group Earthquake Update | Scoop News

まだまだマグニチュード4、5クラスの地震はポツポツと起こっているので、今後さらなる被害が出ないことを願うばかりです。

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