地震から約48時間 地震の情報がまとまってきました

地震から二晩が明けて、やっとカイコウラの街のなかに報道が入れたため、朝からカイコウラの状況がいろいろと見えてきました。

そこで今日も地震関連の情報を紹介したいと思います。

地震の続報まとめ

今まで地震の情報が各メディアのどの記事もバラバラでまとまっていませんでした。

それが今日になって地震から二晩明け、余震もだんだん減ってきたりカイコウラの街に車が入れて内部の様子がわかってきたりして、いろいろ情報が揃ってきたのでここで改めてまとめていきたいと思います。

余震は続くも規模がだんだん小さく

相変わらず余震は続いていますが、徐々に規模は小さくなっています。

ニュージーランドで地震の情報を発表するGeonetでは地震を大きく分けて「Weak 微弱」「Light 弱い」「Moderate 普通」「Strong 強い」「Severe 激しい」5段階に分けています。

昨日の夜まではGeonetで直近の30回の地震を見ると2/3弱が「Moderate 普通」で1/3が「Strong 強い」そしてポツポツと「Severe 激しい」が混じっていました。ところが今日は「Light 弱い」と「Weak 微弱」がほとんどで「Moderate 普通」が2-3個混ざってくる状況にまで収まりました。

とはいえマグニチュード7.5の大地震から余震の数は1,200回に及んでいるし、1日に2-3回マグニチュード5を超える地震が起きているため、震源に近い人たちは眠れない、そして休まらない日々を過ごしています。

オンラインで地震が起こった日の11月14日の午後8時から今朝11月15日に起こった地震を地図に落とし込んでくれている人がいました。その方の地図を見るとどこで頻繁に揺れているかがわかると思います。情報元のページでは動画で観ることができますので興味がある方はそちらもご覧ください。

%e8%b2%bc%e3%82%8a%e4%bb%98%e3%81%91%e3%81%9f%e7%94%bb%e5%83%8f_2016_11_15_9_42

地震の青緑の丸が重なり過ぎてよくわからないかもしれませんが、カイコウラ、ブレナムそしてウェリントンの周辺が震源地になっているのがわかります。

実際被害が一番大きく、ニュージーランドで報道されているのはカイコウラです。そして次に大きく報道されているのは首都のウェリントンです。ただしウェリントン自体はこれといった大きな被害はありませんでした。

今後の観光業への影響が懸念される

今回の地震を受けて「オークランドに行くだけど大丈夫なのか」「クイーンズタウンは?」といった声をよく聞きます。旅行者にとって土地勘がなく、震源地との距離がわかりにくいので不安になると思います。

マグニチュード7.5の震源が比較的近く被害が大きいカイコウラにはしばらく行くことができないと思います。そしてウェリントンは街自体は機能しているので「余震がなければ」観光で来ても問題ありません。

では余震はまだ続くのか?
それは東日本大震災や熊本地震と同じで「いつまで余震が続くか」また「いつどこで起こるのか」はわかりません。

「今回の地震の影響」という意味では、例えばクライストチャーチやクイーンズタウン、オークランド、テカポ、ロトルアなどは震源地から遠いので多少余震で揺れることはあっても基本的に大丈夫です。

2011年の大地震のとき、ニュージーランドは地震の影響がまったくなかった地域でも観光客が減る現象が起こりました。そのためstuff.co.nzによるとTourism Industry Aotearoaという民間の旅行組合(のようなもの)の責任者は「2011年のようなことを繰り返したくない」と述べていました。

幹線道路が壊滅的な被害

東日本大震災のとき、各都市を結ぶ幹線道路に甚大な被害が出ました。

今回の地震もピクトン―ブレナム―カイコウラ―クライストチャーチを結ぶ幹線道路が壊滅的な被害を受けています。

現在、被害が大きかった海辺の幹線道路(State Highway 1)の代わりに、内陸で以前State Highway 70と呼ばれていた道を代わりのルートとして使えるか、確認作業を行っているとのことです。この道の安全が確保されると多少物資の運搬などが行えるようになります。

建設・土木業の人が圧倒的に足りない現状

クライストチャーチの大地震から5年以上、もうすぐ6年が経とうとしていますが、街の復興は未だに遅々として進みません。政府は「人が足らない」と建設業と土木業の移民を優先的に入れているほどです。

そしてここへ来て広範囲に道路が被害を受けたり、カイコウラの街の復興が必要になったりで、圧倒的に人が足りていない状況です。

最大の被災地カイコウラの人たち

幹線道路が封鎖されたカイコウラにはヘリコプターで現在物資が運ばれています。また隔離されてしまったカイコウラの住人や旅行者は今日11月15日からヘリコプターで街から出られるようになるとのことです。

1回のヘリコプターで運べるのは12人。そして1日に16回しか運べないとのことです。つまり200人弱ですね。そのためまずは病人・怪我人や妊婦など優先して運び出すことになります。

上のTwitterはカイコウラから無事にヘリコプターで救出され、クライストチャーチに到着した人たちの写真です。

ちなみに中国政府は中国人観光客をヘリコプターですでに運び出したという報道もあります。

また電話とインターネットが一部の地域を除いて、明日11月16日中に復旧する見込みとのことです。携帯電話に関しては制限があるものの音声通話やメッセージなどは使えるようになってきています。

酪農家が深刻な被害を受ける

今回被害にあった地域にはたくさんの酪農家がいます。

幹線道路が封鎖されてしまったからといって、牛は牛乳を作るのを止めることはできません。そのため酪農家は常に牛乳を生産し、その牛乳を出荷しなければなりません。ところが、道が封鎖されているので牛乳を運び出すことができず途方に暮れているそうです。

南島でスーパーの品薄になる可能性がある

Stuff.co.nzによると今回の地震の影響を受けて、今まで北島からフェリーを使って届いていた荷物が届きにくくなるため、南島でスーパーの品薄が起こる可能性があるそうです。

現に今年の10月末にオープンしたクイーンズタウンのPak’nSaveのオーナーは「北島から来るはずの物がまったく届いていない」と述べていました。

現在、食品のサプライヤであるFoodstuffの責任者は「消費者は気にしなくて大丈夫。変にまとめ買いとかせずいつも通り過ごして欲しい」と語っていました。

地震の影で起こった犯罪

マグニチュード7.5の地震が起きたとき、津波警報が発令されました。
そのときクライストチャーチのニューブライトンを含め、海岸沿いの地域で住民は高台に避難をしました。

そのとき現在わかっているだけで20軒以上の家に泥棒が入り、金品を盗まれてしまったそうです。

今後も折に触れて紹介していきます

ここ3日ほど地震に関する情報をお届けしてきました。ここでいったん「速報」的な地震の記事はおわりにしようと思います。特に何も起こらなければ「その後」という形で折に触れて紹介します。

もちろん何かあればすぐにお知らせしますが、そんなことが起こらないように祈ります。

明日からは通常営業に戻ります。よろしくお願いします。

こんな記事もよく読まれています

COMMENTS