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今日はこれからニュージーランドに移住したい人、ビジネスを始めたいと思っている人にとって「おっ!」というお話です。
毎年、世界銀行(The World Bank)が行っている「Doing Business – Measuring Business Regulations」という調査でニュージーランドは世界で一番ビジネスをしやすい国に選ばれました!
しかも、全部で10項目あるうちの5項目で1位を獲得するという偉業を成し遂げました。そこで今日は世界銀行が行なった調査と、その調査結果、そしてその結果を受けて思うことを紹介します。
このページの目次
世界銀行が行う「ビジネスをしやすい国ランキング」
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世界銀行(The World Bank)が行なった「ビジネスをしやすい国ランキング」は今年190の国と地域を対象に行われました。
評価項目は大きく分けて10個です。
- 起業のしやすさ
- 建設許可の取りやすさ
- 電力調達のしやすさ
- 資産登記のしやすさ
- 資産調達のしやすさ
- 少額投資家への保護
- 納税のしやすさ
- 国外取り引きのしやすさ
- 契約履行
- 破産処理
そして、最後に上記の10項目を総合的に評価したものが「ビジネス環境(ビジネスのしやすさ」です。
Ranking of economies – Doing Business – World Bank Group
ニュージーランドは5項目で1位を獲得
その「ビジネスをしやすい国ランキング」でニュージーランドは驚くことに10項目中5項目で1位を獲得しました。そしてもちろん総合評価の「ビジネスのしやすさ」でも1位を獲得しました。それってすごいことですね。何が1位だったのかというと。
- 起業のしやすさ
- 建設許可のとりやすさ
- 資産陶器のしやすさ
- 資金調達のしやすさ
- 少額投資家の保護
です。1番目の「起業のしやすさ」は総合1位になったということです。では逆に何が1位でなかったのかを順位とともにみてみましょう。
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- 電力調達 … 34位
- 納税のしやすさ … 11位
- 国外取り引きのしやすさ … 55位
- 契約履行 … 13位
- 破産処理 … 34位
国外との取り引きの取り引きのしやすさは、むしろ55位であることに驚きました。というのも、ニュージーランドは最寄りの国まで2,100キロ以上もあるからです。
2,100キロといえば、日本国内だと「札幌と福岡」が1,400キロちょっと、「東京と北京」が2,100キロ、「東京と台湾」が2,000キロちょっとです。どれだけニュージーランドが孤島なのかわかりますね。
日本がどうだったのか?も気になりますね
では、一方の日本は?というと、総合で34位でした。内訳は。
- 起業のしやすさ … 89位
- 建設許可の取りやすさ… 60位
- 電力調達のしやすさ… 15位
- 資産登記のしやすさ… 49位
- 資産調達のしやすさ… 82位
- 少額投資家への保護… 53位
- 納税のしやすさ… 70位
- 国外取り引きのしやすさ… 49位
- 契約履行… 48位
- 破産処理… 2位
という結果でした。「破産処理」だけ飛び抜けて高く、あとは決して良い結果ではありませんね。
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その他の国はどうなのか
ところでその他の国はどうだったのでしょう?
全項目を紹介していくとすごいボリュームになってしまうので、総合評価の「ビジネスのしやすさ」だけトップ10と、それ以外ちょっと気になる国を抜き出してみました。
01位:ニュージーランド
02位:シンガポール
03位:香港
04位:デンマーク
05位:韓国
06位:ノルウェイ
07位:イギリス
08位:アメリカ
09位:スウェーデン
10位:マケドニア
個人的には意外とアジアが多くて驚きました。それではその他の国です。
11位:台湾
15位:オーストラリア
17位:ドイツ
22位:カナダ
29位:フランス
31位:スイス
46位:タイ
78位:中国
でした。
ビジネスをしやすい国=ビジネスで儲けられる国ではない
ここで1つ忘れてはいけないのが「ビジネスをしやすい仕組み」があるのと、「ビジネスで儲かる」のは同じではないということです。
以前、友人と話をしていたとき、ニュージーランドの最低時給の高さや、離島であることで起こる輸入時の輸送コスト、そのほかさまざまな理由でニュージーランドでビジネスを興すのは難しいということになりました。
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だったら、人口が多くさまざまな手段を使える日本のほうが断然ビジネスを起こしやすいし、継続しやすいのかもしれません。
そういう国だから、日本でも田舎で起業家・実業家を誘致するために起業サポートを充実させたりするのと同じで、ニュージーランドは起業をしやすくしているのかもしれませんね。
それといくらビジネスを起しやすくても、日本人が観光ビザで入国して「起業します」いっても、観光ビザでは起業をすることはできません。永住権を取得するか、起業家ビザを取る必要があります。
とにもかくにも、今回の結果は喜ばしいことですね。