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昨日の記事でニュージーランドへ移住するための条件が少し厳しくなったという話をしました。
ニュージーランドの移民法が変わります。今後2年間は厳しくなります
今回の移民法の改定のポイントは2つでした。
1つは永住権を申請するのに必要なポイント数が「140から160」に引き上げられたこと。そしてもう1つが今までは「IELTS6.5相当の英語力」と言われれいたのが「IELTS6.5か、それに相当する英語試験のスコアを提出」に変わりました。
永住権を真剣に取ろうと今、必死になって動いている方は「140ポイント」とか「160ポイント」と言われたら、それが何のことかわかると思うんですけど、漠然と「移住したいなぁ」と思っている人には、そもそもポイントって何さ?となってしまうと思うんです。
そこで今回はニュージーランドに移住するのに避けては通れないポイントシステムについて紹介します。
このページの目次
年齢はいくつか
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永住権を申請するとき、年齢によってポイントが変わってきます。端的にいうと「若いほどポイントは大きい」です。
- 20-29歳 … 30ポイント
- 30-39歳 … 25ポイント
- 40-44歳 … 20ポイント
- 45-49歳 … 10ポイント
- 50-55歳 … 5ポイント
SM18.1 Aim and intent | Immigration New Zealand
ニュージーランドで仕事をしているか
ニュージーランドで現在仕事をしているか、もしくは内定が決まっていて今後ニュージーランドで仕事をする予定があるかどうかでポイントが加算されます。
- Skilled employmentとしてニュージーランドで12ヶ月以上仕事をしている … 60ポイント
- Skilled employmentとして仕事の内定を貰っている、もしくはSkilled employmentとしてニュージーランドで働いて1年以内である … 50ポイント
ボーナスポイント
- 発展が期待される職種(下記参照) … 10ポイント
- 国内で著しく不足している職種(下記参照) … 10ポイント
- オークランド以外での仕事がある … 30ポイント
- パートナー(配偶者)もSkilled migrantで仕事をしている、もしくは内定を貰っている … 20ポイント
発展が期待される職種って何?
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現在、発展が期待されている職種は「Biotechnology バイオテクノロジー(生物工学)」「Information Communications Technology情報通信技術」、それと広告やソフトウェア、出版、テレビ・ラジオ・映画、建築・デザインなどの「Creative industries 製作」となっています。
SM8.10 Employment in an identified future growth area | Immigration New Zealand
著しく不足している職業って何?
ニュージーランドで非常に不足している職業はたくさんあります。
移民局でリストアップしている職業を全部書くと大変なことになってしまうので、移民局のページをご覧ください。
Appendix 4 – Long Term Skill Shortage List | Immigration New Zealand
このページではその職業としてポイントが加算されるのに必要な資格が記載されています。
例を挙げるとクライストチャーチの復興で必要な工事現場で働ける職業の多くはリストに載っています。また医者や放射線技師、看護婦といった病院系、プログラマーや調理師、車の技師も載っています。
Skilled migrantとしての職歴
次はSkilled migrantとしての職歴に付くポイントを見ていきましょう。
ちなみにSkilled migrantに認められるための職種も決められていますので、移民局のページをチェックしておきましょう。
Appendix 6 – List of Skilled Occupations | Immigration New Zealand
国を問わない職歴
ニュージーランドの国内外問わずSkilled Migrant Categoryに申請するための職歴が何年あるか?でポイントが変わってきます。
2年 … 10ポイント
4年 … 15ポイント
6年 … 20ポイント
8年 … 25ポイント
10年 … 30ポイント
ニュージーランド国内の職歴
そしてその職種をニュージーランドで何年やっているか?で、さらにポイントが加算されます。
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1年 … 5ポイント
2年 … 10ポイント
3年以上 … 15ポイント
ボーナスポイント
その他、その職歴の業種とその経験年齢によってポイントは加算されます。
- 発展が期待されている職種
- 1年 … 5ポイント
- 2年 … 10ポイント
- 3年以上 … 15ポイント
- 非常に不足している業種
- 2−5年 … 10ポイント
- 6年以上 … 15ポイント
学歴と資格
ニュージーランドでは資格や学歴を「Level」で分けています。
例えばLevel 5-6はDiplomaと呼ばれ、日本でいう短大や専門学校卒業程度や、Level 7はBachelor degreeと呼ばれ、大学卒業程度です。さらに上に行くとLevel 8が大学院、Level 9が修士、そしてLevel 10が博士です。
それらによってポイントが変わってきます。「では僕が卒業した大学はポイントがもらえるか?」などきっと疑問が湧いてくると思います。この学歴に関しては素人判断は難しいので、専門の人に相談するようにしましょう。
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ここでは加算されるポイントのみ紹介します。
- 認定されたLevel 4-6の学歴 … 40ポイント
- 認定されたLevel 7-8の学歴 … 50ポイント
- 認定されたLevel 9-10の学位 … 60ポイント
SM14 Recognised qualifications | Immigration New Zealand
ボーナスポイント
- フルタイムで2年かけてLevel 7に相当するBachelor(学士)をニュージーランドで修了 … 10ポイント
- フルタイムで1年かけてPost-graduate(大学院)をニュージーランドで修了 … 10ポイント
- フルタイムで2年かけてPost-graduate(大学院)をニュージーランドで修了 … 15ポイント
- 発展が期待される職種の資格を持っている … 10ポイント
- ニュージーランドで著しく不足している職種の資格を持っている … 10ポイント
- パートナー(配偶者)がLevel 4-6の資格を持っている … 10ポイント
- パートナー(配偶者)がLevel 7以上の資格を持っている … 20ポイント
身内がニュージーランドにいるか
そして最後はニュージーランドに身内がいる場合は、ポイントが10ポイント加算されます。
正確なポイントは専門家に相談しよう
いかがでしたか?けっこういろいろチェックすることがありますね。
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きっと読んでいくうちに「僕のバイト時代の経験はどうなるの?」とか、「今やっている仕事はSkilled Migrant Categoryに当てはまるの?」などいろいろ気になることが出てくると思います。
この辺については移民局や、移民局が認める移民アドバイサーなどが判断して、正確なポイントを割り出してくれるはずです。実際のところ、細かい移民のアドバイスは僕のような素人が行うと違法になってしまうんです。なので、今回はポイントの概要のみの紹介とさせてもらいます。
今回の記事でまずは取っ掛かりを得たり、今の自分の職歴や学歴でどのくらいのポイントになるか参考にしてもらえたら嬉しいです。
※追記:一部の記載が今回の改定により変更になっている可能性が高かったので削除しました。