NZが教えてくれた「Less is More」という生き方 | 写真家・富松卓哉のNZ紀行06

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皆様、こんにちは!ゲストライターの富松卓哉です。
毎週月曜日、全11回に渡って紹介している「写真家・富松卓哉のNZ紀行」、今回で第6回目となりました。

今回のテーマは、これから僕のNZ写真展のタイトルでもある『Less is More –より少なく より豊かに- 』について。

「Less is More」はあまり聞き慣れない言葉だとは思いますし、「なんで少ないことが豊かなの?」と思われるかもしれません。
実を言うと、東京で20年以上暮らしていた僕にとって「何もないことは不便」だと思っていましたし、お金もモノもあればあるほどいい。そう思っていました。

でもNZでの暮らしを経験してから、日本では気付くことのできなかった別の形の「豊かさ・幸せ」があると考えるようになりました。

前回、僕なりにNZの経験を通して感じた「豊かさ・幸せ」について書かせて頂きましたが、この「Less is More」という考え方は、より豊かに、幸せに生きるための1つのキーワードになると、僕はそう信じています。

「Less is More」とは、どんな考えなのか。なぜ「Less is More」という考え方が、豊かに、幸せに生きるためのキーワードなのか。そんなことについて、僕なりに感じてきたことを書いていきます。

もちろん豊かさや幸せの形は人それぞれだと思いますし、僕の考え方を押し付けるつもりは全くありません。でも、もし現状に疑問を感じている方、満足できていない方には、何か参考になることがあるかもしれません。
ぜひ最後までお付き合い頂けたらと思います。

似ているようで、似ていない日本とNZ

同じ島国で、同じように四季があり、気候も似ているなど、身近に感じられる点も多々ある日本とNZ。国土面積もそんなに大きくは変わりません。

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一方で、日本とは対照的に、NZの人口は約450万人と圧倒的に少なく(日本は約1億2千万人)、数多くの手付かずの大自然が残り、時間がゆっくり流れます。

NZでは、街を少し離れると何にもありません。本当に何にもありません。ただ自然が広がっていて、羊がたくさんいるだけ。情報も、物も、競争もありません。

だからNZは日本と比べたら圧倒的に不便なことばかりです。物価は高い、でもクオリティーは低い。坂が多すぎる、道はガタガタ。ネットの接続は恐ろしく遅い。レストランは高いけど美味しくない。
何もありませんが、「何もない」からこそ「本当に大切なもの」に気付かされます。

ここに暮らす人々の笑顔はとにかく素敵です。とにかく親切です。

例えば、お店に行って買い物をすると、「どこから来たの?旅行?」という会話から始まり、「ワーホリでNZを訪れていて、今はオークランドで英語を勉強しています」と下手くそな英語で返すわけですよ。

下手くそな英語なのに、「君の英語すごくいいよ!」とか言ってくれるわけです。それだけでなく、「○○がすごく綺麗だよ」、とか「○○がおすすめだよ」と、色々話しかけてくれます。最後は”Enjoy”とか”Have a nice day”と暖かい笑顔で送り出してくれます。

スーパーでも、カフェでも、マーケットでも、話す必要がないことを、わざわざ話しかけてくれます。しかも、素敵な笑顔つきで。NZには何もありませんが、その分家族や友人と過ごすことに時間を使います。「笑顔」でいることに時間を費やします。

一方で、日本は本当に便利で、住みやすい街だなと感じます。交通手段で困ることはないし、安くておいしいご飯がどこでも食べられる。商品の質は高くて安い。やりたいことはいつでもすぐにできる。誰もが「便利」に暮らせるように創られている街だと感じます。

ただ情報が溢れ過ぎていて、競争が激しすぎて、「本当に大切なもの」が何か見えにくくなってしまっている気がします。振り返ると東京にいる時は常に「時間」に追われていました。

東京ではいくら時間があっても足りませんでした。常に自分を優先し、何事も「忙しい」を理由にしていた時期もありました。

日本人であることに誇りを感じることもたくさんあるし、逆に日本では気付かなかったことをNZで気付かせてもらっています。

ただ1つ言えるのは、どちらの街も素晴らしい。どちらの国も素晴らしい。

日本以外の国を知ることで、日本の素晴らしさも、もちろん悪いところも見えてきます。どちらがいい、悪いではなく、僕はお互いの国の素晴らしいことを伝えていけるような、そんな活動をしていけたらと思っています。

「Less is More」という生き方

20年以上東京で生きてきた僕にとって、NZでの生活は毎日が新鮮でした。

何もないからこそ、自分を見つめ直す時間がたくさんあり、
何もないからこそ、家族や仲間とゆっくり過ごすことができ、
何もないからこそ、余計なモノに心をかき乱されることなく、「心の安らぎ」を感じることができました。

NZの生活を通して気付いたことは、余計なモノがない方が、居心地が遥かに良いということ。お金も物も情報も、「あればあるほどいい」のではなく、必要以上のモノは持たない。

身の回りのモノが溢れていると、1つ1つを大切にする時間が失われていきます。限られた時間の中で、何にフォーカスして生きていくのか。何を大切にして生きていくのか。それがより豊かに、幸せに生きるためのキーワードだと、僕はそう思います。

そんな中で、僕の中で辿り着いた1つの答えが「Less is More -より少なく より豊かに-」。

これは決して、少なければ少ないほどいい、モノを捨てることがいい、新しいものを買うべきではない。という意味ではありません。

大切なものを見失わないためには必要以上のモノを持たない。そして自分にとって大切なモノを見つけるために、不要なモノは手放す。これこそが「Less is More」という考え方の本当のメッセージだと僕は思っています。

この考え方は、モノや情報が溢れかえっている日本にとって、より豊かに、幸せに生きるために、とても大切な考え方なのではないかと僕はそう思っています。

大切なこと見失っていませんか?
大切な人との時間、ちゃんと過ごせていますか?

僕はNZという国から、そしてここで暮らす人々から、そう問われた気がしています。NZでの経験を通して、僕の生き方、人生観は大きく変わりました。かつては東京のペースに付いていけない時期がありましたが、今は自分のペースで生きることができるようになりました。

だからこそ、10月8日からスタートしたNZ写真展&トークライブ「Less is More」全国ツアーでは、NZが教えてくれた、より豊かな、幸せな生き方とは何か。そんなことをご来場頂いた皆さんと一緒に考える時間を作っていきたいと思っています。もしお近くでNZ写真展が開催されていたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

次回の予告

次回は、僕がNZでの1年6ヶ月間で、最も印象深い経験をさせてもらった「カラメア」での出来事について。

ここはNZに暮らす人でさえ知る人の少ない、まさに秘境とも呼べる地です。でもここには世界中からたくさんの旅人を引き寄せてしまう「魅力」が詰まった場所でした。そしてここにはある日本人姉妹が暮らしているのですが、なぜ彼女たちはこの地で暮らすことを選んだのか。

ここに行くことになったキッカケから、ここで実際に経験してきたことを2回に渡って、たっぷりとお届けしていきますので、ぜひお楽しみに!

シリーズを通してご覧になりたい方はこちらをご覧ください。

コラム:写真家・富松卓哉のNZ紀行 全11回

富松卓哉 「NZ写真展&トークライブ」スケジュール

総動員数1000人を目指して。NZ写真展&トークライブ「Less is More -より少なく より豊かに-」を2016年10月より日本全国ツアーをスタートさせました。

10/8(土) 福岡 「FUCA」 終了
10/9(日) 佐賀 「CAFE木と本」 終了
10/10(月・祝) 熊本 「未来会議室」 終了
10/29(土) 名古屋 「TOLAND」
11/20(日) 横浜 「さくらWORKS」
11/26(土) 大阪 「会ふ afu 大阪の古民家」
11/27(日) 京都 「ビアバル QOO」
12/3(土) 東京 「SOOO dramatic & reboot」

※詳細はFacebookにて随時アップしていきますので、そちらをご覧ください。写真展詳細はこちらから

プロフィール

富松卓哉(トミマツタクヤ)

フリーランス・フォトグラファー
日本とニュージーランドを繋ぐ「スウィートアズ」代表
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1986年生まれ。会社員時代、体調不良をきっかけに退職。「世界一周」を夢見て、1カ国目にニュージーランドへ。数カ月の滞在予定が、NZの大自然やライフスタイルに魅了され、結局1年4ヶ月間滞在。帰国後、2度にわたるNZ写真展&トークライブを開催。現在は日本とNZを行き来しながら、NZでの生活で学んだ「自分らしく自然体で生きる」こと、「Less is More」というライフスタイルを実践、伝える活動をしている。

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