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昨日、クライストチャーチの一部の地域で水が濁り、沸かして飲むように注意が促される事件が起こりました。
そのときのクライストチャーチの水質は6段階中で、下から2番目という残念な数値が出たと紹介したんですけど、記事を書く中でニュージーランドの各街の水質を調べる方法がわかったんです。
以前、友人に「ニュージーランドの水質が知りたい」ともリクエストをもらっていたので、いい機会だし記事にしたいと思います。
ニュージーランドの水質は6段階に分かれている
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まずニュージーランドの水道水の水質について説明します。
ニュージーランドでは水道水の水質を6段階で評価しています。正確には「6段階+未評価」なんですけど、評価したものは6段階に分かれます。
- A1 … 非常に良い。ほとんど健康を害するリスクはなく、非常に高品位
- A … 非常にいい。健康リスクは非常に低い
- B … 良い。水道局を出た時点のみ時は健康リスクが低い
- C … かろうじて良い。微生物による健康リスクは水道局を出た時点では少ないが、それ以外は健康を害するリスクが低くない
- D … 満足がいくほど健康を害するリスクが少なくない
- E … 健康を害するリスクは受け入れがたい
言い回しがわかりにくいかもしれませんが、Drinking Water in New Zealand – The Public Health Grading Processには上のような書き方がされていました。
水質を決める基準は「水がどこから来るのか」「どう処理されるのか」「どのくらいの頻度で水質をチェックするのか」「水質はどうか?」など55項目に渡った検査を行ないます。
残念なことに具体的な数値は発表されていませんでした。
ちなみにこのウェブサイトでは、ニュージーランドのどの地域で水道水にフッ素を入れているのか?も調べることができます。過去の記事のコメントなどで「フッ素が水道水に入っている」ことを気にする方も多くいたので、参考までにご覧ください。
Treatment Plants for Fluoride | Drinking water in New Zealand
さて、それでは各地域の水質を見ていきましょう。
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まずは比較的大きな街の水質から
Drinking Water for New Zealandに載っている6段階+未評価の情報を調べて、まずは大きな街や旅行者が関係しそうなところのみを地図に入れ込んでみました。
水質が「A1」の評価がされているのは上の地図だけだとウェリントンんとファンガレイのみ。あとは「A」評価、「B」評価がある中、ホキティカとフランツジョセフは「E」というちょっと驚きの結果が出ました。
そしてビックリなのが「未評価」のところが非常に多いことです。
Drinking Water for New Zealandによると、現在全国で調査を行なってあるのは500の水道供給元のみで、それ以外は現在も調査中とのことです。最終的には利用者が25人以上の供給元は全て調査されるとのことです。
それ以外の地域の水質も見てみましょう
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あの小さな地図にすべての地域を入れるのは無理なので、ほかの地域のなかから更にピックアップしてみました。
● A1評価
アッパーハット Upper Hutt
● A評価
マスタートン Masterton
● B評価
アシュバートン Ashburton ※一部「U」評価
リトルトン Lyttelton
カイアポイ Kaiapoi ※一部「U」評価
ローワーハット Lower Hutt
● D評価
モトゥエカ Motueka
● E評価
アレクサンドラ Alexandra
クロムウェル Cromwell
テカポ Tekapo
トワイゼル Twizel
メスベン Methven
グレイマウス Greymouth
タウポ Taupo
ファカタネ Whakatane
● U評価(未評価)
アロータウン Arrowtown
ゴア Gore
ジェラルディン Geraldine
アカロア Akaroa
ピクトン Picton
ヘイスティングス Hastings
ギズボーン Gisborne
思った以上に「E」評価が多いことにびっくりしませんか?これらの地域は水道水飲んで大丈夫なのか、ちょっと不安になりますね。
また「未評価」の地域もたくさんあります。未評価のところも同じように大丈夫か?と思わずに入られません。
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これ以外の地域もニュージーランドのほぼ全域調べることができます。興味がある方は以下のリンクから、詳細を調べてみると面白いかもしれませんよ。
Drinking Water for New Zealand
とはいえ「飲んでも大丈夫」な地域が8割
今回紹介した内容を見ると、ニュージーランドの水道水を飲むのが怖くなる人もいるかもしれませんね。
別の政府機関のウェブサイト「Annual Report on Drinking-water Quality 2014-2015 | Ministry of Health NZ」によると、全体の8割に相当する地域で「バクテリア」や「化学物質」などの混入が基準値以下とのことです。
バクテリアに関しては97%の地域で基準値以下とのことでした。
ただ逆をいえば「2割」の地域は「基準値以上」の数値を出しているとのことなので、気になる方は上で紹介した水質を参考にしつつ、どうしても不安な場合は沸かして飲むなどしましょう。