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皆様、こんにちは!ゲストライターの富松卓哉です。
毎週月曜日、全11回に渡って紹介している「写真家・富松卓哉のNZ紀行」、今回で第5回目となりました。
今回のテーマは「本当の豊かさ」とはです。
NZで暮らしていた1年半、僕は時間の許す限り、週末はファーマーズマーケットに足を運んでいました。
NZの新鮮で旬な食材を生産者から直接購入できるのはもちろんのこと、何よりもここに集まる人達のエネルギーは凄まじいものがあります。マーケットを訪れるといつも晴れ晴れとした気持ちになり、いつも元気をもらっていました。
マーケットだけに限らず、ここに暮らす人達の笑顔は本当に素敵で、彼らと会話をする度、写真を撮らせてもらう度に、「なぜ、彼らはこんなにも幸せそうなんだろう」 次第にそんな疑問を持つようになりました。
僕は、この国やここに暮らす人達と関われば関わるほど、もっと知りたいと思うようになり、世界を旅することを辞めて、NZに残ることを決めました。なぜなら、「豊かに生きる」ためのヒントが、この国、そしてここに暮らす人々に隠されているような気がしたからです。
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「本当の豊かさ」とは?
NZでの暮らしを経験してから、これはずっと僕にとってのテーマで、帰国した今も、僕はずっとそれについて考えています。
というわけで今回は、大好きなマーケットをご紹介するとともに、僕なりにNZで感じてきた「豊かさ」や「幸せ」について皆さんにシェアしていきたいと思います。
NZの文化の1つ「ファーマーズマーケット」
「NZに初めていくんですが、どこがお勧めですか?」という人に必ずお勧めするのが、週末のファーマーズマーケットに行くこと。
多くの街・村では週末にマーケットが開催されており、この国の文化の1つと言っても過言ではないかと思います。数多く訪れたマーケットの中でも、特にお気に入りの2つを皆様にご紹介していきます。
Matakana Farmer’s Market
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正直に言うと、ここは誰にも教えたくないほど大好きなところです(笑) ここはNZマーケット発祥の地であり、映画のセットのようなレトロな雰囲気が特徴です。
マーケットの多くは、普段公園や駐車場などで使われているところを、週末だけマーケットとして開いているのですが、マタカナに限っては、マーケット専用の広場があり、土曜日の午前中しか使われることのない、ある意味、特別なマーケットです。
写真を見ての通り、まるでタイムスリップしたかのような、映画の中に入り込んだかのような、レトロな雰囲気がとにかく素敵です。
オークランドから車で約1時間のところにあるので、オークランド在住の方はぜひ訪れてみてくださいね!
Nelson Saturday Market
「Sunny Nelson」と呼ばれるほど、晴天率の高いネルソン。周辺には果樹園、ファーム、ワイナリーが点在しており、また海にも囲まれているため、豊富な食材が揃います。また街の雰囲気も最高で、とてもリラックスした雰囲気があります。
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カメラを持って歩いているだけで、「いいカメラ持ってるね!ここは写真撮るのに最高のスポットだから行ってみな!」とか「ここのマーケットはNZでNo.1だよ!いい写真たくさん撮れたでしょ?」など、たくさんの人が声をかけてくれました。
なぜ僕がこの2つのマーケットが大好きなのか。それはここで販売している生産者たち、マーケットに足を運ぶ人達の「地元愛」をどこよりも強く感じることができたからなんですね。
ここにいる人達の地元愛が、マーケットで感じるエネルギーと比例しているように感じました。
自分が住んでいるところが1番大好きだ!と言えるのは素晴らしいことですね。人はどうしても環境に左右されてしまう生き物なので、自分が最高に居心地で暮らすということは、より豊かに生きるための1つのキーワードだと感じました。
もちろんこの2つだけでなく、他にも素敵なマーケットがNZにはたくさんあります。ぜひNZを訪れる際は、週末に近くでマーケットがやっていないか、チェックしてみてください。笑顔溢れる、エネルギー溢れるマーケットを肌で感じることができるかと思います!
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「本当の豊かさ」とは?
僕はここで出会った人達から、「本当の豊かさ・幸せ」を真剣に考えるキッカケを与えてもらいました。豊かさ・幸せと言っても、価値観は人それぞれ違うのは理解しています。
ただ何が正しいとか、何が間違っているとかではなく、あくまで「1つの考え」として、僕がNZの経験を通して、感じてきた「豊かさ・幸せ」を皆さんにお届けしようと思います。
マーケットに足を運ぶのは、オーガニックの旬な野菜や果物を安く購入できる、というのも理由の1つですが、それ以上に、ここにいる人達と話すのがとにかく楽しい。そして彼らのエネルギー、笑顔につられて、自分までも元気に、笑顔になってしまいます。
「写真撮っていい?」と聞くと、本当に素敵な笑顔を見せてくれます。それは相手に買ってもらいたいとか、よく見られたいという「作った笑顔」ではなくて「心の内側から溢れ出てくる笑顔」。撮っているこっちが「ありがとう」と感謝したくなるような笑顔を見せてくれます。
彼らは俳優でもモデルでもないですが、こんなにも人を暖かい気持ちにしてくれる素敵な笑顔を見せてくれます。そんな彼らの笑顔は、僕に大切なことを教えてくれました。
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それは、「幸せ」というものは、心の内側から自然と溢れ出てくるものであって、作るものでも見せるものでもない。
僕自身、サラリーマン時代は営業として働いていた時期がありましたが、今振返ると不自然の笑顔で対応していたと思います。相手に良く思われるため、買ってもらいたいが為に、無理やり笑顔を作っていました。
当たり前の話ですが、心にもない笑顔は誰の心にも響きませんし、むしろ偽りの自分で相手に接するのは失礼なことだと、彼らの笑顔を見て、そんなことを教えてもらいました。
いつも「笑顔」でいるために、どう生きればいいのか?何をすればいいのか?
そんなことを考えるキッカケを与えてもらいました。そして、それを考えることが、「本当の豊かさ・幸せ」に繋がっていくと僕は思います。
自分らしく生きる
今振返ると、僕はずっと「他人ベース」で生きていました。他人からこう見られたい、こう見られたくないと、常に人の目をずっと気にしていました。そんな中で、NZに住む人たちの笑顔を見て、自分って本当にちっぽけだなと。周りの目ばかり気にしていてダサいなと。
ただ周りの目が怖くて、「自分らしく生きる」ことから逃げていたんですね。好きなモノを好きと言えず、嫌いなモノを嫌いと言えない、つまり誰からも嫌わないように無難に生きていました。
正直に言うと、まだまだ見栄を張っているところ、たくさんあります。
でも今はっきり言えることは、好きなモノは好き、嫌いなモノは嫌いと言えるようになればなるほど、「自分らしさ」が分かるようになりました。そして「自分らしさ」が分かってくると、自分と同じ価値観を持つ仲間がすごい勢いで増えてきて、今はそんな仲間たちと一緒に活動しています。
僕はNZ写真展&トークライブをこれから日本全国にて開催しますが、NZという国を知ってもらうことはもちろんのこと、その先にある「本当の豊かさ・幸せ」を真剣に考える機会を作っていきたいと思っています。なぜなら、これを真剣に追求していった結果、今、この活動に繋がっているからです。
NZが教えてくれた大切なことを自分の中だけに止めておくのではなく、たくさんの方に伝えていくことが、今、僕の1つの使命ではないかと感じています。10/8(土)福岡会場を皮切りに、日本全国を回ります。NZに興味がある方はもちろんのこと、「自分らしさ」とは何か。ぜひ会場まで足を運んで頂けたらと思います。
次回の予告
今回も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。彼らが問いかけてくれた「本当の豊かさ」について、自分なりに想いを書かせて頂きましたが、いかがでしょうか?豊かさ、幸せは人それぞれだと思います。あくまで1つの考えとして、何か感じ取っていただければ幸いです。
次回は、僕の写真展のタイトルでもある「Less is More –より少なく、より豊かに-」という考え方・生き方について。
これは僕がNZの経験を通して、辿り着いた1つの答えです。NZが教えてくれたこの精神は、豊かに、幸せに生きるための1つのキーワードになると、僕はそう信じています。
なぜ、少ないこと、何もないことが、豊かさに繋がるのか。僕がNZで感じたこと、体験したことを交えながら、皆様にご紹介させて頂きます。それではまた次週お会いしましょう!それでは!
シリーズを通してご覧になりたい方はこちらをご覧ください。
プロフィール
富松卓哉(トミマツタクヤ)
フリーランス・フォトグラファー
日本とニュージーランドを繋ぐ「スウィートアズ」代表
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1986年生まれ。会社員時代、体調不良をきっかけに退職。「世界一周」を夢見て、1カ国目にニュージーランドへ。数カ月の滞在予定が、NZの大自然やライフスタイルに魅了され、結局1年4ヶ月間滞在。帰国後、2度にわたるNZ写真展&トークライブを開催。現在は日本とNZを行き来しながら、NZでの生活で学んだ「自分らしく自然体で生きる」こと、「Less is More」というライフスタイルを実践、伝える活動をしている。