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今日の話はニュージーランドの話のような、オーストラリアの話のようなお話です。
先日、オーストラリアがワーキングホリデーの年齢制限を35歳まで引き上げることを発表しました。
それを受けて、今までワーキングホリデーを使ってオーストラリアに行きたい!と思っていたけど30歳を越えていて行けなかった人たちが色めき立っています。
「なーんだ、ニュージーランドだったら良かったのに」と思う方も多いと思います。
でも、考え方によってはこの制度の変更はニュージーランド移住にも大きな道を作ってくれるかもしれません。
今日はそんなオーストラリアのワーホリ年齢制限がもたらす、ニュージーランド移住についてです。
オーストラリアのワーホリ年齢制限引き上げに
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まずはニュージーランドのことを書く前にオーストラリアのワーキングホリデーについて少し触れておきます。
今までオーストラリアはニュージーランドと同じ「30歳まで」が対象年齢でした。それが35歳まで引き上げられるのにはこんな背景があります。
年齢制限を引き上げるキッカケ
もともとオーストラリアは今まで年間所得が18,200AUSドル(14万円くらい)の人たちは無税でした。それを去年、税収を増やすために「1ドルでも収入がある人には32.5%の所得税を貸す税(backpackers tax)」を導入しようとしました。
ところが、ワーキングホリデーが大切な労働源となっているファームの人たちが「収入の1/3も徴収するような税を導入したら、誰もオーストラリアに来なくなる」と猛反対したそうです。
提案された折衷案
そこで折衷案として採用されたのは以下のとおりでした。
- 税金は1AUSドルから18,200AUSドルまでは引き続き非課税
- 18,200AUSドルからAUS37,000ドルまでは19%、さらに80,000AUSドルまでは32.5%
という段階的な課税システムを導入する代わりに「ワーキングホリデーの年齢を35歳に引き上げる」というものでした。
つまり、ただ税率をあげてしまうと来る人が減るかもしれないから年齢を5歳引き上げれば来る人は増えるのではないか?ということですね。
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ニュージーランドに来たい人にも朗報
このニュースを見て、これは31歳〜35歳のワーキングホリデーでニュージーランドに行きたい!と思っていた人や、ニュージーランドに移住したい!と思いつつニュージーランドのワーキングホリデーをすでに使ってしまった人にとって朗報だなと思いました。
というのもこんなことが考えられるからです。
ニュージーランドはオーストラリアの後を追う
失礼な話。ニュージーランドはオーストラリアの真似をよくします。オーストラリアで導入されることはニュージーランドで導入されがちです。
つまりもしオーストラリアにワーキングホリデーで来る人たちが爆発的に増えて、税収が潤った!なんてことになったら、ニュージーランドは急いで真似をしそうです。
オーストラリアのワーキングホリデーの年齢制限引き上げは来年からなので、まさか来年からニュージーランドも35歳までというわけにはいかないかもしれません。でも、2018年当たりなら十分ありえると思います。
もしそうなったら35歳でニュージーランドにワーホリで滞在なんてことも夢ではありません。
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オーストラリアを踏み台にニュージーランド移住?
もうすでにニュージーランドのワーホリを使ってしまった人で、まだオーストラリアに行っていない方がいたら、その人たちにとっても大きなチャンスです。
まずはオーストラリアにワーホリで行って、ファームなどで働くと最長で2年滞在することができます。その後、ワークビザをサポートしてくれる会社を見つけてオーストラリアでワークビザを取得します。
ワークビザで何年か働いたら英語力も付くでしょうし、それに同じ英語圏、しかもニュージーランドにとってお隣の国のオーストラリアで働いているという仕事の実績があれば、ニュージーランドで仕事が見つかる可能性も十分にあります。
それにオーストラリアがすごく気に入ったらオーストラリアに移住して、ニュージーランドに遊びに来ることだってできます。一気に距離が近くなって、日本から遊びに行くよりはだいぶ手軽になります。
35歳でワーホリ。面白いことが起こりそう
30歳から35歳といえば働き盛りです。でも、「これからの人生」を一番迷う時期かもしれません。
- このまま今の会社にいていいのか
- そもそもこの仕事がやりたい仕事なのか
- もっとやりたいことがあったんじゃないか
- 結婚する前に/子どもを持つ前にできることをやりたい
- 人生で一度くらい海外に住んでみるのもいいんじゃないか
こんなモヤモヤした気持ちで渦巻く時期ですよね。でも、日々の仕事に忙殺されて「気がついたらもう10月。この前、年が明けたばかりなのに」と思っている方も多いはずです。
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中には海外移住を狙っている人にとって今まで30歳を越えると一気にハードルが上がった海外移住が、ワーキングホリデーでまずはオーストラリアに行けることになったわけです。さらに「35歳まで」はオーストラリアだけでなくニュージーランドや他の国でも採用されるかもしれません。
これはいろいろ面白いことが起こりそうな気配満点です。
この「5年間」の引き上げは、上手く使ったら人生が一気に変わってしまうかもしれない可能性を秘めています。ニュージーランドでワーホリをして、ニュージーランドが大好きになったけど、移住の道がイマイチ見いだせない人は、千載一遇のチャンスです。よーく考えてこの切り札を使いましょう。
一つだけ注意したいのは、30歳を越えてからのワーホリは日本に戻ってきてから「33歳から35歳までワーホリで海外にいました」となったとき、2年の海外生活が日本で再就職するとき、ネガティブに捉えられる可能性もゼロではない。ということですね。なので渡航前に英語をきっちり学んだりして、オーストラリアでキッチリ働いて結果を出さないと大変なことになるかもしれません。
今後、ニュージーランドのワーホリ年齢が変わりそうなニュースを見つけたら、紹介していくようにします。