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ニュージーランドはカード社会なので生活しているとほとんど現金を使いません。なので、普段はあまり遭遇しないんですけど、現金で買い物をした時に思っていた金額よりちょっとだけお釣りを多くもらえることがあります。
最初は「お釣り間違い?」と思ったりもしました。
でも実は、ニュージーランドには日本にはないちょっとした現金事情の違いがあって、お釣りを返すとき日本人は「あれ?」という現象が時々起こるんです。
いったいどういうことなんでしょうか。
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お釣りをもらうときに「あれ?」となる現象
現在、ニュージーランドの通貨は最小の単位が10セントです。
なのに、商品の値段には9ドル99セントや16ドル98セントなどがあります。これらの商品を現金で買う場合は10ドルと17ドル払ってお釣りはナシになります。
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では、9ドル45セントの商品を買って10ドル渡したら幾らお釣りをもらえるでしょうか。
日本的な考えだと9ドル50セントのお釣りで50セントもらえると思いますよね。ところがニュージーランドでは9ドル40セントとされて、60セントお釣りをもらえます。つまり10セント得をしたことになるんですけど、最初は「あれ?10セント多くお釣りをもらったぞ」となります。
なんだかややこしいし、最初から16ドル98セントではなく17ドルにすればいいのにと思ったりしますよね。
ところが、もし 16ドル98セントの商品を17ドルに設定しても「25%オフ」のセールをやると、12ドル75セントになってしまうので、結局5セントをどうすれば良いのか?問題は解決しないんです。
お金を丸めるRounding
そんな端数をどうすれば良いのかを解決するのが、Rounding です。
簡単にいえば端数を切り捨てたり、繰り上げたりするシステムですね。
現在、ニュージーランドでは四捨五入ではなく「五捨六入」システムを使っているところを多く見かけます。
この五捨六入というのは、四捨五入が「4以下は切り捨てて0に。5以上は繰り上げて10に」するシステムですね。五捨六入は名前の通り「5以下は切り捨てて、6以上で繰り上げ」をします。
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なので先程の9ドル45セントの商品を買って10ドル札を渡すと、9ドル40セント分のお釣りで60セント返ってくるわけですね。
以前使われていた謎のRounding システム
そして以前使われていたのは四捨五入でも五捨六入でもなく、ちょっと一風変わった数字の丸め方をしていました。
その名前をSwedish Rounding(スウェディッシュ ラウンディング)といいいます。どんなものかというと
3、4、5,6,7は「5」に。
8、9、0、1、2は「0」にするというものです。
どうしてこんなシステムを使っていたかというと、以前は5セント硬貨があったからです。そのため10ドル43セントは10ドル45セントに、10ドル42セントは10ドル40セントになっていました。
金額の丸め方に国としての決まりはない
The New Zealand Retailers Associationは五捨六入の使用を勧めていますが、これはあくまでも「勧めている」だけで必ずしもそれに従う必要はありません。
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その代わり必ず「当店では 四捨五入を使っています」とか「当店では端数は全部切り捨てです」といった風にレジなど誰もが目につくところに明記していなければなりません。
たかが1セント。でもちょっとお得な五捨六入
きっとこの切り捨て・繰り上げが四捨五入か五捨六入の違いで1年間に1ドルも得しないと思います。
たかが1セント、日本でいう1円なんですけど、五捨六入はちょっとだけ消費者に優しいシステムですね。
個人的には1セントの位は全部切り捨てくらいだと嬉しいんですけどね。なかなかそうはいかないみたいです。
ということで国が違えはお金の切り捨て繰り上げも違いますよというお話でした。