68年前の本が返却される オークランドの図書館

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今日はどことなくほっこりとするお話です。

子供の頃、図書館で借りた本をずっと返し忘れていた経験ありませんか?
僕は子供の頃、部屋の片付けをしていたら(正確にはさせられていたら)、いつ借りたのかわからないどころか、自分が借りた記憶もない図書館の本が出てきて、子どもながらに「これは怒られる」と思って血の気が引いた覚えがあります。

当時、小学校には「返却ボックス」があったので、誰にも見られないようにこっそりその返却ボックスに入れました。

今日の話は、それどころではない68年間も本を借りっぱなしにした人のお話です。

68年もの時を経て返ってきた本

Horrible Science Drawing Workshop at Epsom library

オークランドのEpsomという地域にEpsom Community Libraryという図書館があります。

そこに今日の午後、1人のおばあちゃんが入ってきて受付に向かっていきました。
そのおばあちゃんは受付の女性に「68年前にここで借りた本があって返しに来た」と要件を伝えました。

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おばあちゃんがMyths and Legends of Maoriland(マオリの神話と伝説)という本を借りたのは1948年。返却日はその年の12月17日になっていました。

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© Epsom Community Library

これがその本に着いていた貸し出しカードです。最後の日付が1948年12月17日になっています。一番古い日付は1947年1月と書いてあり、歴史を感じますね。

おばあちゃんの話では、本を借りたあと両親が海外に引っ越すことになってしまい、意図せずその本を持って行ってしまったとのこと。ずっと「返さなくては」と思っていたそうです。ところがその後なかなか返しに来る機会がなく、今回やっとオークランドを訪れることができたので返しに来ました。

図書館のスタッフ曰く、1−2年帰ってこないことは珍しいことではないけれど、68年後に返ってきたという話は聞いたことがないそうです。また返ってきた本の状態はわりとよく、またよく読まれ、また大切に扱われていたことが伺えたと話していました。

延滞料金はかかるのか

ところで借りた本は当時のきまりで「子どもの遅延料金は無料、大人の延滞料金は最初の1週間が3ペンス(昔はドルやセントではありませんでした)それ以降は1日1ペンスの延滞金がかかる」と決まっていました。

ということは68年分(24,604日)の延滞料金は102.50ポンド、今の物価に換算すると7,321.43ドル(約60万円)の支払いが発生することになります。

さらに現在のきまりでは「延滞料金は1日1ドル」とあるので、そのレートで計算すると68年分、24,604日の延滞料金は24,604ドル、約200万円ととんでもない金額になってしまいます。

ただし今でこそ返しに来たのはおばあちゃんでも、借りた当時は子どもだったことから図書館としては延滞料金は取りませんでした。

きちんと返しに来るのがスゴい

借りてから68年経ってもきちんと返しに来るってスゴいですね。
もし自分だったら近所なら返しに行っても海外に住んでいたら、どこかのタイミングで処分してしまいそうです。

この本は本人だけでなく、その子どもや孫の代にも読んでもらえたそうなので、それはそれで幸せな本の人生を遅れたのかもしれませんね。

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