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4月も中旬になって、ニュージーランドはもうすぐ冬になろうとしています。
ニュージーランドといえば、多くの人が口をそろえていうのが「電気代が高い」です。
確かに我が家は去年の冬の電気代がものすごく高くて、今年の冬はもう少し電気代が安い電力会社に乗り換えを検討しています。
そんな電気会社を比較していて、フッと思ったことがありました。日本の電気会社と比べてニュージーランドの電気は高いのでしょうか?
基本料金で比較してみる
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日本とニュージーランドでまずは基本料金を比較してみます。
ニュージーランドの電力会社はGenesis Energyという我が家が使っている会社、そして日本は東京電力。この2つの電力会社で比較します。
まずニュージーランドのGenesis Energyの「Classic Composite」というプランの場合、こんな料金設定です。
- 基本料金:33セント/日
- 消費電力料:24.97セント/kwh
つまり1ヶ月(30日)の電気使用量が400kwhの場合、約110ドル(8800円)が1ヶ月の電気代になります。
他に別のプランで基本料は高くなるけれど、消費電力に対する料金単価が安くなるプランもあります。
では、日本の東京電力の場合どうなるのかというと。
- 基本料金はアンペアごとに違う。40Aの場合、1123.30円
- 消費電力料は一律ではなく段階制。120kwhまで19.52銭、120-300は26銭、300以上は30.02銭
もし1ヶ月に上と同じ400kwhを消費した場合、約11,150円となります。
つまり「ニュージーランドの電気代は安い」というのは、何かの誤解で、実はニュージーランドの方が電気代は安そうな感じがしますよね。
ところが実際にフタを開けてみると、ニュージーランドのほうが電気代が実際高いんです。
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ニュージーランドのほうが結果的に電気代が高いわけ
どうしてニュージーランドのほうが電気代が高くなってしまうのでしょう。幾つか理由が挙げられます。
まず大きな理由はニュージーランドの多くの家がガスコンロではなく電気コンロを使い、さらにお湯は瞬間湯沸かし器ではなく、電気でお湯を沸かしているからです。つまりガス代がかかっていないので、その分だけ電気代が高くなるのは当たり前です。
でも、実はそれだけではありません。
ニュージーランドは冬場の電気代が尋常では無いほどアップするんです。例えば日本の場合、総務省統計局「家計調査」によると、春の終わりから秋の始まりの5月から10月の平均消費電力は約370kwhなのに対して、秋から春の始めの11月から4月までの消費電力は490kwhになります。つまり1.32倍ということですね。
ニュージーランドの場合、日本のような国が調査した数字は出てこなかったので我が家での比較になるんですけど、春の終わりから秋の始まりの11月から4月と、秋から春の始めの5月から10月で比較して一昨年は2倍、そして去年に至っては赤ちゃんが生まれて部屋を暖かく保っていたので電気代は2.5倍に膨れ上がりました。
どうして電気代がそんなに跳ね上がってしまうのか。
大きな理由は家の作りと暖房器具です。
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ニュージーランドの家は日本と違って気密性の低い家が多く、すきま風があるなどとにかく「熱を保てない家」が多いんです。またマンションの場合、上下左右に人が住んでいるため保温性が高いです。ところがニュージーランドの場合、戸建てが多いため1軒1軒が持つ保温性が非常に低いです。
また借家の場合、エアコンが付いていないことも多く、他の暖房器具も日本と比べて熱効率が非常に悪いため結果的に電気代が上がってしまいます。もちろん家賃がそれなりの家はそれなりの断熱・保温硬貨があるんでしょうけどね。
電気代が高いのは消費量が多いから
ということで、ニュージーランドの電気代は「結果的に高くなる」というのが正解っぽいことがわかりました。
つまり、もし節電などをして電力を日本並みに抑えられるなら、そんなに高くないということですね。
我が家もそうなんですけど「電気代が高い」と感じる場合は、引っ越しの予定がなければ暖房器具の見直しとか、すきま風を塞いだり、家の保温性を高めるなど、改善の余地がいろいろありそうです。
明日からいろいろ見直していきたいと思います。