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ニュージーランドに移住したいなーと思っている方にとって、どうしても必要になってくるのはワークビザ、もしくは永住権ですね。短期、例えば3ヶ月半年なら観光ビザで滞在することはできますけど、仕事ができません。
今回はそんな移住したいと思っている人にとって必要な永住権のこと、永住権につながる職業リストを紹介したいと思います。
永住権はどの職種でも取れるわけではない
ニュージーランドで永住権を取得した人の多くが「ワークビザ→永住権」という流れで永住権を取得しています。では、ニュージーランドでワークビザを取得できたら、必ず永住権が取れるのかというとそういうわけではありません。
例えばニュージーランドで旅行代理店やレストランのウェイター/ウェイトレス、お土産物屋のスタッフなどでワークビザを取得して働いている日本人はたくさんいます。
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でも、この中で永住権の申請ができるようになるにはマネージャークラスの人たちのみです。なぜかというとニュージーランドの永住権を申請する場合は以下の4つのリストのいずれかに、自分の職業が載っていなければならないからです。
- List of Skilled Occupations
- Long term skill shortage list
- Immediate skill shortage list
- Canterbury skill shortage list
例えば旅行代理店の場合、Travel agent manager、またウェイター/ウェイトレスの場合はRestaurant manager、お土産物のスタッフの場合はRetail managerという職種がList of Skilled Occupationsに載っています。
それぞれのリストの特徴を知っておこう
上で紹介した4つのリストの特徴を知っておくと、自分の置かれている状況がわかりやすくなるかもしれません。
List of Skilled Occupations
このリストに載っている職業の人は永住権を申請する資格があります。
逆を言えば、このリストに載っていなければ申請の一次審査で落とされてしまいます。
そしてこれから紹介する3つのリストに載ってる職業もこのList of Skilled Occupationsに載っています。つまりこのリストが他のリストのベースとなっているということです。
Long term skill shortage list
このリストは国が長期的に見てニュージーランドに必要な職種であると判断された職業リストです。
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永住権の申請はポイント制で、このリストに載っている職業の場合は追加ポイントがもらえるので永住権を取得できる可能性が上がります。
Immediate skill shortage list
“Immediate”という言葉からもわかる通り、ニュージーランドが今現在、急を要して必要としている職業です。いわゆる「急募」というやつですね。
このリストは「今必要」とされているリストなので、1年後2年後、場合によっては半年後にこのリストに同じ職業が載っているかどうかはわかりません。
なのでここのリストを当てにした永住権の申請は少しリスクがあるかもしれませんね。「載っててラッキー」くらいで考えるか、ここを当てにしたい場合は専門家とキチンと相談したほうがいいと思います。
ここのリストに載っている職業も”Long term skill shortage list”同様、ポイントが加算されます。
Canterbury skill shortage list
このリストはクライストチャーチを中心として起こった大地震の復興をサポートする人たちを集めるための特別なリストです。
他のリストと同様、申請時にポイントが加算されます。
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実際のリストを見てみよう
“List of Skilled Occupations”のリストには全部で700弱もの職種が載っています。
それらを1つ1つ見るのは大変です。そこで移民局は自分の仕事がリストに載っているか載っていないか検索出来るページ「Skill Shortage List Check」を用意しています。
Skill Shortage List Checker – Immigration New Zealand

このページの便利なところは一括でどのリストに掲載されているかわかる点です。例えば、「ウェイター Waiter」を検索してみましょう。するとこんな風に書かれています。

どのリストにも載っていないことがわかります。つまり永住権を申請できないということです。ところがウェイターでは申請できなくても昇進して、レストランを任されるマネージャーになった場合はどうでしょう。

ちゃんとリストに載っているので、申請することが出来ます。
さらに大工(Carpenter)の場合はどうかというと。

カンタベリー地方のリストにも載っていることがわかります。
このページを参考に前に進んでいきましょう
ニュージーランドで永住権を取るぞ!と思ったら、まずは今回紹介したページを参考にして、自分自身の仕事がリストに載っているのかどうか見てみましょう。
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載っていない場合はリストを参考にしながら、別の職種として申請できないか、場合によっては転職した方が良いのか、またどのくらいの職歴が必要なのかを見極めることができるかもしれません。
ちなみに「自称大工」や「自称シェフ」という人もいるので、それぞれの職業で国が認めた基準があり、その基準をクリアしていることを証明する必要があります。
自分たち夫婦は申請の前に一度だけニュージーランド人の専門の弁護士に会って、どうするのが良いか相談に載ってもらったことがあります。そのとき今までわからなかったことをいろいろ教えてもらって、永住権への道が一気に拓けました。
ちなみにリストにはジョッキー(騎手)や動物園の飼育係など「そんな仕事も載ってるんだ」という意外な職種も載っていました。永住するしないとは別でリストを見てみるのもけっこう面白いと思います。
まずはサラッと覗いてみて具体的に動くとなったら、永住権の申請は闇雲に走ってもなかなかうまく行かないことが多いので、詳しいことは専門の移民アドバイザーに相談してみることをお勧めします。