ニュージーランドの報道から見た川内原発1号機の再稼働

ニュージーランドの新聞Stuff.co.nzに川内原発1号機の再稼働について報じられていたので、今日はニュージーランドの報道から見た川内原発一号機の再稼働を紹介します。

日本でも川内原発の再稼働は報じられていると思うんですけど、その内容と海外のニュージーランドで報じられている内容で違いがあるのか?などを見比べる機会ってあまりないと思うんです。

そこで記事に書かれていることをそのまま訳して紹介してみたいと思います。
できるだけ原文に近い状態で書いてありますので、多少日本語が変でもご了承ください。翻訳って難しいなと改めて感じました。

この記事を通して日本で報じられていることとの違いなど見てもらえたら嬉しいです。

福島の惨事から4年後に原発を再稼働させた日本

ここからの文章は新聞の記事「Japan restarts nuclear reactor 4 years after Fukushima disaster」を訳したものです。あまり上手に訳せていませんが、全体的にどんなことを言っているのかなどは伝わると思います。

Japan restarts nuclear reactor 4 years after Fukushima disaster

Sunset in Wellington

— ここからが訳文です —

今週の火曜日、日本の南部にある原子力発電所が福島の惨事を踏まえた新しい安全基準に従って再稼働しました。

九州電力は火曜日「川内原発一号機を予定通り再稼働した」と発表しました。

2011年に福島第一原発で起こった地震の津波によるメルトダウンから4年半、原発の再開は日本が原子力(依存)に戻ることを意味する。

NHKは原子力発電所のコントロールルームで、原発に電源を入れる従業員を写していました。

福島の惨事は放射能物質によって10万人もの人たちを避難させ、日本に資源が不足していること、原発に頼り切っていることについて世論の拍車をかけることになりました。

大多数の日本人は原子力発電に戻ることを反対しています。
元総理大臣の菅直人を含め、多くの抗議する人たちが警察に見守られるなか川内原発の前に集まった。

菅直人は300人の群衆に向かって「事故は予測できない。だから起こる。ここ(川内原発)では事故に対する必要な対策の全てが取られていないのは疑いのないことだ」と大声で訴えかけていました。

原子力規制委員会は、1986年に起こったチェルノブイリの爆発よりも被害が大きかった2011年の事故を踏まえて作られた厳しい規制を川内原発ともう一つの原発がクリアしているとし、安全性を断言した。

川内第一原発は来週の火曜日から電力を作り始め、来月には出力最大で稼働始める。また川内第二原発は10月から稼働する予定である。

宮沢洋一経済産業大臣は火曜日に「政府は安全第一に原発を稼働させる」と述べていました。

日本にある43の原発は過去2年間すべて安全をチェックするために停止していました。そのため電力不足を埋め合わせるために、日本は原油や天然ガスの輸入を増やしたり、火力発電で燃料をたくさん燃やす必要があり、それが温室効果ガスの排出削減の進捗を遅らせることになっています。

宮沢大臣は「原発は日本にとって不可欠である」と述べています。
また「原発を停止すること、二酸化炭素の排出を抑えること、電力のコストを今までと同じでやることの3つを同時に解決するのは不可能です。この状況を国民が理解してくれると願っている」と答えていました。

vineyard

安倍晋三首相は原発をできるだけ早く再稼働させて、コストが高い輸入している原油や天然ガスへの依存を減らし、停止している原発の維持費など経済的な重荷を軽減させたいとしている。

自然エネルギー財団のチェアマンTomas Kabergerは「原発を再開するには強い利害関係があります。原発を永久に閉じるための経済的影響を乗り越えることができない」と述べていました。

電力会社は川内にある別の原発を含めた23の原子力発電所を再起動させようとしています。

政府は、福島の問題が解決できていないにも関わらず、2030年までに原子力発電による電力供給を20%以上にするというゴールを掲げました。

福島原発の30ー40年かかるといわれているシャットダウンの作業は2022年まで始まりません。

依然として政府は経済的・政治的な理由で、他の原子力発電所は新しい安全基準をクリアしているとして原子力発電所を再起動させようとしています。

日本は原爆を40から50個作れる40トンものプルトニウムを所有し、それを使わなければいけないというプレッシャーに直面している。そしてそれを使い切るには日本は最低でも18の原発を再起動しなければいけないと専門家は語っていました。

— 訳文はここまでです —

この記事を思って感じたこと

今回の原発再起動について自分自身日本でどのくらい大きく報じられているのか、また日本に住んでいる人たちがどのくらいこのことに反応しているのか、肌で感じるものがありません。

なのでアレコレ書くのは外野からヤジを飛ばしている人みたいになってしまうので控えたいと思います。でも1つだけ今回の記事を読んでいて引っかかったことがあります。それだけ書いておこうと思います。

それは宮沢洋一大臣が言ったこの一言です。

原発は日本にとって不可欠である。原発を停止すること、二酸化炭素の排出を抑えること、電力のコストを今までと同じでやることの3つを同時に解決するのは不可能です。

「二酸化炭素の排出を一定値まで抑える」という対外的な約束を守るために、また国民が電気代が高くなったとブーブー言うのを避けるために、国民や場合によっては世界中の人たちを危険にさらすかもしれない原子力発電を再起動させるというのは、どういうことなんでしょうね。

何だかいろいろ本末転倒な気がしてなりません。

今後もこういった形でニュージーランドで日本のことが報じられているときは、記事にしてみたいと思います。
今回の記事が日本と違うところや、ご意見ご感想など日刊ニュージーランドライフのFacebookページにいただけたら嬉しいです。

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