スポンサーリンク
今日はオールブラックスが踊る試合前の自分たちを鼓舞するためのハカとは違う別れのハカを紹介します。
各国で亡くなった人たちに対する悲しみの表現のしかたって違います。
お葬式の時にしんみりするところもあれば、アジアではみんながとにかく号泣する国もあります。そうかと思えば故人を偲んでちょっとしたパーティーをして個人が好きだった音楽を流しながら、楽しく別れを惜しむところもあります。
今回紹介するハカはそんな「故人を偲ぶ」ためのハカです。
このページの目次
亡くなった先生を偲ぶハカ
パーマストン・ノース(Palmerston North)にある男子校Palmerston North Boys’ High Schoolで30年間教鞭を取っていたDawson Tamatea先生は生徒のあいだで非常に人気があり、とても慕われていたそうです。
ところが7月20日に心臓の発作(Heart Attack)で亡くなってしまいました。
スポンサーリンク
そこで先週の金曜日に学校で追悼式が行われることになり、棺に入ったDawson先生が霊柩車で会場に運び込まれることになりました。
その学校の入り口で待っていたのは全校生徒1700人です。
彼らは霊柩車の足を止めて、2分間に及ぶ「追悼のハカ」を踊りました。
その時の映像は高校のFacebookページとyoutubeのアカウントに投稿され、たった4日間で250万回も再生され世界中の注目を集めています。
このハカに対して学校の校長先生は「私たちは生徒のハカをとても誇りに思っています。Dawson先生も同じだと思います」とニュースのインタビューに答えていました。
Youtubeのコメントには900を越えるコメントが寄せられていました。
その中の幾つかを紹介します。
先生がどれだけ素晴らしいか、尊敬されていたかがすぐにわかりました。
感動的で、素晴らしい!伝統が日々消えていく世の中で伝統を守っていることに感謝します。
これが本当の戦士たちの別れの言い方だ
中にはハカを知っている人なら笑えるコメントのやり取りもありました。
スポンサーリンク
Aさん:生徒たちの手の震えを見るだけで悲しみが伝わってくるよ
Bさん:それがハカの踊り方なんだ
ぜひ何度か見てください
この記事を書くのに当たって、この動画を何回も観ました。
見る度にいろいろな子どもたちの感情が伝わってきます。そして最後に霊柩車のために道を開けて車が走り抜けていくときの子どもたちの表情を見て、彼らの切なさが痛いほど伝わってきました。
ハカといえばオールブラックスの荒々しい、一種のパフォーマンスばかりを連想しがちなんですけど、こういうハカもあることを知ってもらえたら嬉しいです。