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先日アメリカ全土で同性婚が認められたり、アイルランドの国民投票で同性婚が可決されるなど同性愛者が少しずつ世界的に受け入れられている感じがしますね。
ニュージーランドは数年前からアジア・オセアニア地区で初めて認められ、その時の国会演説は世界中で絶賛されました。
そんな中、昨日からニュージーランドは世界で初めての試みを行うと発表し世界中で取り上げられています。その世界初というのは国として初めて性別欄に「その他」を導入することを決めたことです。
いったいどういうことなのでしょうか。今日はそんなお話しを紹介します。
性別の選択欄が「男・女・その他」になる
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ニュージーランドで国勢調査などニュージーランド国内の統計を取っているお役所Statistics New Zealandが昨日、ニュージーランド国内で行う調査の性別を「男女」に加えて「その他 Gender Diverse」が選べるようにすると発表しました。
今回は「その他」という訳にしましたが「Gender Diverse」は正確には「性別の多様性」という意味になります。
ニュージーランドの新聞Stuff.co.nzによると、この「Gender Diverse」に当てはまるのは、生物学的には男性で内面が女性の人やまたその逆といった性同一性障害の人たちはもちろん、最近では「男でも女でもない中性」だと考える人たちもいるそうなんですけど、そういう人たちも含まれます。
今後は政府が行う調査では、性別が3つから選べるようになり、また結果も「その他」が含まれたものへと変わっていくそうです。
ネルソンに住むSpence Sharpeはインタビューで「性別の欄で男女どちらかを選ばないといけないとき、自分は存在してはいけないと言われているように感じていた」と述べていました。
これまで「男女」のどちらかしか選べなかった性別欄に「その他」を入れることで「男女」という括りに収まらなかった人たちの数を把握できるのはもちろん、そういった人たちがどのくらいいるのかわかることで彼らをより理解できるのではないか?と考えられています。
結果的に「その他」を採用することでそういった人たちにとって、以前よりも生きやすい、ありのままの自分を表現しやすい社会になることを目指しているそうです。
もちろん中には「その他」と記入することで、自分自身が性同一性障害であると公に認めることにもなると心配する/躊躇する人たちもいるため、この選択は強制ではなくあくまでも自由とのことです。
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該当する人には重要。そうでない人には…
今回の試み。皆さんはどう思いますか?
今回の試みもすごくニュージーランドらしいなと感じました。同性婚を認めさせる法案を通すときニュージーランドの国会議員がこんなことを言いました。
今、私たちがやろうとしていることは「愛し合う二人に結婚を認めよう」としているだけです。たっだそれだけです。私には「愛し合うカップルを結婚させてあげる」という法案の何が間違ったことなのかわかりません。
この法案が採決されても、世界は何ごともなかったかのように回り続けます。だから、この法案で大騒ぎするのは止めましょう。
この法案が通ることは、影響がある人にとっては素晴らしいものです。でも、そうでない人に取っては人生は何も変わったりしません。
まさにこの「男女」以外に選択肢を付けることも同じだなと感じています。
自分自身、そういう同性愛とかまったく興味がありません。それに「男女」を選ぶことが「自分の存在を否定されている」と思う人がいるなんて考えてもみませんでした。でも、世の中にはそのことがスゴく大きな事実の人もいるんですね。
それであれば自分自身は今まで通り「男」をチェックするだけなので、「その他」を入れてあげれば良いと思います。
きっといろいろ多様化していく世の中なので、今後は世界中で「男女その他」という選択肢が一般化していくのかもしれませんね。またそういった試みを世界に先駆けて取り組んだニュージーランドは柔軟な国なんだなと改めて実感しました。