ニュージーランド医療費の無料を5才までから12才に引き上げ

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今日は「おーすごいじゃん!ニュージーランド」という話を紹介します。

ニュージーランドは今まで5才までの子どもは医療費が無料でした。
それが今日2015年7月1日から対象年齢が引き上げられて12才までになります。

「ニュージーランドは医療費無料」と紹介されることが多いので、読者の方の中には「あれ?ニュージーランドは医療費が無料だったんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

今日はその辺も踏まえて紹介していきたいと思います。

Doctors Fees
© 401(K) 2012

そもそも医療は無料じゃないの?

簡単にニュージーランドの医療の流れ(仕組み)みたいなものをまず説明します。「そんなの知ってるよ!」という方は下に読み進めてください。

ニュージーランドにはかかりつけのお医者さんをGP(General Practionerの略)と呼びます。歯の治療以外はまずGPに行かなければなりません。基本的にすべてGPがまず診てGPの手に負えない専門性の高い治療のみ、公立の病院で行われます。

それか私立の病院もありますが、これは治療費が実費なので一般の人たちはあまり行きません。

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「無料」と言われているのは、この「公立」の病院で行われた治療のみなんです。
ということは「医療費無料」と良いながら、ニュージーランド人や永住権を取得した人も日常的な治療費は払わなければいけません。

しかも、無料になるのはニュージーランド国籍を持っている人、永住権を持っている人、2年以上のワークビザを持っている人のみなので、留学生やワーキングホリデー、またワークビザが2年未満の人は公立病院でも治療費が発生します。

そしてGPでの料金設定は昨日までは「5才までは無料」「6才から17才までは子ども価格」「18才以上を大人価格」としていました。

ニュージーランドの医療費が無料って本当?

まさかの対象年齢引き上げ

上でも書いたとおり今までニュージーランドは公立の病院で治療を受けるのも、かかりつけの医者GPで治療を受けるのも5才まで無料でした。

それが今日2015年7月1日から「無料が12才まで」「子ども価格が13才から17才」「大人価格は18才から」に変更になりました。

首相のジョン・キーはインタビューに対して

私たちは子どもたちの人生において、もっとも良いスタートを切れるように取り組んでいます。そのためには子どもたちが昼夜を問わず、両親がお金の心配をしないで医者に診てもらえるようにしなければなりません。

と答えていました。

この改定によって政府は3年間で90億円ほどの費用がかかることになりますが、6才から12才の子どもたち40万人が今日から医療費を支払わなくて良くなります。

ちなみに「医療費無料」は薬代も無料になります。

Medical Drugs for Pharmacy Health Shop of Medicine
© epSos .de

今の世の中で対象年齢を上げるってすごい

この法律の改定のニュースを読んだとき、一瞬何か自分は勘違いしているのでは?と思いました。

今の世の中、こういった法律が厳しくなることはあっても、より良くなることってあまり聞かないからです。12才までの医療費が一切無料ってすごいですよね。「お金がない」という理由で病気の子どもが放置されて、重症化したり亡くなったりすることことがかなり減りそうです。

ちなみに今までの「5才まで無料」という制度自体も2008年に導入された比較的新しい制度です。

「5才まで無料」になった当時、かかりつけの医者はこの制度を導入する義務がありませんでした。医者が任意で加入するシステムなんです。子どもを診たあとで、国に請求して費用をもらうことになります。

2008年スタート時、GPは70%しか加入しませんでした。つまり残りの30%は無料で医療を行わず費用を親に請求していました。ところがそれから7年経って今では加入率が98%になっているそうです。

今回も同じで6才から12才までの診察を無料で行うと決めた医者は国に申請しなければいけません。
ということは、これからしばらくの間は6-12才の子どもを持っているニュージーランド在住の両親はGPに行く時に、この制度に加入しているかどうか確認した方が良さそうですね。

今後、この制度に賛同する医者がどのくらいいるか?次第なんですけど、個人的にはこの制度すごく良いと思います。
生まれてきた子どもたちが貧富の差を問わずに、キチンとした医療を受けられるのは素晴らしいことですね。より子どもを産み育てやすくなるのは大賛成です。

でも、この新しい制度がどこまで機能するか、3年間で90億円もの費用がかかるのをどこまでカバーできるのか、またどこからお金が出てくるのか?は気になるところです。

そんなちょっと疑問点があるためこの制度が日本に導入されたら良いかと言うとよくわかりません。
少子化を何とかしなければならないのはもちろんなんですけど、国の規模はニュージーランドの30倍、さらに高齢化とか別の問題を抱えている中で、まったく同じ形で導入するのは難しいかもしれないからです。

でも、何はさておき、国の制度が生活する人たちにとって良い方に変わるのは大歓迎ですね。

Free doctors' visits for under-13s coming into effect today – National News | TVNZ
Free GP boost among policy tweaks hitting today – National – NZ Herald News

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