母乳?牛乳?乳がん撲滅キャンペーンのパッケージ紛らわしいと話題に

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今日の話は昨日今日とニュージーランドのニュースや新聞で話題になっている乳がん撲滅キャンペーンで使われているパッケージについてです。

この話題は日本語ではきっとこんなこと起こらなかったんだろうなと思います。話の内容はもちろん言葉の違いの面白さを感じたので紹介してみることにしました。


raw cinnamon sunflower seed milk
© jacqueline

母乳?牛乳?このパッケージは紛らわしい?

ニュージーランドの牛乳メーカーLewis Road Creameryは昨日、乳がん撲滅キャンペーンの一環として1.5リットルの牛乳を発売しました。

ボトルが1本売れるごとにBreast Cancer Cureと言う乳がん撲滅の運動をしている団体に20セント寄付されます。

これだけの内容だけを見たり聞いたりしたら、何がそんなに話題になるのかわかりませんね。

でもパッケージを見てもらったら、何が問題視されているのかわかるかもしれません。

breastmilk-01

問題になっているのはパッケージにピンク色で「Breast Milk」と書かれていることです。
「Breast Milk」というのは日本語で言うと母乳です。「Breastは胸、主に女性の乳房」のことを言います。

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ピンク色の輪の中には「Breast Milk: the cow’s milk that funds the cure 」
直訳すると「母乳:牛乳が治療の資金を提供する」意訳すると「母乳:牛乳は乳がんの治療を応援します」と書いてあることになります。

パッケージを日本語にしてみると

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こんな感じです。

このパッケージを見てある団体がクレームを入れました。いったいどんな団体だったのでしょうか。

このパッケージを問題視しているのは母乳を推奨する団体

このパッケージに問題があると言っているのは、子育てを母乳で行うことを推奨する団体です。
団体の代表Julie Stufkensさんは、今回のパッケージについて「私たちは乳がんの研究は全面的に支援する。しかしこの誤解を生むパッケージを支援するつもりはない」と述べています。

また、

The product doesn’t contain any human milk and does not come from a breast but an udder
この製品には人間の乳は一切含まれていないし、人間の乳房からではなく、牛やヤギの乳房から出てきたものだ

と述べています。

Two Cows
© -jell-

今回の話でポイントになっているのは英語で「Breast milk」と書くと、胸から出てきたミルク全てを含まず母乳を意味することですね。牛やヤギの乳房は「udder」と言うそうです。

さらに団体の代表Julie Stufkensさんは育児をしているお母さんが粉ミルクの代用品としてこの牛乳を買ってしまうのでは?と話していました。

意図して作られた広告

実はこのパッケージは乳がん撲滅キャンペーンを行っているBreast Cancer Cureが、牛乳メーカーのLewis Road Creameryに提案したキャンペーンで、この一瞬「え?」と目を引く書き方も意図的なんです。

そのため誰かを侮辱したり攻撃することを意図したものではなく、もちろん誰かを誤解させるつもりもありませんでした。

少し前に過激なことを敢えて書いて話題になることを狙う「炎上マーケティング」という手法がありましたね。
今回はこの戦法をとったパッケージが作られ、ある意味で母乳を推奨する団体はそれにうまく引っかかってしまったのかもしれませんね。もしくはグルなんでしょうか。

今回のニュースは各誌の記事で合計10,000を越えるFacebookの反応があったり、記事に500以上のコメントが付いて意見が交わされるなど、ある程度制作者の意図通りの結果になっていると思います。

書かれている内容は妊婦や子育て中の女性はやっぱりよく受け止めていない人もいました。
でも、「結果的に募金されるなら良いんじゃない?」という声も多く、受け止め方はさまざまだなと感じました。

個人的には「良いんじゃないかな?」と思うんですけど、女性が見たら印象はずいぶん違うのかもしれませんね。

皆さんはこの広告どう思いますか?

Lewis Road Creamery 'breast milk' causes upset | Stuff.co.nz

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