森で遭難した女性 思わぬサバイバル術で生存、救出 in ニュージーランド

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一昨日と昨日に渡ってニュージーランドのメディアで話題になっていた事件がありました。

日曜日にウェリントンの北部にあるRimutaka Forest Park(リムタカ森林公園)で、全長20キロに渡って山の中を走るトレイルランニングのイベントが開催されました。

そのイベントに参加していた1人の女性がゴールの予定時刻になっても戻らず、行方がわからなくなってしまいました。
その翌日には無事発見された彼女なんですけど、思わぬサバイバル術を駆使して雨が降る初冬の森の中で一晩明かすことに成功しました。

そこで今日はこのニュースのあらましと、そしてどんな風に生き延びたのか、さらに彼女がこの遭難を通して気が付いた「生きるために何が大切なのか」について紹介していきたいと思います。

事件の大まかな話

今回、遭難してしまった女性Susan O’Breinさん29才は、2才と8ヶ月の子どもを持つ2児の母です。
彼女は2015年5月10日に開催されたトレイルランニングのイベントで20キロ山の中を走ることになりました。スタートは9時半、そして会場が閉まるのは11時半でそれまでに戻ってくるはずでした。

Frame 29.jpg
© Nicholas Cull

ところがゴール地点で家族はずっと待っていますが、彼女の体力を考えたゴール予定時刻になっても帰ってきません。
そのままゴール地点が片付けられる11時半になっても帰ってきませんでした。そこで家族は1時半までさらに待っても戻ってこなかったのでトレイルランニングの主催者と話をして、捜索依頼を出しました。

合計で20人にも渡る警察やレスキュー部隊、それにボランティアや彼女の家族が夜中まで捜索しましたが、彼女を見つけることはできませんでした。

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そして翌朝ヘリコプターが投入されて、数時間後にヘリコプターが彼女を発見して無事に救出されました。

これだけを読むと一般的な遭難事件と同じかもしれません。
ところが彼女は思わぬサバイバル術を駆使して、雨が降る初冬の寒い山の中で一晩を過ごすことに成功しました。

彼女が行った思わぬサバイバル術とは

Susanは自分が予定していたコースを外れたことに気が付いて、すぐに元来た道を戻ろうとしたそうです。
ところが彼女は自分がどうやって走ってきたのかすら、わからなくなっていたんです。

Enchanted Forest 20/45
© Tom Parnell

と言うのも彼女は山の中を走ることにあまり慣れて折らず、転ばないように足元に注意を払いすぎて、トレイルランニングのコース標識を途中からほとんど見ていませんでした。彼女が見ていたのは地面だけなのでどんなコースで自分がいるところまで辿り着いたのか皆目見当も付かなかったんです。

とにかく彼女は何とかコースに戻れないかと歩き続けました。ところが辺りが暗くなり出してもコースには戻れません。

その日のウェリントンは雨が降っていて、真冬ほどの寒さはなくても、日が入らない森の中で夜になってどんどん気温は下がっていきます。

彼女は「今ここで歩き続けたら自分の命が危ない」「家族の元に返れなくなってしまう」と思い、暗くなってからは歩くのを止めました。その代わり彼女が行ったのは翌日の朝まで自分が生き延びるためある種サバイバル術でした。

それは雨が降り続けていると体の体温がどんどん奪われていきます。
体の体温が奪われてしまっては命を落としかねません。そこで彼女は地面に穴を掘って、自分がその中に入って自分を土の中に埋めたんです。そうすることである程度の熱を保つことに成功しました。

そして彼女は体力を少しでも回復するために思わぬものを口にしました。
それは「母乳」です。彼女には生後8ヶ月の子どもがいて、母乳で育てていたため母乳が出たんですね。それを飲むことで栄養補給を行いました。

Ochtendlicht, Veluwezoom
© Harald

でも、どうして彼女はそんなサバイバル術を思い付いたのでしょう。
実は彼女は看護婦なんです。そのため体が冷えれば生死に関わることや、栄養を取ることの大切さを知っていたんです。そのサバイバル術が彼女の生死をわけたわけですね。

救出後の彼女のコメントが印象的でした

彼女が救出されたあとテレビやラジオのインタビューでこんなことを言っていました。

I just didn’t want to give up. I was determined to get back to my family and that was the only thing that kept me driving. It made me realise in life that nothing else matters but my family
意訳:諦めたくなかったです。家族の元に帰ると自分に言い聞かせていました。それだけが自分を動かしていました。
そのとき自分の人生で家族以上に重要なものはないと気が付きました。

救出された彼女はそんな家族、旦那さん子どもたち、そして両親や友だちなどに囲まれて無事帰って来れたことに安堵の表情を浮かべていました。

遭難してしまったことはすごく残念なことなんですけど、自分自身このニュースを見てサバイバル術はもちろん、家族のあり方みたいなものを考えさせられました。

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