化粧品の動物実験が違法に in ニュージーランド

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以前から比較的ニュージーランドで化粧品の動物実験禁止は新聞やテレビなどで取り上げられてきました。

それがとうとう今週の火曜日に、ある法案が通ったことでニュージーランドは「化粧品の動物実験が禁止」の国になりました。

今日はそんな「化粧品の動物実験禁止」と、そのもと元になった法案について紹介していきたいと思います。

今回通った法案の概要

今回通った法案は「化粧品の動物実験」がメインではありませんでした。
むしろ動物実験が禁止になったのは、大元の法案が通った結果のようなものなんです。

いったいどんな法案が火曜日に通ったかというと「動物は感情がある生き物である」と動物福祉法 The Animal Welfare Actに明記すると言うものです。

Dog Days
© Josh Liba

考え方としては、今までニュージーランドの法律では動物を「物」「事」という扱いでした。それを今後、動物を人間と同じように痛みを感じたり苦痛で苦しんだりするネガティブな感情はもちろん、喜びなどポジティブな感情も持つ「生き物」として扱うというものです。

犬を飼ったことがある方ならわかると思いますけど、犬って表情豊かですよね。
嬉しいとき、切ないとき、怒っているときは顔を見ればわかるものです。それを法律として認めたと言うことです。

そして「動物には感情がある」と認められたことで、結果的に「化粧品の実験で動物を使ってはいけない」ということになりました。もちろん法律としても「Prohibition on use of animals in research, testing, and teaching for making cosmetic」と言う記載があります。

動物保護の関係者にとって朗報

今回、この法案が通ったことに対してSPCA(保健所みたいなところ)や、動物保護団体からは喜びのコメントが新聞各社に載っていました。

今回の法案が通ったことは世界的に見ても新しいことであり、動物保護の観点から見て非常に大きな1歩を踏み出すことができた。

と言ったコメントや

今後、この「動物にも感情がある」と法律に記載されたことが、動物の虐待などに対する裁判で重要視されることを期待している。動物虐待などの罪を重くし、よりキチンと動物たちを守って欲しい。

と言ったものも掲載されています。

個人的に思うちょっとした疑問

動物保護の観点から、動物虐待をする人や、飼い主の責任を明確にするのはすごく良いことだと思います。それと化粧品の動物実験を止めることも賛成です。

「動物に感情がある」と言うのは犬だけでなく猫、インコなどを飼っていた経験上すごくわかります。

では、「動物に感情がある」で考慮される「動物」っていったい何なんでしょうか。

k7623-1
© USDA

「犬」「猫」などペットになる動物は保護されるとして、牛、羊、豚、ニワトリと言ったいわゆる家畜も動物に含まれるのかな?と思いました。例えば、クジラを殺してはいけないという人たちの言い分の1つに「クジラには人と同じように感情があるから」というものがあります。

「人間と同じように感情があるクジラ」を食べていけないなら、今回「人間と同じように感情がある」と法律で認められたその他の動物も食べてはいけないことになるのかな?と思ったわけです。

個人的にはベジタリアンではなく、肉を食べます。
もちろんそれが動物を殺した結果だというのはわかっています。以前、ニュージーランド人の家に行ったら豚がいて、可愛いねーと話したら、その友だちに「この子は来月ベーコンになるんだ」と言われてショックでした。

そういう線引きってどうなるんですかね。
ペットの豚と家畜の豚。なんて言ったらかなり複雑なことになりかねます。

それと「化粧品の実験目的で動物実験をしてはいけない」なら「医療目的の実験」はありなんでしょうか。

何だか最後うまく締めくくれません。皆さんは今回のニュースについてどう思いますか?
ご意見ご感想いただけると嬉しいです。コメントは日刊ニュージーランドライフのFacebookページにいただけたら嬉しいです。

いろいろ複雑に絡み合った、そしていろいろ考えさせられそうなことなので、今後もこの法案が通ったことで何かニュースがあれば紹介して行きたいと思います。

情報元:
New Zealand legally recognises animals as ‘sentient’ beings | Stuff.co.nz
Animal Welfare Amendment Bill 107-3 (2013), Government Bill Contents – New Zealand Legislation
ほか

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