中国の富豪 ニュージーランドの島を「遊び場」として7億円で購入

ニュージーランドはここ数年、中国人の投資企業や富豪などがニュージーランドの土地やワイナリー、ホテル、ファームなどの企業などを買うことが増えています。

大きな企業を買収したとか、大きなプロジェクトが動いたと聞くと、そこにはたいてい中国人が関わっていることが本当に多いです。

そんな中、最近ニュージーランドの新聞で話題になっていたのが、ある島を中国人が購入したことです。
タイトルにある通りなのですが、その島を7億円(750万ドル)も出して「遊び場」と言い放ったことが物議を醸し出しているからです。

今日はそんな中国人が買った島にまつわるお話しです。

物議を醸し出している島スリッパ島

中国人の富豪が買った島はSlipper island(スリッパ島)といってコロマンデルにあります。場所をGoogleマップで見てみましょう。

この島の最寄りの街は島から4キロ離れたパウアヌイ(Pauanui)というところです。そのパウアヌイまではオークランドやタウランガから車で約2時間ほどかかります。

ニュージーランド国内には北島、南島などを入れて大小さまざまな島が200ほどあります。その中で個人に所有権がある島というのは数えるほどしかないそうなんですけど、その中の1つがこのスリッパ島です。

Slipper island
© Coromandel Real Estate

このスリッパ島はNeedham一族が45年間所有してきました。
Needham一族の13人が、Slipper Island Resort Ltd.と言う名前で所有しています。島の広さは島の広さは217ヘクタール、東京ディズニーランドの4倍も広さがあります。

6つの家と、小型機用の滑走路、それとキレイなビーチがあり、一般の人たちも泊まりに行くことができます。

こんな島を家族で所有ってうらやましいですね!
ところで、この買収の話があったとき所有権を持っているメンバーのほとんどが買収に対して好意的ではありませんでした。

ところが61%と一番大きな所有権を持つLiz Needhamが買収に同意してサインをしてしまいました。
今はその取引の精査を行っていて1ヶ月ほどで結果が出るそうです。もし精査が終わって問題がなければ、この島は売られてしまいます。

この件に関して他の所有権を持つ家族は61%の所有権を持つLizに対して売ることを思いとどまるよう説得しましたが、結局何も変わりませんでした。そして所有権を持つNeedham一族のひとりは取材に対して「自分たち家族の証」が無くなってしまうことにショックを受けていると述べています。

オモチャとして買われる歴史ある土地

この島を買ったのは中国人のWendy Weimei Wuと言う女性で、彼女はこの島を買う前にもオークランドにあるRemueraと言う地域のマンションを13.5億円(1,500万ドル)で購入し、ニュージーランドで一番高いマンションを持っている人の1人になりました。
つまり今回の島と合わせて20億円もの買い物をしていると言うことですね。

Sea Green
© Jocelyn Kinghorn

そして、不動産のエージェントである彼女の娘Vivienne Zhuoが今回の購入を手助けしたそうです。Vivienne曰く「お母さんはこの島のことが好きになって、遊び場として買ったの”She just loves it and it’s a toy for her”」と取材で応えていました。

現在買ったあとこの島をどうするのかは決まっていませんが、その土地のマオリの部族は「スリッパ島にはマオリにとって神聖な場所が含まれ、ニュージーランドの歴史にとっても重要な場所である」と述べており、今後の動きに見ていくそうです。

個人的にはこう思う

情報元の新聞社の記事を見ていくと、中には人種差別的な発言をする人たちがいました。ところが、その中にも幾つか興味深い意見が書かれていました。

  • そもそもマオリの土地だったところを侵略した白人の子孫が、今度は押し寄せてくる中国人の波に対して「侵略だ」というのはおかしな話だ。
  • ゴルフプレーヤーのリディア・コーが韓国系ニュージーランド人だったり、活躍したニュージーランド代表のオリンピック選手が中国系ニュージーランド人のは歓迎するのに、他のことでは非難するのは筋が通らない。
  • もともとニュージーランドは人がいない島だったことを考えると、ニュージーランドに住んでいる人たちはマオリ族も含めて全員ほかの国から来た人たちなのに、区別(差別)するのはおかしい。

Onuko Church
© joinash

確かにそうだなーと思いました。
個人的には中国人が悪いと言うつもりはありません。資本主義の社会でお金を作って買おうとしている人が中国人だっただけです。

今回、個人的に「嫌だな」と思ったのは買う人の「その土地に対する敬意がない」ことです。
娘が「お母さんがすごく気に入ったからオモチャとして買った」というのは良くないです。その島に愛着がある人たちがいたり、マオリ族の神聖な土地であったり、歴史がある島を「オモチャとして買う」と公言してはいけません。関係する人たちに失礼です。

買うのがどこの国の人なのかよりも、そういう心ない発言をする人が、歴史のある島を買ってオモチャにするのは良くないですね。

こういうニュースを見るとニュージーランドの中にも差別や偏見はあるんだなーとすごく感じてしまいます。でも、その反面、人種の違いに対してすごく寛大な人たちがたくさんいることも再認識できます。

こういった問題も多民族国家だから起こることなので興味深いなと思ったので記事として取り上げてみました。

状況元:Family fractured by sale of Slipper Island | Stuff.co.nz

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