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今日は昔から知っていることだけど改めてショックだったことを書きたいと思います。
それは「ニュージーランド人は食器をすすがない」ことです。
ニュージーランドに住んでいるとは言え、奥さんは日本人、フラットなどでシェアをして生活をしているわけではないので「ニュージーランド人が食器をすすがない」ことをすっかり忘れていました。
ところが先日、それを強烈に思い出すことがありました。
そこで今日はどうして食器をすすがないのか、また意外だったそんなすすがない人たちなりにある洗い物のお作法について紹介していきます。
洗い物をすすがないニュージーランド人
まず何があってそんなことを思い出したのかから書いてみます。
最近、自分たち夫婦は毎週日曜日の夜、両親学級に通っています。その授業は2時間でお茶が出たり、休憩時間にフルーツやお菓子が出たりします。そして授業が終わったあと、自分たちで洗い物をして最後はキレイにした状態で立ち去るわけです。
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そのときの洗い物は一切お皿もカップもすすがれません。
流しにお湯を溜めて、洗剤をダーッと入れて、泡をボコボコに立ててからブラシで洗っていきます。
そして洗い終わった泡がタップリ付いたカップやお皿を他の人たちが立ち話をしながらセッセと拭いてカップを片付けていきます。
翌週、このカップでお茶を飲むの?と思うと….あまり気持ちの良いものではなかったです。
もちろんニュージーランドに住んでいる人全員が洗い物をすすがないわけではありません。
でも、この時洗っていた人たちは全員すすがない派でした。
何で洗い物をすすがないんだろう?
もともとこの「洗い物をすすがない」という文化はイギリス圏のものらしいです。
主にイギリス、アイルランド、スコットランド、ニュージーランド、オーストラリアなどですね。アメリカ、カナダではすすぐ人たちが多いようです。
過去に会った人たちに「なんですすがないの?」と聞いたり、改めていろいろ調べてみると「すすがない人たち」の言い分はこんなところが多かったです。
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- そういうものだから。
- 洗剤をすすがないと水垢が付かない。すすぐと水垢が付くから。
- 洗剤は流さなくても大丈夫なように作られているから
- 体内に入る量は大したことないから平気。
- 生まれてからずっとそうだけど病気にならないし大丈夫だから。
ちなみにこういう人たちは体を洗ったあとも流さない人、もしくは流すことに意識を向けない人が多いとか。
流す派の人たちからしたらこれらの理由は突っ込みどころ満載ですよね。
「衛生的にどうなんだろう?」とか「少量だからって平気なわけがない」とか「健康より水垢を嫌うってどういうこと?」とか。
でも、きっとそれは自分の親もおじいちゃんもおばあちゃんも、そのまたおじいちゃんも…と代々そうだったら疑問に思わないのかもしれません。一番最初の答え「そういうものだから」が全ての答えです。
実は「すすがないで洗う」にもお作法がある
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すすがないで洗う人たちは別に雑だからそうやっているわけではありません。
そういう風習の人たちだからです。なので、その人たちなりのルール、お作法があります。全ての家庭で行われているわけではないんですけど、一般的と言われているやり方を紹介します。
- お湯を流しに溜める。
- 洗剤を入れる
- 泡立てる
- グラスをシンクに漬けて洗って、横の乾燥台に置く。
- 油汚れが少ないものから漬けて→洗って、乾燥台へ。
- 汚れが落ちないくらい汚れたら栓を抜いて、再びお湯を溜めて…を繰り返す。
- 全部洗ったら、そのまま乾かす派と、拭き取る派に分かれる
もちろん雑な人は全部ガーッとシンクに入れてからお湯と洗剤を入れて洗っていきます。
文化の違いとは言えこれは抵抗ありです
国が違えば文化が違うのは十分わかっています。
なので、すすがない人たちに対してブーブー言うつもりはありません。
でも、個人的に好きか?嫌いか?と言われたら嫌いです。見習いたくありません。やっぱり洗剤が薄まっているとは言え入るのは抵抗があるし、すすがなければ汚れた水も結果的に口の中に入るわけなので、衛生面が気になりますね。
シンクにたまった汚れた水を少しでも良いから飲めるか?と聞かれて飲めないのと同じです。
国が違えば「家の中で靴を脱ぐ、脱がない」が違ったり、日本でも「鍋とか大皿から直箸(じかばし)で料理を取るのは不衛生」と考える人と「そんなの気にしない」と言う人がいるのと同じかもしれません。
どちらも衛生的には家で靴は脱いだ方が良いし、直箸もそれぞれの口に入ったものが鍋の中で合流するわけですから、しないほうが良いです。自分自身は食器はすすぐし、家では靴を脱ぎますけど、鍋の直箸は気になりません。人によってはそれって矛盾してるのかもしれませんけどね。でも、そう育ってきているので考えは変わらないと思います。
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きっとそれと同じことが食器をすすがない人たちにとっては、当たり前で変わることがないことなんでしょうね。
ニュージーランドに限らずイギリス圏で生活すると皆さんビックリすると思います。
そういう人と家をシェアしたら大変かもしれません。でも、それも良い経験でいろいろ考えることができるので良い勉強になりますよ。
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