ニュージーランドでは出産後、胎盤を病院でもらえる

先日ちょっとビックリしたことがあったので今日はそのことを記事にします。
そのビックリしたことというのは、タイトルにある通り「ニュージーランドでは出産後、胎盤を病院でもらえる」ことです。

先に触れておきます。
海外だけでなく日本でも昔「胎盤を食べる」という文化があったそうです。そして未だにそういう風習や「食べるとキレイになる」とか「最後の回復が早くなる」なんていう考え方もありますけど、今回はそういう話ではありません。

むしろ個人的にはけっこう良い話かな?と思える内容です。

では、いったい何のために胎盤を持ち帰る人がいるのでしょうか。

胎盤を持ち帰るのは主にマオリの人たち

今回の話は、先週か先々週、両親学級(Antenatal Classes)に参加したときに「子どもを産んだあと胎盤を持って帰ることもできるよ」と教えてもらったことからスタートしました。

両親学級でそのことを聞いたときは「何で持って帰るんだ?」と疑問に思っただけでした。
ところが昨日そんな話を仲良くさせていただいている方に話しました。すると「たしかマオリのなんかだった気がするな」と言う話になったわけです。

そうなるとやっぱり知っておきたいと思って「マオリのなんとか」をさっそく調べてみました。
調べてみてわかったのは、すごく興味深いことでした。

この胎盤を持ち帰るのは強制的に「持って帰りなさい」と強制的に渡されるのではなくて、「持ち帰りたい人がいればどうぞ」というスタンスです。そして持って帰る人たちのほとんどがマオリ系の人たちです。

と言うのも昔からのマオリ族の文化が関係していますからです。

もらった胎盤は◯に〇〇る

では、もらった胎盤はどうするのでしょうか。
せっかくなのでちょっとした穴埋めにしてみました。答えを下にある写真のあとで書きますので、考えてみたい方はちょっと考えてから下にスクロールしていってください。

quick learner
© Brandon

わかりました?「もらった胎盤は◯に〇〇る」んです。
この○の数だけ文字が入っていきます。あまり答えを引っ張ってもしょうがないので答えを書いてしまいます。

答えは「土に埋める」です。

マオリ語で胎盤のことをWhenua(フェヌア)と呼びます。ちなみに英語では「placenta」とか「afterbirth」と呼びます。

もともとマオリの神話では、全ての生き物はPapatuanukuと言う母なる大地から生まれてきたと考えられています。そして、胎盤とヘソの緒が人類で一番最初に生み出されたものであり、最終的に胎盤とヘソの緒は土に還るものとされました。

埋める場所はその人にとって大切だと思える場所であれば、人によってそれぞれです。先祖や家族と繋がりが強いと考える場所に埋められるそうです。自分のお母さんが早くなくなっている場合は、お母さんのお墓の周りに埋めたりすることもあります。
また先祖が集まる場所がある人たちもいるとか。

Baby Fingers
© Thomas

マオリの人たちが大切にしているのは伝統はもちろん、先祖との繋がりを胎盤とヘソの緒で繋ぐことがあります。
他にも、この理由は個人的にすごく納得したことなんですけど、自分の子どもが生まれてこれたのは胎盤やヘソの緒が非常に大きな役割をします。そんな大切な命の作り出したある種「命を生み出した臓器」を、病院でゴミとして捨てられるのは耐えられないから、亡くなった人を埋葬するのと同じようにキチンと土に還してあげたいと言う気持ちがあるようです。

そう思うといろいろ考えてしまいます

最初この話を調べる前は「胎盤は要らない」と思っていました。
でも、こういう話を知ってしまうと何となく病院でゴミとして捨てられてしまうのは、非常に切ないし、もらうことも考えるようになりました。

ただもらっても埋めるべきところがわかりません。
今借りてる家の敷地内に埋めるのも変だし、近所の山に埋めるのも特に縁があるところでもないので。

最近ではマオリの人たちだけでなく、他の人たちもこの文化を知って胎盤をもらって帰る人たちがニュージーランドのなかで増えているそうです。また持ち帰らなくても魚拓ならぬ胎盤拓みたいなものを取ることもあります。
実際に両親学級で見せてもらってビックリしました。

国が違えばいろいろ文化が違うんだなーと思った瞬間でした。
日本ではヘソの緒はもらえますよね。胎盤はどうなんでしょうか。日本で「胎盤ください」と言ってもらえるのかわかりませんけど、日本でもこういうことは普及しても良いのかもしれませんね。

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