近年急増殖のハチ (Wasp)に要注意!ニュージーランド

これからニュージーランドの森や茂みの中を歩く予定がある方は気をつけたほうが良いニュースがネルソンの地方紙「Nelson Mail」に掲載されていました。

ニュージーランドにはWaspと呼ばれるハチが生息しています。
そのWaspが近年急増殖していて、とうとう環境庁(Department of Conservation)が駆除に向けて動き出したそうです。

そこで今日はどんな駆除活動をしているのか、それとそもそもWaspと言うのがどんな生き物なのか、どう対処したらいいのか?などを紹介していきたいと思います。

ちなみに今日は蜂の写真とか出てくるので、苦手な人は薄目でご覧ください。

そもそもWaspって何だろう

Waspと言うのは辞書を調べると「スズメバチ」とか「ジガバチ」なんて書かれているんですけど、ニュージーランドには5-6種類のWaspがいて、どれも見た目は「何となく雰囲気が違うミツバチ」と言う感じです。

Waspの一種Common Waspの見た目はこんな感じです。
Common Wasp (Vespula (Paravespula) vulgaris)
© Martin Cooper

Common Waspは世界中にいて、スズメバチの一種です。
他にもアシナガバチの一種がWaspと呼ばれていたり、認識としては「攻撃性のあるハチ」の総称のようです。

近年急増殖で環境庁も動き出した

今までWasp(ワスプ)に対して国を挙げて何か対策するということはありませんでした。行っていたのは巣が住宅地や公園など人に被害が及ぶ場所に作られた時のみ巣の駆除を行う程度でした。

ところがここ数年急速に数を増やしているため、環境庁が動き始めたわけです。
と言うのも、もちろん住人や観光客に被害が及ぶのはもちろんなんですけど、ワスプにはほとんど天敵がいないため数は増えるばかり。さらにミツバチや野鳥などの命を奪うなどして生態系に影響を及ぼし始めました。

そこで現在、ネルソンの近くにあるNelson Lakeやエイベル・タズマンのFalls River周辺、マルボロのBottle Rock Peninsulaなど数カ所に毒餌を仕掛けて試験的に駆除を試みています。
今のところ効果が非常にあることがわかってきたので、今後全国展開されることになるそうです。

さあ困った!ワスプ対策を覚えておこう

ワスプは非常に攻撃性が高いハチなので一度ご機嫌を損ねてしまうと大変なことになってしまいます。
特にニュージーランドは2月と3月、日本だと8月と9月の夏の終わりくらいが一番攻撃性が高くどちらの国でも一番被害が出ています。

そこでワスプ対策を覚えておきましょう。
出典:Tips to avoid being stung | First aid | Landcare Researchほか

これはワスプ(攻撃性のあるハチ)だけに限らず普通のハチや、日本のハチでも同じなので覚えておいて損はないかもしれませんね。

森や茂みに入るときは
ワスプに限らずハチは濃い色に過敏に反応するそうです。
そのため、森や茂みに入る予定があるときは濃い赤とか黒の服を着て行かないで、白や薄い色の服を着ていくほうが良いです。

やっぱり彼は目立ちすぎてダメなんでしょうね

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©ダンディー坂野

また肌の露出はその部分を刺されたら覆うものがないので、長袖・長ズボンを着るのが良いですね。

ワスプが近くにいる場合は
基本的に近づかないのが無難です。
どうしてもその横を通らないといけない時は、ハチの動きを見ながら邪魔にならなさそうなルートを見つけて、ソーッと歩いて通り抜けましょう。走って通るのはよくありません。

ちょっとランチ休憩するときは
まず半径10-20メートルのあいだに巣がないかザザッと見ておきましょう。

巣がない場合もご飯を食べるとは要注意です。
森のなかで缶ジュースやビールを飲むのは危険です。と言うのは、これらの飲み物は樹液と同じで匂いがハチを呼びこむそうです。またなぜかシーチキンが入ったサンドイッチには寄ってくるそうです。

どちらも気が付かずに飲んだり食べたりして口の中にハチが入ってしまったら、口の中を刺される可能性があります。口や喉は呼吸器と近いので刺された場合の重症度が高いそうです。気をつけましょう。

Palm Beach (Waiheke, NZ) Picnic Table
© Irene Wood

ハチが頭の上に乗った!そんなときは
なにもしないでジッとしているのが一番のようです。
もともと攻撃するつもりもなく、ただとまっただけのハチを払い落とそうとすると「攻撃された」と勘違いして逆に刺されてしまいます。

ハチが襲ってきたときは
間違えて蜂の巣を踏んでしまったり(低いところにあることも)、なにか刺激をして襲われた時は、全速力ダッシュで逃げましょう。そのとき、開けたところを走るのではなく茂みの中を走るほうがハチを巻けるそうです。通常20-30メートル走るといいと言われています。

とにかくハチのいないところまで逃げるしかありません。

と、ニュージーランドのサイトには書いてありました。
でも、日本のサイトでスズメバチの対処方法を見ると「走って逃げるのが一番危険」とも書いてあります。では、どうすれば良いんでしょう。。。

いくつか見ていくと「できるだけ低姿勢で80-100メートル走る」と書いてありました。

Bushline Hut, Nelson Lakes, Nelson NZ(res)
© Nelson Tasman Tourism

刺された!そんなときは
すぐに毒を吸い出しましょう。
その場合、口で吸い出すと口から毒が回ってしまうので、指でつまんで絞り出します。そして水で洗って、さらに冷やしましょう。とにかく冷やすことで毒の周りが遅くなります。

特に気を付けたいのが「ハチに1回刺されている人」です。
2回目以降、ハチに刺されるとアナフィラキシー反応と言うショック状態になって命を落としてしまうことがあります。もし全身にジンマシンができたり、吐き気をもよおす場合はすぐに救急車を呼ぶか、周りの人に助けを求めましょう。

ちなみに救急車を呼ぶ場合、ニュージーランドは電話番号が「111」です。

とにかく距離を取ることが大切ですね

森の中にいるとハチの羽音は意外と聞こえるものです。
まずそういう音がすごくする場所があったら、そこは足早に通り抜けるのが一番ですね。あとはとにかく気をつけるしかありません。

せっかく遊びに行ってハチに刺されて痛い思いをしたり、最悪の事故などが起こっても切ないだけですからね。

これからの時期ニュージーランドを旅する人、特にトレッキングをする人たちは気をつけましょう!

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