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タイトルを見て「え?パスポート盗まれたの?大丈夫?」と思った方がいたら、ゴメンナサイ。そしてお気遣いありがとうございます。盗まれていません。
今日はオンラインの新聞stuff.co.nzに載っていたパスポートにちなんだ話を紹介しつつ、日本人が海外でパスポートを盗まれてしまった場合にどうしたらいいのか?を紹介します。
自分自身も5年ほど前に盗まれたことがあるので、その辺の経験も踏まえて書いていこうと思います
Kiwiパスポートが闇マーケットで人気に
New Zealand passports targeted by criminals, terrorists | Stuff.co.nzによると、ここ数年ニュージーランド人のパスポートの盗難が非常に増えているそうです。
2010年から2014年までの4年間で11,000以上のパスポートが盗難として、42,000以上のパスポートが紛失として届けられたそうです。ニュージーランドの人口は日本の約1/30なので日本で言えば33万ものパスポートが盗まれたことになるんです。
どうしてニュージーランド人のパスポートが盗まれるのかというと、国のイメージとしてテロリストが多い国ではないし、薬物などを持ち込む人が多い国でもないからです。
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Stuff.co.nzの記事に書いてあったのは、イランとかナイジェリアのパスポートを持って入国するのとニュージーランドのパスポートを持っているのでは、入国審査官の印象が大きく違ってくるわけです。
© sprmario
他にもいろいろ調べていって「なるほど」と思ったのは、日本人のパスポートも闇マーケットで高く売れるらしいんですけど、日本のパスポートを持っている99%以上が外国人からの帰化ではなく純粋な日本人です。
ところがニュージーランドは多国籍な国なので、ごまかしが効くんですね。
白人でも黒人でもアジア人でも、名前がJack Smithと書いてあっても違和感は少ないです。ところが白人や黒人が「高橋健太朗」と言うパスポートを持っていたらバレバレです。
そんなところも人気の理由のようです。
ちなみにStuff.co.nzによると盗まれたパスポートは闇マーケットで1つ米ドルで11,000ドル(120-130万円)くらいで取引されるとか。日本人のパスポートも40-50万円とか中には100万円以上の価値がある…なんてGoogleで調べたら書いてありました。ホントなんですかね。
さてさて、そんな前置きはさておき、パスポートが盗まれたら皆さんはまず何をすればいいと思いますか?領事館に行く?警察に行く?いったんご飯でも食べに行きますか?
パスポートが盗まれた時にするべきこと
パスポートが盗まれたら、まず最初にしなければいけないことは「落ち着くこと」です。
パスポートはクレジットカードが盗まれるのとは違って、盗まれてすぐに何か自分にとって不利益なことが起こるわけではありません。誰かの手にわたって闇マーケットに行くかもしれませんけど、誰かの手に渡るまではだいぶ時間がかかります。
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なので、まずは慌てずに落ち着いて対処することが大切です。
まず落ち着いたところで、もしパスポート以外も盗まれている可能性がある場合は、荷物をひと通りチェックしましょう。と言うのは、最初に行く警察で盗難届を出すんですけど、何を盗まれたのか全部言わなければなりません。
手元に荷物がない警察だとその辺がよくわかりませんよね。もし海外旅行保険で盗難が適応される場合はこの警察で発行してもらう盗難証明書(Police Report)に盗まれたものが書かれている必要があります。
では、荷物チェックも終わったら最寄りの警察に行きましょう。
旅行先でどこに警察があるかわからない時は、ホテルとか宿泊先で「Where is the nearest police? My passport was stolen」などと言えば、親身になってどこに警察があるか教えてくれるはずです。
どうして領事館/大使館より警察に先に行くのかというと、領事館/大使館に先に行っても警察から盗難証明書をもらってこないと、「帰国のための渡航書」を領事館/大使館が発行してくれないからです。
ちなみに「帰国のための渡航書」はパスポートを失くした人が帰国するための渡航書です。
ニュージーランドに住んでいる人はパスポートの再発行手続きをしましょう。また旅行中でも帰国しないで別の国に行こうと思っていた人もパスポートの再発行が必要になります。
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盗難証明書をもらえたら、今度は大使館か領事館に電話です。
電話で状況を説明して、「帰国のための渡航書」やパスポート再発行に必要な書類を教えてもらいます。さらに大使館/領事館がない都市にいる人は、自分がその都市まで行かないといけないのか?など聞いたほうがいいですね。
以下がニュージーランドにある大使館と領事館の情報です。
在ニュージーランド日本大使館|ウェリントン
住所:Level 18, Majestic Centre, 100 Willis Street, Wellington,
電話:04 473 1540
ウェブサイト:www.nz.emb-japan.go.jp/
在オークランド日本国総領事館|オークランド
住所:15, AIG Building, 41 Shortland Street, Auckland CBD
電話:09 303 4106
ウェブサイト:www.auckland.nz.emb-japan.go.jp
在クライストチャーチ領事事務所
住所:12 Peterborough Street, Christchurch,
電話:03 366 5680
ウェブサイト:www.nz.emb-japan.go.jp/consular_office/
大使館/領事館は土日と日本・ニュージーランドの祝日はお休みです。また電話も常に繋がるわけではないので、ウェブサイトでいつやっているのか確認しておいてもいいですね。
たいてい「帰国のための渡航書」は1-2営業日で発行してくれるそうです。
ただ運がいいと当日発行だったり、状況を説明すると特急でやってくれるかもしれません。まずは電話をしてみるのが一番だと思います。
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万が一に備えた準備が大切
パスポートだけに限ったことではないんですけど、海外旅行に行くときに起こる万が一に備えるためにしておいたほうがいいことを書き出しておきました。
- パスポートのコピーをとっておく。顔写真があるページとビザのページ
- 大使館/領事館の連絡先をメモしておく
- クレジットカードの連絡先をメモしておく
- 海外旅行保険に入っておく
海外旅行保険はパスポートが盗まれたときホテルを延泊したり、盗まれてしまったことで発生した思わぬ出費をカバーしてくれる可能性があります。
盗まれないに越したことはないですね
「備えあれば憂いなし」なんて言うんですけど、いろいろ「万が一」に備えすぎるとそればっかりに時間を取られて大変ですよね。でも、パスポートとかクレジットカードは盗まれるとそのあとがいろいろ面倒です。その辺だけでも「万が一」に備えておきたいですね。
自分自身がパスポートを盗まれた時の話は書くと長くなるので、ここでは触れないんですけど、落ち着いて対処すれば大きなトラブルにならず意外と平気でした。
その時は凹みましたけど、今思えば「いい話のネタが出来たぞ」と思っちゃったりもしました。皆さんもそのくらいの気持ちで焦らず落ち着いて対処しましょう。
あとは取られないようスーツケースに入れて鍵をかけたり、盗まれない対策もキチンとしたいですね。