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ニュージーランドの首都「ウェリントン」といえば、「コーヒーの街」「クラフトビールの首都」なんて呼ばれたりしますが、それよりも前から呼ばれている愛称があります。それは「Windy Wellington」です。ガイドブックなどでよく「風の街」と書かれています。
4年前の2014年、ウェリントンに越してきて、その名前はダテじゃないと何度も思わされてきました。実は記事を書いている今も、ウェリントンは台風の暴風域か?というほど強い風が吹いています。
本当に風が強い日はセダンタイプの車でも走っていて暴風で車が横に揺れるほどです。
さて、そんな風の街ウェリントンなんですけど、実は自称「風の街」ではなくて、本当に世界有数の風が強い街なんです。
風が強い街の話をする前に
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ウェリントンの風がどのくらい強いのかを理解してもらうために、風速何メートルだとどのくらい風が強いのか?を簡単に紹介しておきます。
気象庁では風速に応じて以下のような危険があるとしています。
- 10メートル〜15メートル/秒
風に向かって歩きにくくなる。傘をさせない - 15メートル〜20メートル/秒
風に向かって歩けない。高所での作業は極めて危険 - 20メートル〜28メートル/秒
何かに掴まっていないと立っていられない。木の転倒し始める。通常速度での運転は危険。 - 28メートル/秒 以上
屋外での行動は危険。多くの木が倒れ、走行中のトラックが倒れる危険性も。
ちなみに少し前にものすごい風が強く「今日はすごいな」と思ったら、後に新聞で「風速40メートル」と書いてありました。
ビックリするのは「風速40メートル」は、時速に換算すると144キロもあるんです。そして風速28メートル/秒で屋外での行動は危険、さらに木が倒れたり、走行中のトラックが倒れる可能性もあったことを考えると、40メートル/秒(時速144キロ)は相当な風だったことがわかりますね。
世界一風が強い街に輝いたウェリントン
Top 5 Windiest Cities in the World | ShawnVoyageの調査によると、年間を通した「平均の風速」が世界で一番強い街とのことでした。
どのくらい風が強いのか?というと、1年のうち195日が風速16.5メートル/秒以上あるそうです。「16.5メートル」といえば、「風に向かって歩けない」といわれる風速が15メートル以上なので、それ以上ということです。そんな風の強い日が年間55%以上あるということです。
ちなみに東京の場合、ここ40年くらいで年間の平均風速は2.9メートルから3.7メートル/秒くらいです。月ごとの平均を見ても3.0-4.5メートル/秒くらいしかありません。
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ところがウェリントンは、1年平均で見てみると東京の倍の8.1メートル/秒ほどあります。
余談なんですけどウェリントンで一番風が強かったのは1959年と1962年の69メートル/秒です。でも、日本にはその更に上がいて、1966年に宮古島で85.3メートルを記録したことがあるそうです。上には上がいるものですね。
他の風が強い街はどこ?
風が強い街の1位はウェリントンでした。では、それ以外のトップ5は?というと以下の通りです。
02位:リオ・ガジェゴス|アルゼンチン
03位:セントジョンズ|カナダ
04位:プンタ・アレナス|チリ
05位:ドッジシティ |アメリカ
どの街もまったく名前を聞いたことがありませんでした。風が強い街といえばシカゴとか聞いたことがあったんですけど、トップ5に入ってもいませんでした。
ウェリントンで強風の日は風を楽しみましょう
ウェリントンに来ると、「え?これは台風?」という日に遭遇することがけっこう多いと思います。
雨の日は台風中継で見たことがあるような状態になってしまうかもしれません。でも、そんなときは「世界一風が強い街」のアクティビティーの1つとして風を楽しんでください!
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