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今でこそNew Zealand(ニュージーランド)といえば、誰もが一度は聞いたことがある国の名前になっていますが、実は建国当初は別の名前になる可能性もあったんです。
では、いったいどんな名前になっていたのでしょう?
今日はちょっとマニアックな、でも国の名前が決まった背景みたいなものがわかるちょっと興味深いお話しです。
ニュージーランドの名前の由来
まず今回わかったことを紹介する前にニュージーランドの名前の由来をサラッと紹介しておこうと思います。そのほうが今回の話をより楽しんでもらえると思います。
もともとヨーロピアンが移民してくる前から、ニュージーランド New Zealandにはマオリ族が住んでいました。マオリ語でニュージーランドのことをAotearoa(アオテアロア)といいます。ちなみにいつから「アオテアロア」と呼ばれるようになったのかはわかりません。
というのは、マオリ族はもともと文字がなく、そういった歴史を文献として残すという習慣がなかったからです。
わかっているのはアオテアロアはもともと北島だけを指していたのが、いつの間にかニュージーランドという国自体を呼ぶときの名前として使われるようになったということくらいです。
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ちなみにアオテアロアはaoが雲(Cloud)や夜明け(dawn)、teaが白(White)、クリア、明るい(bright)、そしてroaが長い(Long)という意味です。
全体では「白く長い雲のたなびく地」」なんていう意味になります。
では、いつニュージーランドという名前が付けられたのか。
それは1642年にオランダ人のAbel Tasman(エイベル タズマン)が、この地を見つけたことがきっかけでした。彼がこの地の名前をオランダのゼーラント州(Zeeland)からとって「Nova Zeelandia」と名付けたことが始まりでした。
どうしてエイベル・タズマンに命名権があったのかというと昔、ヨーロッパでは新しい土地の命名権を一番最初に見つけた船の偉い人持っていたんですね。
New Britainになったかもしれなかった
その後、エイベル・タズマンがこの地をNova Zeelandiaは、ニュージーランドの最高峰のマウントクック」の名前のもとになったジェームス・クックがNova Zeelandiを英語読みした「New Zealand」にしました。そして、すっかりニュージーランドはNew Zealandという名前が定着していきました。
ところが国として独立をするとき「国の名前をどうしよう」という話が改めて持ち上がり、そのとき「さあどうしよう」という議論が沸き起こりました。
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というのは、もともとイギリスの植民地だったニュージーランド。独立してもイギリス領であることにはわかりありません。そしてイギリス領では「イギリス領の土地ではイギリスの地名から名前を取る」という習慣がありました。ところがNew Zealandのもともとの地名はオランダがルーツなので、ルールに沿っていなかったわけです。
さらに最初にこの土地に「Nova Zeelandia」と名付けたエイベル・タズマンは実はニュージーランドに上陸すらしなかったという説があるかったので、そうなってくると、余計オランダの地名を使ったNew Zealandはおかしいのでは?という声が上がってくるのも頷けますね。
そこで挙がった候補の1つが「New Britain」でした。
いろいろ調べていくと「他にも幾つか候補があった」という記述は見つけたんですけど、具体的にどんな候補が挙がったのかは見つけることができませんでした。
ところが結局それらの候補もどれも決め手に欠けて、そのままNew Zealandが定着してしまいました。
歴史が浅いからわかるいろいろな事実
個人的にはNew Zealandという名前で良かったなと思います。
この名前好きです。最近では一部で国の名前をAotearoaにしようなんていう動きもあるんですけど、これは覚えてもらいにくそうなのでどうなんだろう?と思いました。
ニュージーランドという国自体、世界的に見てもすごく新しい国です。
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そのため、長い歴史を持つ国と比べて文字として残っている事が多く、こういった歴史の紐を解いていくのが意外と簡単で、そして複雑に絡み合っていないことが多いので面白いです。
今回記事を書くに当たっていろいろ他にもわかったことがあるので、今後色々紹介していきたいと思います。