計画浮上 One Tree Hillに再び木を!

スポンサーリンク

オークランドの観光地として有名なOne Tree Hill(ワン・トゥリー・ヒル)
実はこの丘のてっぺんには木が生えていません。

「かつて1本の木が生えていた丘だからOne Tree Hillと呼ばれる」って誰かに教わった記憶があるんですけど、実はその丘に再び1本の木を植える計画が浮上しているそうです。

そこで今日は今回の計画のことと、One Tree Hill自体のことを紹介したいと思います。

One Tree Hillっていったい何?

もともとOne Tree Hillの丘は火山の噴火で出来た小さな山で、高さが182メートルあるそうです。

One Tree Hill Auckland (11)
© Bernard Spragg

この場所は1700年代からマオリ族にとって非常に神聖な場所として崇められていました。また同時にこの丘を中心にマオリ族の中でも最大の部族が住んでいたことから、生活の場としても非常に重要な場所と考えられていました。

ちなみにOne Tree Hillのマオリ名はMaungakiekieと言って、Maungaは山のことを指し、Kiekieと言うのはニュージーランド原生のツタ植物を意味しています。2つを合わせると「Kiekieの山」という意味ですね。

少し余談なんですけど、TaurangaにMt. Maunganuiと言う山がありますね。
あの山はMaungaが山、nuiは大きい(Large)とか重要(Important)と言う意味なので大きな山とか、重要な山という意味を持っています。

さてそんなOne Tree Hillの山頂にはもともとTotara(トタラ)という木がありました。この木は大きな分類だと松とか杉、ヒノキの一種です。
ところがヨーロッパの移民がどんどん入ってきた1800年代、Totaraは建材として非常に良かったり、冬の薪としてドンドン切り出され、最後にはOne Tree Hillのてっぺんに生えていたTotara(トタラ)も切り倒されてしまいました。

スポンサーリンク

その後1870年代にニュージーランドの原生樹ではないまったく別の松が植えられることになりました。
この松が2000年まで丘の上にあったニュージーランドに住んでいた人達に親しまれていた木でした。

One Tree Hill
これがまだ木がある頃のOne Tree Hillです。 © Wikipedia

では、2000年にいったい何が起こったのか。
実はマオリの活動家たちが政府へ抗議する理由の当てつけとして「この神聖な丘にニュージーランドの原生樹でない木は必要ない」と主張して、松の木をチェンソーで切り倒そうとしました。
幸いにも切り倒されることはなかったのですが、その後の蘇生処置が上手く行かず、倒壊の危険性が出てきたため切り倒されることになりました。

それから14年間あの丘の頂上に木は生えていません。

そういえば昔ワーホリ時代に「昔、One Tree Hillには1本の木があって、それがなくなった代わりにあのオベリスクが建てられた」と聞きました。
でも今回調べてみたところオベリスクは1940年に建てられ、木が切られたのは2000年なのでデマだったと言うことですね。そのデマを知って10年目にして誤解が解けました。

再び木を植える計画が浮上中

14年も経った2014年。
やっとあの丘に木を植える計画が動き始めて、先日ニュースなどに報じられていました。

現在植える木として候補に挙がっているのは3種類です。
1つはもともと生えていたTotara。

Sunbathed Totaras
© Dave Arthur
これがTotaraの別の写真です。見た感じ松っぽいですよね。

その次がKauri(カウリ)
Kauriと言えば樹齢2500年とも言われている非常に生く生きる木で、マオリ神話に登場する森の神と同じ名前のタネ・マフタと呼ばれる巨木は観光地としても有名ですね。
高さは15ー20回建てマンションに匹敵する50メートル、幹の太さは大人の女性だと8-9人必要な13.8メートルもあります。ちなみにこのKauriもTotaraと同じで大きな分類で言うと松です。

Kauriを写真で紹介しようと思ったんですけど、この大きさを表現出来る良い写真がなかったので上の例えでイメージしてみてください。

そして最後がPohutukawa(ポフツカワ)です。
Pōhutukawa tree - Waitangi
© Chris Wall
Pohutukawaはユーカリやグアバ、フィジョアなどと大きな意味で同じ木の種類で、ちょうどクリスマスの時期に真っ赤な花を付けることからニュージーランド クリスマスツリーとも呼ばれています。
この花はニュージーランド人に非常に愛されていて、お土産物のデザインなどで多く使われています。

どの木を植えるかについては基本的にマオリ族のお偉いさんたちが今後話し合って決めていくそうです。

個人的にはKauriが良い

専門家たちの話では、丘の上に木を1本植えるのはなかなか自生することができないそうです。
ある程度大きくなるまでは木本来の強さと合わせて、その個体にも差があるため、とりあえず植えてみるのが一番良いとテレビで話していました。

個人的にはPohutukawaは赤い花が咲いてクリスマスの時期は見た目が良いかな?と思う反面、あの丘はマオリの聖地であることや、将来的に丘の上に巨木が立ってくれたら100年後200年後の景観はいいのかもしれないな?と言う期待と願いを込めて「Kauri」に一票入れたいです。

今後日刊ニュージーランドライフではどの木が植えられることになったのかなど続報を紹介していきたいと思います。

いつの日か名実共にOne Tree Hillが復活してくれるのを楽しみにしています。

皆さんはどの木が植えられるのが良いと思いますか?
下にコメント欄を復活させましたので、どの木が良いかご意見聞かせていただけると嬉しいです。

こんな記事もよく読まれています

スポンサーリンク

COMMENTS