[新聞に掲載] ニュージーのカフェに日本の銭湯の鏡

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もう2ヶ月前にフッと思い立って始めた企画みたいなものがありました。
その企画が巡り巡って、今日の福井新聞のウェブ版(たぶん紙の方も)掲載されました。

まずはこの企画にご協力いただいた読者の方々、また実際に取材を行ってくれた福井新聞の記者の方(名前は書いて良いのかわからないので伏せておきます)にお礼をさせてください。

ありがとうございました!

今日の話はその企画が思い立つところから、ことの顛末みたいなものを紹介してみたいと思います。

カフェで見つけた日本語が書かれた鏡

ある日ウェリントンのAro Cafeへ行ったときのことでした。
何気なく、レジの近くに「+」の形で飾られている9枚の鏡に目が行きました。そこにはすべての鏡に日本語が書かれていて、どれもパッと見は銭湯か駅のホームに貼ってある鏡に見えました。

Aro Cafe Mirror
これがその鏡です。

その時、奥さんと「なんでこんなところに日本の鏡があるんだろうね。面白いねー」と言うところから始まって、「これらのお店、まだ営業されてたら面白いね」「そのお店の人たちに教えてあげたいね」なんて盛り上がりました。

それからしばらくして「あること」を思い付きました。

ネットを使えば何とかなるかもしれない

家に帰って写真を拡大表示して店を探していくと、鏡に書かれているすべてのお店が「福井県小浜市」の駅前にあるいうことがわかりました。

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そこで「不思議だねー」なんて話をしていたら、フッと面白い企画を思い付きました。

Obama Station
© Douglas Triggs

それは日刊ニュージーランドライフのFacebookページを使って、もし誰か福井県小浜市、もしくは小浜市の周辺に住んでいる方がいたらサプライズをしてもらおう!ということになりました。

企画の内容は
「誰かに上で紹介した写真をプリントしてもらって、お店の人たちにプレゼントしよう」というものでした。

まさかお店の人たちも昔使っていた鏡がはるばる海を渡って南半球ニュージーランドのカフェでオシャレに飾られているなんて思いもしないでしょうからね。

そこでFacebookページを使って「中継役をしてくれる」協力者を募集したわけです。

たくさんのメッセージやコメントから発展する企画

そのFacebookページを投稿した日から数日にわたって、本当にたくさんの方から「協力します!」という声を掛けていただきました。

中には近所には住んでいないけど、そのために行ってくれる方とかもいて、それだけでこちらは心温まる思いをさせてもらうことができました。

そんな中でいただいたコメントで「地元の新聞社の方に紹介して取り上げてもらうのはどうですか?」と言うアイディアがあって、さっそく新聞社の方に連絡を取りました。

新聞社の方にお願いした理由は、やっぱりその鏡の持ち主の方たちが新聞記者の方に「私、福井新聞のものですが、おたくの鏡がニュージーランドのカフェに飾られているのご存じですか?」と取材される姿が目に浮かんだのと、元の鏡の持ち主の方たちが一番ビックリするのは新聞社とか来てくれることかな?と思ったからです。

余談なんですけど、やっぱり小浜(おばま)市。こういうお菓子を売ってます。
小浜市のクッキー
© Markéta

それぞれの取材活動

その後、福井新聞社の方と連絡を取ることができて、お互いで取材をすることになりました。
福井新聞の方はそれぞれのお店が今でもあるのか、そして現存するお店への取材と、その鏡にまつわる話を集めることでした。

こちらは再度カフェへ訪れて、いつからこの鏡があるのか、これらの鏡がどこから、なんで来たのか?などを取材してきました。

こちらのお願いは1つだけでした。「こちらで撮った写真をプリントしてお店の方に渡して欲しい。そしてその写真を持ったお店の方の写真を撮って欲しい」というものです。

あとは福井新聞でどういう風に掲載されても、それは記者の方にお任せすることにしました。

そして今日、福井新聞に掲載

そんなこんなで今日、福井新聞のウェブ版(それとたぶん紙版)に「なぜ?NZカフェに小浜の広告鏡 海を渡ったルート謎」というタイトルで記事が掲載されました。

ここの文章をそのまま引用してしまうと、いろいろ著作権があるので、先方からいただいた写真やメールの内容から今回の事の顛末を紹介したいと思います。

もちろん記者の方と話をして、こちらはこちらで記事を掲載する話になっています。

Aro Cafe Mirror
これら9枚の鏡に載っているお店はどれも福井県小浜市の小浜駅周辺にあるお店で、幾つかのお店は廃業されていましたが、「仁保商店」「フルタヤ」「東寿し」の3点は未だにお店をされていて、福井新聞社の方が取材をしてきてくれました。

まずこちらでわかったことは、この鏡は3年くらい前にオーナーのTracyの友人がお店の壁をデザインするときに持ち寄ったアイディアだったそうです。

鏡がAro Cafeに来る前はニュージーランドでもどこかのサウナで使われていたらしく、それを譲ってもらったとのことでした。カフェのオーナーTracyは少し日本語を話せることもあって、Tracyの友人が日本語の書かれた鏡を持ってきて使うことを快諾したと言っていました。

これらの鏡は2009年まで営業していた小浜市の塩竈の銭湯「日ノ出湯」で使われていたもので、銭湯を閉めるタイミングで、店にあった物はすべて古物商に買い取ってもらったそうです。それが流れ流れてニュージーランドにやってきたんですね。

お店の方からのメッセージ

お店の方たちから寄せられたメッセージと写真です。

まず酒屋さんのフルタヤさん
obama-shi
「長年世話になった鏡がニュージーランドで使われていることはとてもうれしい。何かの縁を感じます」

そして東寿しさん
obama-shi
「どのようにしてニュージーランドに渡ったのか、不思議なこともありますね。デザインもとても上手にされている。日本とニュージーランドの交流の一助になればいい」

遙か海を渡ってきた鏡たち

個人的にはぜひ、このお店の方たちにニュージーランドに来てもらってこの鏡を自分の目で見てもらいたいです。ただそういうわけにもいかないので、少なくとも写真を渡せたことはすごく嬉しかったです。

ニュージーランドに限らず、世界中に日本語でお店の名前とかが書かれた物っていっぱいあります。こういうものを元の持ち主に「あなたの○○、今は海外で使われていますよ」って教えてあげるのって楽しいなーと思いました。

今後も、ニュージーランドで見つけた日本の企業名が書かれたものとかを見つけては、同じように日本の元の持ち主の方に教えてあげたいと思います。

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