NZ高校生 “髪を切る切らない”で学校を相手に裁判沙汰

中学生や高校生の時、校則でよくわからないものってありませんでした?

今でも覚えているのは「担任の先生が許可した人だけシャープペンを持ってきて良い」とか「前髪を整髪料で固めてはいけない」とかありました。きっと皆さんもそういう「変な校則ネタ」持ってると思います。

今、ニュージーランドでは16才の高校生とその両親が学校を相手取って高等裁判所にまで進む裁判を行っています。

しかも、その理由が「髪を切る/切らない」という日本人からしたら「そんなことで…」というような内容だから驚きです。

いったいどんな経緯で裁判にまで話は進展してしまったのでしょう?

どうして裁判沙汰になってしまったのか

ことの発端は16才の高校生Lucan Bittisonが授業中に先生から「髪が長すぎるから切ってきなさい」と注意されたことでした。

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これがそのLucanです。

Lucanが通うウェリントンにある高校の校則では「髪は襟や目にかかってはいけない」というルールがあり、Lucanの髪は束ねた状態だと襟にも目にもかからない長さでした。

ところが髪を結った状態で襟にかからないのは、校則違反であると先生は注意したわけです。
日本でも髪の毛が長い生徒が先生に注意されることはよくあるので普通のことですよね。

するとLucanは「嫌だ」と先生の注意を拒絶しました。
先生はいろいろ話をしてもLucanがまったく言うことを聞かないため、校長先生のPaaul Melloyのところへ連れて行ったそうです。

そこで校長先生がLucanに同じことを言っても彼は頑なに言うことを聞きません。
それではラチが明かないと言うことでLucanの父親Troyが呼ばれますが、今度は2人して首を縦にすることはありませんでした。

最終的にLucanとその父は学校を相手取って「人権侵害である」と訴えることになりました。

学校と生徒の言い分

学校や生徒の弁護士曰く、学校側の言い分は以下の通りでした。

髪を切らないことはもちろん、Lucanの反抗的な態度は他の生徒を増長させるため、学校としては有害であり危険な存在になっているから髪を切ってもらわないと困る

それに生徒側の弁護士は

同じ髪の毛で中学3年間を過ごして問題なかったし、髪を結った状態では襟にも目にもかかってないし問題はなく、停学にするのは不当な扱いである。それに髪はキレイにしているし、他の生徒の気を散らすわけでもなく、さらにLucan自身は過去に溺れている女性を助けたり、ラグビーチームの選手として活躍している良い生徒である

と述べています。

Beautiful "baby" - Sumo
© 1Q78
Lucanの髪はイメージ的にはこんな感じですかね。相撲のまげ。

またLucanの母はテレビの取材に対して

ルールを守らなければいけないのはわかる。
ただ子どもが何かに対して、一生懸命立ち向かおうとしているとき、その子のことを全力でサポートしなければいけないときがある。

とごもっともな意見を述べて、さらにLucanの父親は

学校側の言っていることが矛盾しすぎている。
髪の毛を結って襟に付かないようにしているのがいけないなら、なぜ先生で同じことをしている人がいるのにその先生は許されるんだ。

と、なんだかわかるようなわからないようなことを話していました。

個人的にはこう思う

自分自身がこの記事を読んでみて思ったのは、日本とニュージーランドの「人権」とか「自由」に対する考え方の違いでした。

日本では「ルール」と決められてしまうと、それに違法性がなければ「守らなければいけないもの」「鉄則」になってしまいます。少なくとも中学高校生が、校則に対して大きく楯突いたり、裁判を起こすことはありませんでした。
「ルール>個人の意見・信条」という風潮があります。

でもニュージーランドでは「何がいけないのかわからない。説明して欲しい」とキチンと意思表示します。
今回の裁判沙汰はニュージーランドでも騒がれる異例なのかもしれないんですけど、基本スタンスは「ルール<個人の意見・信条」なんです。

以前の職場Maruia Springsでも、日本人には到底理解できないような都合で返金を求めてきたり、「特例を作って欲しい」と変な要求をしてきたことがありました。
それもこれも実際に言われたんですけど「会社のルールなんて関係ない」んです。自分がどうしたいかが大切なんですね。

日本人はルールを守りすぎ、ニュージーランドは守らなさすぎの両極端なので、正直どっちがいいというのはないと思います。
個人的には日本人の言い分もわかるし、ニュージーランド人の「ルールよりまずは自分」という考え方に賛同できるところもあります。

Sumo #2 / Push Harder !
©
Julien

それとすごくいいなと思ったのはお母さんの態度です。
「子どもが何かに対して、一生懸命立ち向かおうとしているとき、その子のことを全力でサポートしなければいけないときがある」というのは、長いものには巻かれずに子どもに対して真摯でいるのはいいですね。
もちろん案件次第ではモンスターペアレンツになっちゃうんでしょうけどね。

皆さんは今回の件どう思いますか?
学校の言い分が正しくて両親がモンスターペアレンツだと思いますか?それとも生徒の言い分が正しいと思いますか?
それと話は逸れちゃうんですけど、通っていた中学や高校に「今思えばおかしな校則」ありましたか?

日刊ニュージーランドライフのFacebookページにご意見や校則話お寄せいただけたら嬉しいです。

日刊ニュージーランドライフでは、今回の事件について今回の記事の反応が良ければ(ここ重要)後追い記事も書いていきたいと思います。

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