ミドルネームって何だろう?実は昔は日本人も使っていたミドルネーム

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以前、1通の手紙が郵便ポストに入っていました。
手紙の内容は「自動車の登録料を払って下さいね」というものだったですけど、その宛先を見て「ん?」となってしまいました。

知らないあいだにミドルネームが付けられていたんです。

is my middle name F?

僕のフルネームはMasafumi Osadaなので、本来だったら「M Osada」で届くはずなんですけど、届いた手紙には「M F Osada」と名前が3つのパーツに分かれていたんです。

こういう書き方の場合、Fはミドルネームってことですよね。

ところで、ミドルネームっていったい何なんでしょう?

日本人はたいていミドルネームを持っていません。
宗教的にミドルネームを持つ人はいますけど、そのミドルネームを日本国内で公的な書類に書くことはありません。

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今日はそんな日本人にはあまり馴染みのないミドルネームのお話です。

目次

ミドルネームはどんなときに付けられるか

ミドルネームがChristian Name(洗礼名)として使われることのは知っている方が多いかもしれません。

それ以外に意外と実用的な使われ方もしているんです。

例えば海外は日本人ほど名字や名前にバリエーションがなく、同姓同名の人が日本人よりも多いです。
そこで、同じJohn Smithが3人も4人もいても区別できないので、1人はJohn Henry Smith、もう1人はJohn Allan Smithという風にミドルネームも含めて名前を呼んだりします。

Baptism
© Andrea Albertino

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また、文化的にお父さんやおじいちゃんの名前を子どもがそのまま引き継ぐことがあるため、区別するためにミドルネームが使われます。

例えばアメリカの大統領のGeorge Bushはお父さんがGeorge Herbert Walker Bush、そして息子はGeorge Walker Bushとしていますね。

他にもミドルネームを付ける文化は欧米だけではなく世界各地にあります。
国によってはミドルネームでその人の家系がある程度わかったりします。例えば結婚したら旧姓をミドルネームとして残したり、ミドルネームが2個付いていて1つはお父さんの名前、そしてもう一つはおじいちゃんの名前が付く地域もあります。

つまり名字がWilliams、お父さんがPaul、おじいさんがTrevor、そして子どもがOliverだったら、名前はOliver Paul Trevor Williamsとなるわけです。

いろいろ調べてわかったのは、ミドルネームの付け方や近い方に決まったルールがあるわけではなさそうです。

日本にもその昔ミドルネームがあった?

周りでミドルネームを持ってる日本人にあったことありますか?僕はありません。

では、日本には過去に遡ってもミドルネームはなかったのでしょうか?

実はミドルネームみたいなものが明治より前はあったんです。

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Samurai fight
© Bret

時を遡ること300-500年。武家の人たちは名字+字(あざな)+諱(いみな)で名前が構成されていました。
例えば、幕末で有名な人だと「坂本 龍馬」の正式な名前は「坂本 龍馬 直柔」、新撰組の局長を務めた「近藤勇」は「近藤 勇 昌宜」が正式な名前だったんですね。

そして龍馬や勇が字(あざな)つまり一般的な呼び名で、直柔や昌宜が諱(いみな)という正式な名前として使われていました。

ところが明治3年に字(あざな)と諱(いみな)の2つを持つことが禁止され、どちらかしかもてなくなりました。

文化が違えば名前のシステムも違う

ミドルネームって今の日本人には馴染みがなくて、思わぬ発見があって面白いです。

意外と周りの外国人もミドルネームを持っているかもしれません。
何かの機会に「ミドルネーム持ってる?」と聞いてみるとミドルネームの由来などを聞くことができて面白いですよ。

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この記事を書いた人

元NZ在住40代男性。大阪在住。2005年からニュージーランド15年、カナダで1年の生活を経て2022年に日本帰国。ブログ運営が仕事。

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