ネズミ1匹をビール1杯と交換 ネズミ駆除 in ウェリントン

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以前、日刊ニュージーランドライフで「「ニュージーランドでネコ追放の声」が全世界で話題に」という話を紹介したことがありました。

このネコ追放の声はニュージーランド人のGareth Morganと言う経済学者が「ニュージーランド固有の鳥を滅亡に追い込んでいるのは猫だ!」として、「まずは猫は家の中で飼うように」とし、ゆくゆくはニュージーランドを「猫がいない国」にするべきだと訴えました。

そんな彼が今度はニュージーランドの首都ウェリントン(Wellington)でネズミをターゲットにした新しいプロジェクトを始動させています。

今日はそんなお話しです。

捕ったネズミと生ビールを交換

Gareth Morganが始めたプロジェクトは大学生を対象に「ネズミを捕まえて持ってきたら(できれば殺して)ビールを代わりにあげる」というものです。

そうすることで市街地に蔓延しているペストのネズミを駆除することができて、結果的に街の中をよくすることができると彼は信じています。

さらにヴィクトリア大学のScience Societyはそれを支援する形でねずみ取りを無料で配っているそうです。

Protesters Are Back with Inflatable Rat
© Kenya Allmond

ネズミの撲滅運動を指揮しているGareth Morganはインタビューに対して

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学生たちが拒否できないほど魅力的な条件を出して、自分たちの軍隊にしたい

と答えています。

たしかにパーティー大好きなニュージーランドの学生が、「無料のビール」なんて聞いたら食い付きそうな話ですよね。

実は彼が去年行った「野生の鳥を守るための猫撲滅運動」で外で飼われていた猫たちが家の中で飼われるなど効果があったそうです。
ただその結果、天敵の猫が減ったことによってネズミが増えたと意見するものもいたとのこと。

彼はそれをさらに防ごうとしているのかもしれません。
でも、ネズミが減ると今度はネズミが食べていた虫たちが増えたりするんですけどね。

The Hunter Lounge at Victoria University
© nzlife.net

ちなみにこのネズミとビールの交換はヴィクトリア大学近くにあるバーHunter Loungeで行われ、捕まえられたネズミはすべて冷凍保存されて実験などで使われるそうです。

効果の程はどうなんでしょう

このプロジェクト。
奇をてらったプロジェクトの効果もあって、ニュージーランドだけでなく海外のさまざまなメディアに取り上げられています。

ところが、ビールもパーティーも大好きな学生をターゲットにしたこの計画は、つい先日のニュースによると参加した人は「たったの40人」だったそうです。
また、このキャンペーンのFacebookページを「いいね」している人は75人しかいません。

ニュージーランドではないんですけど、ニューヨークには3,200万匹のネズミがいるなんて言う数字があります。

ニューヨークの市街地の人口は800万人と言われています。ウェリントンはその20分の1の40万人です。ということは、単純に街の規模だけで計算しても80万匹はネズミがいてもおかしくありません。

その80万匹に対して、40人の生徒が原始的なねずみ取りを使って、都市部に蔓延している文字通りねずみ算式に増えるネズミをどう減らしていけるんでしょうかね。

このプロジェクトにかかるビール代(1杯7ドルが売り値)やネズミ取り、広告費などはすべてMorgan氏が自腹で払っています。

費用対効果を考えたとき、個人的にはプロジェクトを行っているMorgan氏はこのことでネズミを減らすのが目的ではなくて、彼自身の売名行為をしているか、具体的な効果ではなく「自然を守ることの大切さ」を効果を度外視して啓蒙しようとしているとしか思えませんね。

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