道路に青い線で津波を常に意識 ウェリントン

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日本と同じで地震大国のニュージーランド。
その中でも首都Wellingtonは(ウェリントン)はいったい幾つの活断層の上に立つ街なんだろう?と思うほど、活断層を足元に幾つも抱えています。

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海辺の案内板にこんな津波や活断層に関することが書かれていました。
写真だとちょっとわかりにくかったので、活断層に赤く線を引いてみました。すごい数の活断層が地下にあるのがわかります。

そんないつ大地震が起きてもおかしくない街Wellingtonの海辺の地区Island Bay(アイランド ベイ)では大がかりな堤防を作るのではない別のアプローチで津波から自分たちを守ろうとしています。

市役所にも載っている津波対策

Wellingtonの市役所のホームページにはもし津波が来たとき、どうすれば良いかが掲載されています。

どんなことが書かれているかというと、まず津波が来た場合、ラジオや拡声器、また警報などを鳴らして市民に通報するそうです。

そのあとも具体的にしてはいけないこと、しなければいけないことなどが記載されています。

例えば

  • 海抜36メートル以上のところに行く。もし行けない場合はできるだけ内陸へ
  • 津波の警報から1時間、もしくは指示があるまでは戻らない
  • 川や入り江の方には行かない
  • 津波を見に海岸に行かない
  • ボートに乗っている人はそのままでいる

などです。

ただ具体的に自分が海抜何メートルのところに立っているのかとか、そこが安全な場所なのかってわかりませんよね?

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そこでWellingtonの海岸にある地区Island Bayでは、海岸線付近の道路に青い線が引かれているんです。

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最初は道路を車で走っていて青い線が気になる程度でした。
でも、あるとき「あれ?津波って書いてない?」と気になっていました。

そしてまた別の時に車で走っていたら、再び同じような線があったので車を停めてみました。

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そうすると「Tsunami safe zone 100m」と書かれたサインと矢印がありました。

そしてそこから車を100メートルほど走らせたところには
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Tsunami Safe Zoneがありました。

つまりここまで来たら、ある程度想定されている範囲内であれば津波が来ても大丈夫ということですね。

この試みは2011年2月から実施されていて、当時はIsland Bayと言う海辺の地域だけで実施されていました。その後、同じように海岸に面した地域で同じように青い線を引くと発表はありました。ところが実際に線が引かれているのを見たことがあるのは最初に始めたIsland Bayだけです。

市役所のホームページにはIsland Bayの具体的な安全ゾーンやイエローゾーンが書かれています。そのためもし津波が来たとき、自分たちがどっちに逃げれば良いのかわかるわけですね。

この線が引かれたことはたいていの人に取って良いように思えます。
実際、この試みは国際的にも評価されて賞を取っているほどです。

ところが中には青い線を引かれたことで「津浪エリアに住んでいる」と言うことが明らかになったことで、災害保険の金額があがったり土地の価値を下げるのでは…と心配する人もいたそうです。

日本でもそういうのってありますか?

日本で地震が起こってからほぼニュージーランドで生活をしているため、日本のそういった津波対策がどうなっているか正直なところ知りません。

日本もニュージーランドも同じ地震大国なので防波堤を作ったりするのはもちろん大切なんでしょうけど、こういった大きなお金をかけなくてもできる対策はドンドンやっていった方が良いなと感じました。

でも、こんな人口が少ないIsland Bayでも「線を引かれて家の家の価値が下がるかも?」と心配する人がいるほどなので、人口がニュージーランドの30倍もある日本だと利権の問題が絡みすぎてできないんですかね。

ちょっと面白い試みだったので紹介してみました。

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